こんにちは、ランクル完全ガイドのハルです。
ランドクルーザーFJとランドクルーザー300を並べると、同じランクルでも目指している方向がかなり違います。
FJは「ランクルに乗りたいけれど、300ほどの大きさや価格までは必要ない」という人にかなり魅力的な一台です。
一方の300は、ランドクルーザーのフラッグシップとして、車内の広さ、動力性能、高級感、長距離での快適性まで求める人に応えてくれます。
私は普段150系プラドに乗っていますが、ランクルはスペックが上だから自分にも合う、とは限らない車だと感じています。
毎日使う駐車場、よく通る道、一緒に乗る家族、年間の走行距離まで考えると、FJの方が満足できる人もいれば、300だからこそ満たせる人もいるんですよ。
この記事では、2026年に発売されたランドクルーザーFJと300について、価格、サイズ、走り、室内、高級感、維持しやすさ、用途まで比べていきます。
記事のポイント
- ランドクルーザーFJと300の価格差
- 全長や車幅、小回りの違い
- 高級感や室内、走行性能の差
- 用途別にどちらが向いているか
ランドクルーザーFJそのものの価格、燃費、装備などから確認したい方は、ランドクルーザーFJの価格・サイズ・燃費をまとめた総合ガイドもあわせて読んでみてください。
FJと300の違いを一覧比較
まずはランドクルーザーFJと300の違いを一度に見てみましょう。
サイズだけを見ると「FJも十分大きい」と感じますが、300と並べると立ち位置の違いがかなり分かりやすくなります。
| 比較項目 | ランドクルーザーFJ | ランドクルーザー300 |
|---|---|---|
| 位置づけ | 扱いやすさと楽しさを重視 | フラッグシップ |
| 車両価格 | 4,500,100円 | 5,252,500円~8,136,700円 |
| 全長 | 4,575mm | 4,950~4,985mm |
| 全幅 | 1,855mm | 1,980~1,990mm |
| 全高 | 1,960mm | 1,925mm |
| ホイールベース | 2,580mm | 2,850mm |
| 最小回転半径 | 5.5m | 5.9m |
| 乗車定員 | 5人 | 5人または7人 |
| エンジン | 2.7L直列4気筒ガソリン | 3.5L V6ガソリンツインターボ/3.3L V6ディーゼルツインターボ |
| 最高出力 | 163PS | ガソリン415PS/ディーゼル307PS |
| 最大トルク | 246N・m | ガソリン650N・m/ディーゼル700N・m |
| 変速機 | 6速AT | 10速AT |
| 4WD | パートタイム4WD | フルタイム4WD |
| WLTCモード燃費 | 8.7km/L | 7.9~9.7km/L |
FJの発売時仕様では、2.7Lガソリン、6速AT、パートタイム4WD、5人乗りのVXが4,500,100円で設定されています。
全長4,575mm、全幅1,855mm、最小回転半径5.5mとされており、トヨタ自身も扱いやすいサイズと機動性をFJの特徴として挙げています。
(出典:トヨタ自動車「ランドクルーザー、新型車“FJ”シリーズを発売」)
300はグレードによって外寸やエンジンが異なるため、購入候補となるグレードまで決めてから比べることが大切です。
(出典:トヨタ自動車「ランドクルーザー300 仕様・諸元」)
数字だけならFJは300の縮小版に見えるかもしれませんが、実際には性格の違うランドクルーザーです。
FJは気軽さと機動性、300は余裕と快適性まで含めた車格を求める人に向いています。
価格差はどれくらいか
購入を考えるうえで、まず大きな違いになるのが車両価格です。
FJと300では入口の価格だけでなく、選ぶグレードによって差がさらに広がります。
FJは450万100円
ランドクルーザーFJはVXの1グレードで、メーカー希望小売価格は4,500,100円です。
もちろん450万円なら気軽に買える、という金額ではありません。
ただ、現在のランドクルーザーシリーズの中で考えると、FJは購入への入口を広げたモデルだと言えるでしょう。
300や250は欲しいものの、車両価格が自分の使い方に対して大きすぎると感じていた人には、この差がかなり効いてきます。
なお、この金額は車両本体のメーカー希望小売価格なので、税金、保険、登録関係の費用、オプション、販売店用品などを加えると実際の支払総額は上がります。
300は500万円台から
300は、2025年3月の一部改良モデルにおける通常グレードでは、ガソリンGXの5,252,500円からディーゼルGR SPORTの8,136,700円まで設定されています。
つまり、入口同士で比べてもFJとの価格差は約75万円です。
さらにFJのVXと300のガソリンVXを比べれば、メーカー希望小売価格では約194万円の差になります。
ZXやGR SPORTまで候補に入れると、FJとは300万円を超える差が生まれる仕様もあります。
300は単純にFJより大きい車なのではなく、購入予算そのものが一段上になるランドクルーザーと考えた方が分かりやすいですね。
車両価格以外も見る
ここで気を付けたいのは、車両本体価格の差だけで判断しないことです。
車体が大きく高額になるほど、任意保険、タイヤ、セキュリティ、駐車場など、所有してから気になる部分も変わってきます。
逆にFJでも、オプションやカスタムをどんどん追加すれば、支払総額は簡単に膨らみます。
「300に届かないからFJ」ではなく、自分が欲しい装備まで含めた総額でどちらに納得できるかを見たいところです。
サイズと取り回しの違い
ランドクルーザーFJと300で、日常生活への影響が特に大きいのがサイズです。
休日に眺めているだけなら300の大きさは魅力ですが、実際に所有すれば毎日の駐車や狭い道でもその寸法と付き合うことになります。
全長は375mm以上違う
FJの全長は4,575mmです。
300はグレードによって4,950~4,985mmなので、FJとの差は375~410mmあります。
40cm近い差ですから、駐車枠からのはみ出し方や切り返しでは無視できません。
全幅もFJが1,855mmなのに対し、300は1,980~1,990mmあります。
その差は125~135mmですが、車幅の場合は左右へ分かれるため、駐車した後のドアの開けやすさにも影響します。
スーパーの駐車場、住宅街、対向車とすれ違う細い道路では、この125mmが数字以上に気になる場面もありそうです。
私は150プラドに乗っていても、駐車場によっては隣の車との距離を意識します。
そこからさらに幅が増える300なら、自宅周辺や普段使う施設まで含めて考える必要があるでしょう。
小回りはFJが有利
最小回転半径はFJが5.5m、300が5.9mです。
差は0.4mですが、車体の全長と全幅もFJの方が小さいため、実際の取り回しでは数字以上に違いを感じる可能性があります。
Uターン、立体駐車場のカーブ、自宅前での方向転換、狭い店舗駐車場など、日常では小回り性能を使う場面が意外と多いんですよね。
ランドクルーザーに乗りたいけれど、この部分が心配だった人にとってFJはかなり魅力的です。
FJの寸法を駐車場目線でも確認したい方は、ランドクルーザーFJの全長・車幅・小回りの解説も参考にしてください。
高さだけはFJが上
面白いのは、FJの方が短くて細いのに、全高は1,960mmあることです。
300の全高は1,925mmなので、標準状態の数値ではFJの方が35mm高くなります。
そのため、「FJならどんな立体駐車場にも余裕で入る」と考えるのは危険です。
特に機械式駐車場では車高だけでなく、車幅、重量、タイヤ外幅などにも制限があります。
自宅駐車場は車体寸法だけで判断しないでください。
柱、壁、カーポート、隣の車、ドアを開ける空間、道路へ出るときの角度まで実際に確認した方が安心です。
エンジンと走りを比較
ボディサイズ以上にはっきり違うのが、エンジンと走りの余裕です。
ここはFJと300を同じ基準で比べるより、それぞれが何を目的にしているかを見る方が納得しやすいでしょう。
FJは扱いやすさを重視
FJには2.7L直列4気筒自然吸気ガソリンエンジンが搭載され、最高出力163PS、最大トルク246N・mとなっています。
組み合わされるトランスミッションは6速ATです。
数字だけを300と並べるとかなり控えめに見えます。
しかしFJは圧倒的な加速力を売りにしたSUVではなく、日常で扱いやすく、悪路でも安心して走れるランドクルーザーとして作られています。
発進、街乗り、アウトドアへ向かう移動などを普通にこなしながら、ランクルらしいラダーフレームや悪路走破性を楽しむ車です。
一方で、高速道路で頻繁に追い越したり、余裕のある加速を重視したりする人は、300との差を感じやすいでしょう。
300は余裕が別物
300のガソリン車には3.5L V6ツインターボが搭載され、最高出力415PS、最大トルク650N・mを発揮します。
ディーゼル車は3.3L V6ツインターボで、最高出力307PS、最大トルク700N・mです。
どちらも10速ATとの組み合わせで、FJとはパワートレーンの考え方から大きく異なります。
特に高速道路への合流、追い越し、長い上り坂、荷物や乗員を多く載せた状態では、300の余裕が魅力になります。
車両重量は大きいものの、それに見合うエンジン性能を持たせているわけです。
走りに余裕が欲しいなら300、必要十分な性能と扱いやすさを求めるならFJという分け方が分かりやすいかなと思います。
高速と長距離で差が出る
街中を法定速度で走るだけなら、最高出力の大きさを毎日のように使うわけではありません。
ところが高速道路を何時間も走る場合は、加速の余裕だけでなく、車体の安定感や静粛性も疲れ方に関係します。
年間走行距離が多く、高速移動や長距離旅行を頻繁にする人なら300の魅力はかなり大きくなります。
反対に近距離の買い物、通勤、送迎が中心なら、300の性能を持て余す可能性もあります。
高級感と快適性の違い
FJと300では、内外装に求めている雰囲気もかなり異なります。
「高い方が豪華」というだけではなく、そもそも両車が目指す世界が違うんですね。
FJは道具感と遊び心
FJはスクエアなボディに張り出したフェンダー、背面スペアタイヤを組み合わせ、ランドクルーザーらしさを分かりやすく表現しています。
内装も高級セダンのような豪華さを競うというより、運転時に車両の姿勢を把握しやすく、スイッチ類を操作しやすい作りです。
とはいえ装備が簡素というわけではありません。
12.3インチディスプレイオーディオ、パノラミックビューモニター、ブラインドスポットモニター、左右独立温度コントロールのフルオートエアコン、前席の快適温熱シートなどが標準装備されています。
つまりFJは、必要な現代装備を入れながら、豪華さだけに振らないところが魅力なんですよ。
300は高級SUVとして上
300はランドクルーザーのステーションワゴン系を担うフラッグシップです。
本格的な悪路走破性を残しながら、高級SUVとして使える内装、快適装備、乗り心地を持っています。
特に上位グレードになるほど、シートや内装素材、メーター、快適装備などにFJとの差が出ます。
仕事で人を乗せる、家族で長距離旅行をする、高級SUVらしい雰囲気も所有理由にしたい、という人なら300の満足度は高いでしょう。
反対に、内装が豪華だから300を選ぶものの、そのために大きな車体や高い購入費まで受け入れる必要があるのかは一度考えたいところです。
静粛性は300に魅力
300はフラッグシップとして、高速道路を含む長距離移動での快適性まで重視されています。
エンジンの余裕だけでなく、振動や騒音への配慮まで含めて、ゆったり移動したい人には300が向きます。
FJもオンロードの乗り心地を考えて作られていますが、車として目指している価値は同じではありません。
休日に山へ行ったりカスタムを楽しんだりする相棒感ならFJ、移動時間そのものを快適に過ごしたいなら300という違いがあります。
室内と家族利用を比較
家族で使うなら、外から見た迫力よりも座席数や後席の余裕が重要になります。
特に5人家族では、FJと300の違いをしっかり確認しておきたいところです。
FJは2列シート5人乗り
FJは前席2人、後席3人の5人乗りです。
3列目シートはありません。
後席には前後スライドとリクライニング機能を備えた6対4分割可倒式シートが採用されているため、乗員と荷物に合わせて調整できます。
普段2~4人で使う家庭なら、大きな不満を感じにくい構成でしょう。
一方で、大人を含めて常に5人で長距離移動する家庭では、後席中央まで含めた座りやすさを実車で確かめたいですね。
5人乗れることと、5人が長時間快適に過ごせることは同じではありません。
300は5人か7人を選べる
300はエンジンやグレードによって5人乗りと7人乗りがあります。
ディーゼル車は5人乗りで、ガソリン車には5人乗りと7人乗りが設定されています。
祖父母を乗せる、子どもの友達を乗せる、家族5人で荷物も多いといった場面では、300の車内寸法が生きてきます。
特に7人乗りが必要なら、FJでは代用できません。
この時点で300を選ぶ理由がはっきりする家庭もあるでしょう。
荷物と後席の余裕を見る
FJはコンパクトなボディながら、後席使用時でも荷室長は最小735mm、荷室高は1,030mm、容量は795Lとされています。
さらに後席を格納すると荷室長は最大1,480mm、容量は1,607Lまで広げられます。
キャンプ道具やアウトドア用品を積む使い方まで考えられているので、2~4人で遊びに行く用途とはかなり相性がいいですね。
ただ、乗員の空間と荷物の余裕を両方欲しいなら、ボディそのものが大きな300が有利になります。
「普段は何人で乗り、どれくらい荷物を積むのか」を思い浮かべると選びやすくなりますよ。
悪路性能と4WDの違い
FJも300もランドクルーザーなので、街中だけを走る一般的なSUVとは違い、悪路走破性まできちんと考えられています。
ただし4WDシステムの使い方には大きな違いがあります。
FJはパートタイム4WD
FJはパートタイム4WDを採用しています。
通常の舗装路では2WDを基本に走り、路面状況に合わせて4WDへ切り替えて使う方式です。
さらに電動リヤデフロック、ダウンヒルアシストコントロールなども備えています。
短いホイールベースと最小回転半径5.5mという特性は、街中だけではなくオフロードでの機動性にもつながっています。
つまり、小さくしたから悪路性能まで簡易的にしたわけではありません。
ランドクルーザーとして必要な信頼性、耐久性、悪路走破性を残しながら、扱いやすくしたのがFJです。
300はフルタイム4WD
300はフルタイム4WDです。
普段から四輪を駆動する仕組みなので、ドライバーが舗装路と悪路のたびに2WDと4WDを切り替える使い方ではありません。
さらに300には、世界各地で使われるランドクルーザーのフラッグシップとして、さまざまな路面へ対応するための走行支援機能が用意されています。
高速道路から雪道、未舗装路まで一台で長距離を移動するような使い方では、この万能さが300の魅力でしょう。
用途で選ぶことが大切
ただし、本格四駆だから雪道なら何をしても大丈夫という意味ではありません。
雪道ではスタッドレスタイヤなど路面に合ったタイヤが必要ですし、車重のあるSUVは止まる性能まで考える必要があります。
FJと300のどちらを選んでも、4WDシステムを過信しないことが大前提です。
FJは短いホイールベースを生かした機動性、300はフルタイム4WDと大きな車体を生かした長距離での安定感という違いがあります。
どちらが上というより、走る場所と普段の使い方で選びたいポイントです。
維持費と所有負担を比較
ランドクルーザーを購入するときは、車両価格だけではなく所有している間の費用も考えておきたいですよね。
特に300は車格が大きいため、購入後の負担まで含めて判断する必要があります。
燃費だけでは決められない
FJのWLTCモード燃費は8.7km/Lです。
300はガソリン車が7.9~8.0km/L、ディーゼル車が9.7km/Lとなっています。
意外なのは、カタログ燃費だけなら300のディーゼルがFJを上回ることです。
だからといって300ディーゼルの方が維持費まで安いとは言えません。
車両価格、排気量、保険、タイヤ、整備用品なども違うため、燃料代だけを切り取って比べると実際の所有負担が見えにくくなります。
また実燃費は道路状況、渋滞、気温、荷物、運転方法などによって変化します。
カタログ数値は比較するための一つの目安として見るのがいいでしょう。
タイヤや保険も考える
300は車両価格が高く、タイヤやホイールも大きなものが使われています。
タイヤ交換時には一本あたりの価格差だけでなく、4本交換した場合の負担まで見ておきたいところです。
任意保険についても年齢、等級、補償内容、使用目的などで金額が変わるため、「ランクルなら年間いくら」と一律には決められません。
購入前には実際に検討しているグレードで保険料を試算しておくと安心です。
FJも決して維持費の安いコンパクトSUVではありませんが、300ほどの車格が必要ない人なら、購入費を含めた負担を抑えやすくなります。
盗難対策も予算に入れる
ランドクルーザーを購入するなら、盗難対策も最初から費用に含めて考えたいところです。
300は中古車市場でも高額になりやすく、駐車環境とセキュリティを軽く考えたくないモデルです。
FJについても、新しいランドクルーザーだから何もしなくていいとは考えない方がいいでしょう。
スマートキーの保管方法、物理ロック、社外セキュリティ、防犯カメラ、駐車環境などを組み合わせる考え方が大切です。
購入予算いっぱいまで車両代へ使ってしまうと、保険や盗難対策、タイヤ交換などに余裕がなくなります。
買える価格ではなく、無理なく所有を続けられる価格で選ぶことをおすすめします。
街乗りならどちらが向くか
毎日の通勤、買い物、送迎といった街乗りが中心なら、FJのサイズが大きなメリットになります。
300の豪華さに惹かれている人ほど、普段の道路環境まで想像してみてください。
日常の扱いやすさならFJ
全長4,575mm、全幅1,855mm、最小回転半径5.5mというFJは、一般的な乗用車と比べれば十分大きなSUVです。
それでも300との比較なら、明確に日常で扱いやすいサイズに収まっています。
狭い住宅街、スーパー、学校や保育園への送迎、コインパーキングなどを頻繁に使うなら、この差は毎日のことになります。
さらにFJにはパノラミックビューモニターやブラインドスポットモニターが標準装備されているため、大きめのSUVを扱う際にうれしい装備も入っています。
「ランクルに乗りたいけれど、大きさのせいで生活が不便になるのは嫌」という人にはFJがかなり合いやすいと思います。
300は駐車環境を選ぶ
300の全幅は約2mあります。
大きな道路や余裕のある平面駐車場では気にならなくても、古い商業施設や住宅地へ入ると印象が変わるでしょう。
また自宅駐車場へ入ったとしても、運転席から降りるスペースが十分とは限りません。
子どもが隣の車へドアを当てないか気になる家庭なら、左右の余白も重要ですよね。
300を選ぶなら、自宅だけでなく日常的に利用する場所まで考えておくと後悔しにくくなります。
毎日使う環境を優先する
月に数回キャンプへ行くから大きなSUVが欲しいとしても、残りの日は街中で使います。
そのため、年に数回の特別な用途だけを基準に車を大きくする必要があるのかは考えたいところです。
反対に自宅周辺の道路が広く、駐車場にも余裕があるなら300の大きさはデメリットになりにくくなります。
このあたりはカタログでは決められない、自分の生活環境そのものですね。
長距離ならどちらが向くか
長距離移動が多い人は、街乗りとは違った視点で選ぶ必要があります。
車内で何時間も過ごすなら、広さやエンジンの余裕へお金をかける意味が出てきます。
高速移動は300が魅力
高速道路を使った旅行、帰省、遠方へのキャンプなどが多いなら、300の車格が生きてきます。
3.5Lガソリンツインターボや3.3Lディーゼルツインターボには十分なトルクがあり、乗員や荷物が増えても余裕を感じやすいでしょう。
さらに車内空間にも余裕があるため、長時間乗る同乗者にとってもメリットがあります。
高速道路を年間でかなり走る人なら、日常の駐車で多少気を遣ったとしても300を選ぶ理由は十分あります。
FJでも旅行はできる
もちろん、FJだから長距離旅行ができないわけではありません。
5人乗りで荷室容量も確保され、一般道から高速道路、アウトドアまで幅広く使える車です。
普段は街乗りが中心で、ときどき家族4人で旅行するくらいならFJでも十分という家庭は多いでしょう。
重要なのは「300の方が快適だから」という理由だけで、毎日扱うサイズと購入費を大きくする必要があるかどうかです。
250も候補になる
FJでは少し狭いものの、300ほどの大きさや価格までは求めていないなら、ランドクルーザー250という中間の選択肢もあります。
FJと250の違いについては、ランドクルーザーFJと250のサイズ・価格・用途比較で詳しく比べています。
FJか300の二択にしてしまうより、家族利用では250まで並べると自分に必要な車格が見えやすくなりますよ。
乗り換え前に確認したいこと
FJと300のどちらにするか考えているなら、新しい車の価格だけではなく、現在乗っている車の価値も確認しておきたいところです。
下取り額によって実際に必要な持ち出し額が変わるからです。
今の車の査定額を知る
例えば現在300万円で売れる車に乗っている人と、100万円で売れる車に乗っている人では、FJや300へ乗り換えるために必要な金額が大きく変わります。
それなのにディーラーで新車の見積りだけを作り、今の車の価値を最後まで確認しないのはもったいないですね。
乗り換えを具体的に考え始めたら、まず現在の車がどのくらいで売れそうなのか把握しておきましょう。
一社の下取り額だけで判断したくない場合は、ユーカーパックで複数の買取店の価格を比較する方法もあります。
ランドクルーザーの査定方法については、ランクルの買取業者と一括査定の比較でも詳しく解説しています。
300は中古車も比較する
300は新車の注文状況が変化しやすいため、「新車だけ」と決めてしまうと選択肢がかなり限られる場合があります。
中古車であれば実車の年式、グレード、装備、走行距離を見ながら選べるのがメリットです。
ただしランドクルーザーは需要と供給の状況によって中古価格が高くなることがあります。
新車時のメーカー希望小売価格より高いから即座に損、中古ならすぐ買えるから得、と単純には判断できません。
保証、登録時期、走行距離、修復歴、装備、車両状態まで条件を合わせて、ランドクルーザー300の中古車在庫を比較することが大切です。
支払総額で判断する
新車でも中古車でも、最後に見るのは月々の支払額だけではありません。
頭金、ローン手数料、ボーナス払い、最終回支払い、税金、登録費用、保険まで含めて考えましょう。
特に残価設定ローンでは月額が低く見えても、最終回に大きな残価が残ります。
「毎月払えるから買える」ではなく、契約期間全体でいくら支払うのかを見ることが大切です。
FJが向いている人
ここまで比べてきた内容を踏まえると、FJが合いやすい人はかなりはっきりしています。
大きなランドクルーザーへの憧れより、実際に使うときの気軽さを優先したい人です。
街中でランクルに乗りたい
住宅街、買い物、通勤、送迎など日常利用が多い人にはFJが向きます。
300より375mm以上短く、125mm以上細く、最小回転半径も5.5mなので、ランクルの中では取り回しを意識した寸法です。
それでいてラダーフレーム、パートタイム4WD、電動リヤデフロックなど、本格四駆としての中身も持っています。
「街乗りがほとんどだけど普通のSUVでは物足りない」という人には面白い存在でしょう。
購入負担を抑えたい
FJは450万円を超えるので決して安価ではありません。
それでも300の上位グレードと比べれば数百万円単位で購入価格を抑えられます。
その差額をタイヤ、アウトドア用品、カスタム、旅行などに使う考え方もありますよね。
車の価格を上げれば必ず満足度も同じだけ上がるわけではありません。
自分が使う性能にお金を払うという考え方なら、FJの方が納得しやすい人も多いと思います。
こんな人ならFJ
- 普段は2~4人で乗ることが多い人
- 街中や住宅街を頻繁に走る人
- 300ほどの豪華さを必要としない人
- キャンプやアウトドアを楽しみたい人
- カスタムも含めてランクルを楽しみたい人
300が向いている人
300を選ぶ理由は、単に「一番大きなランクルだから」ではありません。
広さ、パワー、高級感、長距離快適性を実際に使う人にとって、300にはFJでは代わりにくい魅力があります。
広さと快適性を求める人
家族で長距離を走る機会が多いなら、300の広い車内は大きなメリットです。
7人乗りが必要な家庭なら、そもそも5人乗りのFJでは条件を満たせません。
高速道路での移動が多く、乗員全員がゆったり過ごせることを優先するなら300を選びやすくなります。
また高級SUVとしての内装や所有感を重視する人にも300の方が合っています。
走りの余裕が欲しい人
3.5Lガソリンツインターボと3.3Lディーゼルツインターボは、FJの2.7L自然吸気エンジンとは明確に性格が違います。
高速道路、上り坂、多人数乗車などで余裕のある走りを求めるなら300です。
年間の走行距離が多い人ほど、こうした余裕を使う時間も長くなります。
そのため、購入費だけではなく「何年間、何時間この車に乗るのか」で考えると300を選ぶ意味が見えてきます。
こんな人なら300
- 長距離移動や高速道路をよく使う人
- 5人以上で乗る機会がある人
- 車内の広さを優先したい人
- 高級感や静粛性を重視する人
- 大きな車体を扱える駐車環境がある人
プラド150オーナーから見たFJと300のサイズ感
私が乗っているプラド150(後期)は、全長4,825mm・全幅1,885mmです。
300は全幅1,980〜1,990mmなので、プラド150より約10cm広く、全長も13〜16cmほど長くなります。FJはプラド150より全長が約25cm短く、全幅も3cm狭いサイズです。

自宅の駐車場に停めた私のプラド150(全幅1,885mm)。300は、ここからさらに約10cm幅が広くなります
300はランクルの最上級モデルで、走りも装備も魅力的です。ただ、正直なところ、私の生活環境では300は少し大きいと感じる場面があります。
大きさの差は、毎日の駐車や細い道で積み重なって効いてきます。「どちらが上か」より「自分の駐車場と使い方に合うか」で選ぶと、後悔しにくくなります。
大きい方が正解ではない
ランドクルーザーFJと300を比較すると、スペックでは300が上回る項目がたくさんあります。
エンジン性能、室内の余裕、高級感、長距離での快適性などは、フラッグシップである300の魅力です。
しかし車選びはスペック表の勝負ではありません。
300の約2mという車幅を毎日必要としない人にとっては、むしろFJの1,855mmという幅の方が価値があります。
7人乗らない人なら3列シートがなくても困りませんし、街中中心なら415PSを使う機会も限られます。
反対に家族で遠方へ頻繁に出かける人が、価格だけを理由にFJへ小さくしてしまえば「やっぱり300にしておけばよかった」と思う可能性があります。
必要な大きさを選ぶことと、できるだけ大きな車を選ぶことはまったく別です。
FJと300で迷ったら、まず自宅の駐車場、普段乗る人数、年間の長距離移動、必要な荷室、高級感への優先度を考えてみてください。
その条件でFJが足りるならFJを選ぶ意味がありますし、300でなければ満たせない条件があるなら300へ予算をかける意味があります。
PR|比べて選ぶ
FJと300で迷ったら、中古車と予算も見ておく
300は新車だけでなく、中古車も候補に入れると選べる幅が広がります。ガリバーの中古車ご提案サービスでは、希望の条件を伝えると在庫から合う車を探してもらえます。今の車がいくらで売れるかも先に知っておくと、予算を立てやすくなります。
ランドクルーザーFJと300のよくある質問(FAQ)
Q1. FJと300の価格差はいくらですか?
A. FJはVXが4,500,100円で、300は通常グレードの2025年3月一部改良時のメーカー希望小売価格が5,252,500円から8,136,700円です。
入口同士なら約75万円の差ですが、FJ VXと300 VXやZX、GR SPORTを比べると差はさらに広がります。
実際の購入時にはオプション、税金、登録費用、保険などを含めた支払総額で比べてください。
Q2. 街乗りならFJと300のどちらが楽ですか?
A. サイズから考えるとFJの方が街中では扱いやすいでしょう。
FJは全長4,575mm、全幅1,855mm、最小回転半径5.5mなのに対し、300は全長4,950~4,985mm、全幅1,980~1,990mm、最小回転半径5.9mです。
ただしFJも一般的なコンパクトSUVより大きいため、自宅駐車場の寸法は購入前に確認しておきましょう。
Q3. 5人家族ならFJでも大丈夫ですか?
A. 5人乗車はできますが、5人で長距離移動する機会が多いなら実車で後席を確認したいところです。
FJは2列5人乗りなので、後席中央も頻繁に使う家庭では横方向の余裕や荷物量が重要になります。
7人乗りが必要なら300のガソリン車や250も候補に入れた方が選びやすいでしょう。
Q4. FJは300より走りで物足りませんか?
A. 加速性能やトルクの余裕を最優先するなら300ですが、FJはそもそも300と同じ動力性能を狙った車ではありません。
FJは2.7Lガソリンの163PS、300はガソリン415PS、ディーゼル307PSなので数値には大きな差があります。
街乗りや一般的な移動を中心に使うのか、高速道路や多人数乗車でも余裕を求めるのかで判断してください。
Q5. FJと300はどちらが買いですか?
A. 街中での扱いやすさと購入負担を抑えたいならFJ、広さ、高級感、静粛性、長距離での快適性を求めるなら300が向いています。
価格が高く車体が大きい300が、すべての人にとって正解というわけではありません。
自宅の駐車環境、普段の乗車人数、長距離移動の頻度、必要な装備を基準に選ぶのがおすすめです。
まとめ
ランドクルーザーFJと300は、同じランドクルーザーでもかなり違う役割を持つモデルです。
FJは全長4,575mm、全幅1,855mm、最小回転半径5.5mという比較的扱いやすいボディに、ランドクルーザーらしいラダーフレームや悪路走破性を組み合わせています。
価格は4,500,100円で、300と比べれば購入時の負担を抑えやすいことも魅力です。
一方の300は、広い室内、余裕のあるV6ツインターボ、高級感、長距離での快適性を求める人に向いています。
特に多人数での旅行、高速道路を使った長距離移動、車内で過ごす時間が長い人なら300を選ぶ意味があります。
- 街中での扱いやすさを求めるならFJ
- 購入価格を抑えたいならFJ
- 広さや7人乗りが必要なら300
- 高級感や長距離快適性なら300
- 駐車環境に余裕がなければFJを優先
私なら最後は、「どちらが上か」ではなく自分の生活でどちらの良さを毎日使えるかで決めます。
300の迫力や高級感は確かに魅力ですが、普段の生活でその大きさが負担になれば、せっかくのランドクルーザーを気軽に使えなくなってしまいます。
逆に広い駐車場があり、家族で長距離を走ることが多く、室内の余裕までしっかり使うなら300にお金をかける価値があります。
あなたの駐車場に停めて、家族を乗せ、いつもの道を走っている姿を想像してみてください。
そこで無理なく使えて、「これなら長く乗りたい」と思える方が、あなたに合ったランドクルーザーだと思います。