こんにちは、ランクル完全ガイドのハルです。
ランドクルーザーFJが登場してから、私がかなり気になっている比較のひとつが「FJと70なら、どちらを選ぶべきか」です。
どちらもランドクルーザーらしいラダーフレームとパートタイム4WDを採用した5人乗りですが、実際に比べると性格はかなり違います。
しかも2026年8月時点のメーカー希望小売価格は、FJ VXが4,500,100円、70 AXが4,800,000円。
その差は299,900円なので、価格だけを見ると「それなら70までいった方がいいのでは?」と思う人もいるでしょう。
でも、この約30万円だけで決めるのはおすすめしません。
普段の買い物や通勤、家族とのドライブまで使いやすい方を選ぶならFJ、積載性やディーゼルの太いトルク、働く車らしい無骨さまで楽しみたいなら70というのが、私の基本的な見方です。
私はランドクルーザープラド150に乗っているので、ランクルを買ったあとに「毎日の生活でどれだけ普通に使えるか」はかなり大事だと感じています。
この記事では、ランドクルーザーFJと70の価格、サイズ、エンジン、走破性、乗り心地、荷室、普段使いまで比べながら、あなたにはどちらが合うのかを見ていきます。
記事のポイント
- ランドクルーザーFJと70のサイズ差
- ガソリンとディーゼルの違い
- 走破性や乗り心地の比較
- 用途別に向いているモデル
FJと70の違いを比較
まずは、ランドクルーザーFJと70の基本的な違いをまとめて見てみましょう。
数字を並べると似ている部分もありますが、特に注目したいのは全長、最小回転半径、エンジントルク、燃料、そして車そのものの役割です。
| 比較項目 | ランドクルーザーFJ VX | ランドクルーザー70 AX |
|---|---|---|
| メーカー希望小売価格 | 4,500,100円 | 4,800,000円 |
| 全長 | 4,575mm | 4,890mm |
| 全幅 | 1,855mm | 1,870mm |
| 全高 | 1,960mm | 1,920mm |
| ホイールベース | 2,580mm | 2,730mm |
| 最小回転半径 | 5.5m | 6.3m |
| エンジン | 2.7L直列4気筒ガソリン | 2.8L直列4気筒ディーゼルターボ |
| 最高出力 | 163PS | 204PS |
| 最大トルク | 246N・m | 500N・m |
| トランスミッション | 6速AT | 6速AT |
| 駆動方式 | パートタイム4WD | パートタイム4WD |
| 乗車定員 | 5人 | 5人 |
| WLTCモード燃費 | 8.7km/L | 10.1km/L |
| 燃料 | レギュラーガソリン | 軽油 |
| 性格 | 日常性と本格四駆の両立 | 耐久性と実用性重視 |
FJの現行仕様はトヨタ自動車「ランドクルーザー、新型車“FJ”シリーズを発売」、70についてはトヨタ「ランドクルーザー70」公式サイトでも確認できます。
価格差は約30万円
車両本体価格だけを見ると、FJと70の差は299,900円です。
450万円と480万円ですから、ランドクルーザーを検討している人にとって「想像していたほど離れていない」と感じる価格差かもしれません。
だからこそ70が気になってしまうんですよね。
私もこの2台を金額だけ並べて見たら、「あと約30万円なら70という選択肢もあるな」と一度は考えると思います。
ただし、メーカー希望小売価格にはオプションや登録関係の費用などが含まれないため、実際の支払総額はそれぞれの仕様によって変わります。
そして何より大切なのは、30万円高い70がFJの上位互換という関係ではないことです。
FJと70は価格帯が近くても、単純な上下関係ではありません。
FJは日常での扱いやすさや快適装備まで考えた新しいランドクルーザーで、70は耐久性や整備性、過酷な環境で使われるワークホースとしての考え方を色濃く残したモデルです。
用途はかなり違う
トヨタはランドクルーザー70を、高い耐久性と整備性によってワークホースを担うヘビーデューティーモデルとして位置付けています。
一方のFJは「もっと多くのお客様にもっと気軽にランクルを楽しんでいただきたい」という考えから生まれたモデルです。
つまり、70はランドクルーザーの原点に近い働く車。
FJはランドクルーザーらしさを残しながら、日常生活へ持ち込みやすくした車と言えます。
「悪路も走れるSUVが欲しい」というだけなら両方候補になりますが、「平日は通勤、休日は家族で買い物、たまにキャンプ」という使い方と、「林道や雪道へ行き、大量の荷物を積んで長く使いたい」という使い方では選び方が変わってきます。
サイズと取り回しを比較
ランクルFJと70の違いが日常生活で最も分かりやすく出るのが、ボディサイズと取り回しです。
特に全長と最小回転半径にはかなり差があります。
FJは315mm短い
FJの全長は4,575mm、70は4,890mmなので、FJの方が315mm短くなります。
30cmを少し超える差ですから、数字以上に駐車場で感じやすいでしょう。
駐車区画へ車を収めたときの前後の余裕、バックで入れるときの振り幅、狭い交差点を曲がるときなど、日常では短いFJが有利です。
ホイールベースもFJが2,580mm、70が2,730mmなので150mm違います。
FJは単純にボディを小さくしただけではなく、ホイールベースを短くすることで機動性を高めています。
ランドクルーザーとして見ると、FJの全長4,575mmはかなり魅力的な数字です。
私はプラド150に乗っていますが、大きなSUVで地味に面倒なのが「車は入るけど、前後にあまり余裕がない」という駐車場です。
毎日のことなので、全長315mmの差は軽く見ない方がいいでしょう。
幅の差は15mmだけ
意外なのが全幅です。
FJは1,855mm、70は1,870mmなので、その差はわずか15mm。
全長ではFJがかなりコンパクトですが、横幅だけなら70とほとんど変わりません。
そのためFJを「小さいランクルだから狭い道でも余裕」と考えるのは少し違います。
一般的な駐車場では普通に使える範囲だと思いますが、住宅街の細い道や昔ながらの立体駐車場、左右を壁に挟まれた自宅駐車場では1,855mmという幅を確認しておきたいところです。
さらにFJは全高1,960mmなので、70の1,920mmより40mm高くなります。
全長ではFJが有利ですが、高さ制限のある駐車場では逆に注意が必要です。
FJの寸法をさらに詳しく確認したい方は、ランドクルーザーFJの全長・車幅・小回りの解説も参考にしてみてください。
小回りはFJが有利
日常でかなり大きな差になるのが最小回転半径です。
FJは5.5mなのに対し、70は6.3m。
0.8m違うため、Uターンや狭い駐車場での切り返し回数に差が出やすくなります。
70の全幅はFJとほとんど変わりませんが、ホイールベースが長く、小回りも利きにくいため、運転すると受ける印象は別物でしょう。
駐車場で差が出る
例えばスーパーの駐車場で、前向きに入っている車と車の間へバックで入れる場面を想像してみてください。
FJなら短い全長と5.5mの最小回転半径を活かしやすいですが、70では少し大きめに前へ振ったり、切り返したりする場面が増える可能性があります。
もちろん慣れれば70も普段使いできます。
ただ、「乗れるかどうか」と「毎日気楽に乗れるか」は別なんですよね。
街中、狭い住宅街、スーパー、通勤先の駐車場を頻繁に使うなら、サイズ比較ではFJの方が選びやすいと思います。
エンジンと燃費を比較
FJと70はどちらも6速ATですが、エンジンはまったく違います。
ここは価格差以上に、購入後の印象を左右する部分です。
FJは2.7Lガソリン
FJには2.7L直列4気筒の自然吸気ガソリンエンジンが搭載されています。
最高出力は163PS、最大トルクは246N・m。
使用燃料は無鉛レギュラーガソリンで、WLTCモード燃費は8.7km/Lです。
数字だけ見れば、70のディーゼルほど大きなトルクはありません。
ですがFJは、オンロードを含めて日常でスムーズに扱えることも意識して作られています。
信号の多い市街地、通勤、買い物、家族とのドライブなど、普段使う場面でギクシャクしにくいことを優先するならFJの性格が合いやすいでしょう。
ただし、163PSという数字を見て「かなり速いSUV」を想像する車ではありません。
FJは速さを楽しむためではなく、必要な場面できちんと走り、悪路でも扱いやすいことを優先したランドクルーザーです。
70は2.8Lディーゼル
70は2.8L直列4気筒ディーゼルターボを搭載しています。
最高出力204PSに加えて、最大トルクは500N・m。
FJの246N・mに対して約2倍のトルクがあるため、低回転から車体をグッと前へ押し出す感覚では70が魅力的です。
重い荷物を載せる、急な上り坂を走る、オフロードを低速で進むといった場面でも、このディーゼルの太いトルクは70の性格に合っています。
WLTCモード燃費も10.1km/Lで、カタログ上はFJの8.7km/Lを上回ります。
さらに燃料は軽油です。
走行距離が多い人なら、この違いを維持費の面で魅力に感じるでしょう。
70のディーゼルにはDPRや尿素SCRシステムが採用されており、AdBlueの補充も必要になります。
「ディーゼルだから燃料代だけ見ればいい」というわけではなく、使用方法やメンテナンスまで含めて考えてください。
街乗りと長距離で考える
年間走行距離が少なく、市街地や近距離移動が中心なら、私は燃費だけを理由に70を選ぶ必要はないと思っています。
FJはレギュラーガソリンを使えますし、ディーゼル特有の排出ガス浄化装置の管理もありません。
反対に、高速道路を使う長距離移動が多い、アウトドアへ頻繁に行く、重い荷物を載せるという人なら70のディーゼルはかなり魅力的です。
つまり、燃費の数字だけで「70の方がお得」と決めるのではなく、どんな距離をどんな使い方で走るかを見るのが大切でしょう。
走破性はどちらが上か
FJと70を比較するなら、「悪路では70が圧倒的で、FJは街乗りSUV」という見方をしてしまうかもしれません。
ただ、FJも中身を見るとかなり本格的な四輪駆動車です。
FJも本格四駆
FJはランドクルーザー伝統のラダーフレーム構造を採用しています。
駆動方式もパートタイム4WDで、電動リヤデフロック、ダウンヒルアシストコントロール、ヒルスタートアシストコントロールといった悪路向けの機能が用意されています。
さらにトヨタはFJについて、70シリーズ同等のホイールアーティキュレーション、つまり大きな路面の凹凸でもタイヤを浮きにくくする性能を確保したとしています。
この点を見ると、「FJは見た目だけランクル」という車ではありません。
普段は舗装路を走りながら、キャンプ場までの未舗装路、雪道、林道などへ入りたい人には十分本格的な構成です。
FJの悪路性能をもっと深く確認したい場合は、ランドクルーザーFJの4WD性能と雪道・悪路走行の解説も読んでみてください。
70は作業車思想が濃い
一方の70は、1984年の登場以来、ランドクルーザーの中でも耐久性、整備性、悪路での実用性を特に重視してきたモデルです。
現行国内仕様も伝統的なラダーフレームを使い、フロントにはコイルスプリング、リヤにはロングテーパーリーフスプリングを組み合わせたリジットサスペンションを採用しています。
さらに電動デフロック、A-TRC、DAC、HACなどが用意され、2.8Lディーゼルの500N・mというトルクもあります。
荒れた道を走ることが特別なイベントではなく、車を使う目的そのものになっている人には70が似合います。
農林業や業務用途のような本格的な使い方はもちろん、趣味でも「とにかく昔ながらのランクルらしい機械に乗りたい」という人には代わりが見つけにくい一台でしょう。
短いFJは機動性が魅力
ただしオフロードでは、70の方が大きければ大きいほど有利というわけでもありません。
FJはホイールベース2,580mmと短く、最小回転半径も5.5mです。
林道の曲がり角や狭い道、岩や障害物を避けながら進む場面では、このコンパクトさ自体が武器になります。
つまり走破性を比べるときは、「70の方が本格的だから全部上」と単純化しない方がいいですね。
長年ワークホースとして磨かれてきた70の耐久性や構造には大きな魅力がありますが、FJには短い車体を活かした機動性があります。
雪道はタイヤが前提
FJも70も四輪駆動だからといって、雪道なら何をしても安心という意味ではありません。
どちらも路面状況に合ったタイヤを装着し、速度を抑え、車間距離を十分に取ることが大前提です。
特にパートタイム4WDは、必要な路面で四輪駆動へ切り替えて使う方式です。
乾燥した舗装路でむやみに4WDを使えばよいというものではありません。
雪国で選ぶ場合も「70なら滑らない」「FJなら雪道で絶対安心」と考えず、タイヤと運転方法を含めて判断してください。
乗り心地と装備を比較
通勤や買い物、家族旅行まで一台でこなすなら、悪路性能だけでなく舗装路での乗り心地と快適装備がかなり重要です。
この部分はFJと70の方向性が分かれやすいところでしょう。
舗装路はFJが選びやすい
FJはフロントにハイマウント・ダブルウィッシュボーン式、リヤにラテラルロッド付き4リンクリジット式のサスペンションを採用しています。
ラダーフレーム車らしさを残しながら、オンロードでの操縦安定性や振動の収まりにも配慮されています。
さらに12.3インチディスプレイオーディオ、パノラミックビューモニター、ブラインドスポットモニターなど、日常で便利な装備も用意されています。
Toyota Safety Senseには全車速追従機能付きのレーダークルーズコントロールも含まれるため、高速道路を頻繁に使う人にはうれしい装備です。
ただし停止保持機能はありません。
安全運転支援装備は運転を代わってくれるものではないので、機能の有無だけで安心しきらないことも大切ですね。
70は無骨さを楽しむ
70にもToyota Safety Senseやバックモニターなどが採用されており、昔の70をそのまま販売しているわけではありません。
6速ATになり、現代の日常生活でも使えるよう改良されています。
それでもFJと比べると、車づくりの中心にあるのは快適性よりも耐久性と実用性です。
フロントとリヤにリジットサスペンションを使い、リヤはリーフスプリング。
路面の継ぎ目や荒れた舗装路では、一般的な乗用SUVとは違う車体の動きを感じることもあるでしょう。
でも、70を選ぶ人にとっては、その感覚まで魅力なんだと思います。
静かで滑らかな高級SUVを求めるのではなく、ハンドルを握った瞬間から「これは道具なんだ」と感じられる車。
そこに惹かれるなら70です。
家族の反応も確認する
運転する本人だけでなく家族も乗るなら、私はここをかなり重視した方がいいと思います。
運転席に座っている本人は70の無骨な乗り味を「最高」と感じても、後席に乗る家族が同じように感じるとは限りません。
反対にFJもラダーフレームを使った本格四輪駆動車なので、一般的な乗用SUVやミニバンとまったく同じ乗り味ではありません。
できれば購入前に家族も一緒に乗って、段差を越えたときの動き、後席からの視界、乗り降りまで確認したいですね。
荷室とアウトドアを比較
キャンプや釣り、車中泊などで使うなら、乗車人数が同じ5人でも荷室の使い方を比べておきましょう。
FJはコンパクトさの中で荷室を確保する工夫があり、70は長いボディを活かした実用車らしい積載性が魅力です。
FJは日常でも使いやすい
FJは2列シートの5人乗りで、6対4分割可倒式のリヤシートを採用しています。
後席には前後スライドとリクライニング機能もあり、人を乗せるときと荷物を積むときで使い方を変えられます。
リヤシート使用時でも荷室長は最小735mm、荷室高は1,030mm、トヨタ公表のVDA法による容量は795Lです。
後席格納時は荷室長を最大1,480mmまで伸ばせます。
全長4,575mmの車として考えると、かなりアウトドアを意識した作りです。
普段は4人で使い、週末だけキャンプ道具を積むような家庭なら、FJはバランスを取りやすいでしょう。
70は積載を優先しやすい
70は全長4,890mmあり、FJより315mm長い車体を持っています。
スクエアなボディ形状も相まって、「人を快適に運ぶSUV」というより、人と荷物を目的地まで確実に運ぶ道具という雰囲気があります。
キャンプ用品だけでなく、仕事道具、釣り道具、長尺物など、荷物を積む機会が多い人ほど70の魅力を感じやすいでしょう。
ただ、荷室が必要だからという理由だけなら70でなければならないとは限りません。
普段の乗車人数と荷物量を確認し、FJで足りるなら小さい車体を選ぶメリットもあります。
キャンプ頻度で選ぶ
年に数回キャンプへ行く程度なら、私は普段使いを優先してFJを選ぶ考え方も十分ありだと思います。
ルーフ用品などを組み合わせれば積載方法も増やせます。
反対に、毎週のようにアウトドアへ出かけ、荷物が多く、舗装されていない場所にも頻繁に入るなら70が気になってくるでしょう。
荷物の種類で決める
人数だけでなく「何を積むか」を書き出してみるのがおすすめです。
テント、タープ、クーラーボックス程度なのか。
それとも工具、釣具、大型のアウトドア用品、汚れた道具まで載せるのか。
同じ5人乗りでも、求める荷室はかなり変わります。
あなたが実際に車へ載せるものを思い浮かべると、FJと70のどちらが必要なのか見えてきますよ。
価格と維持費を比較
購入価格が近いFJと70ですが、買ったあとに必要なお金まで同じではありません。
燃料、保険、タイヤ、整備、盗難対策などを含めて考えましょう。
本体価格差は299900円
FJ VXの4,500,100円に対して、70 AXは4,800,000円。
差額は299,900円です。
ただし、実際に支払う金額はメーカーオプション、販売店用品、税金、保険、登録関係の費用などによって変わります。
そのため、両方を購入候補にできる場合は車両本体価格ではなく、同程度の条件にそろえた支払総額で比べてください。
また、ランドクルーザー系は販売状況によって希望するタイミングで新車を購入できないことがあります。
納車時期を優先する場合には、中古車の在庫と支払総額を比較しておくのもひとつの方法です。
燃料費だけで決めない
カタログ燃費では70が10.1km/L、FJが8.7km/Lなので70が上回っています。
さらに70は軽油、FJはレギュラーガソリンです。
年間走行距離が多ければ70のメリットを感じやすいでしょう。
ただし実際の燃費は渋滞、気温、エアコン、積載量、走行速度、短距離移動の多さなどによって変化します。
70ではAdBlueの補充も必要ですし、ディーゼル特有の排出ガス浄化装置について理解して乗る必要もあります。
FJはカタログ燃費では70に届きませんが、レギュラーガソリンを使える分かりやすさがあります。
年間の走行距離と使い方を出してから、自分の場合にどちらが負担を抑えやすいか考えるのがいいですね。
乗り換え費用も確認する
今乗っている車からFJや70へ乗り換えるなら、新しい車の値引きだけでなく現在の車がいくらで売れるかも重要です。
特にプラド150などから乗り換える場合、査定額が数十万円変わればFJと70の約30万円の価格差そのものが埋まることも考えられます。
そのため車種選びと同時に、今の愛車の査定額を先に確認すると、実際に必要な持ち出し金額を考えやすくなります。
ただしランドクルーザーの査定額や中古価格は、年式、走行距離、車両状態、市場状況などによって変わります。
「ランクルだから必ず高く売れる」と決めつけず、実際の査定額を基準にしてください。
FJが向いている人
ここまで比較してきた内容から、ランドクルーザーFJが合いやすい人を具体的に考えてみます。
私は、ランドクルーザーを特別な日にだけ乗る趣味車ではなく、日常生活まで含めて一台で使いたい人ほどFJを選びやすいと思います。
毎日の運転を重視する人
通勤、買い物、送り迎えなど街中で乗る機会が多いなら、FJの全長4,575mmと最小回転半径5.5mは大きな魅力です。
全幅1,855mmなので決して小型SUVではありませんが、70より短く、小回りもしやすくなっています。
毎日使う車では、一度の駐車で数十秒楽になるだけでも積み重なると印象が変わります。
「ランクルは欲しいけど、毎日大きな車を振り回すのはちょっと……」という人にはFJがかなり合いやすいでしょう。
快適装備も欲しい人
本格四駆が好きでも、ナビ、安全装備、駐車支援、高速道路での運転支援は欲しいという人も多いと思います。
私もそうです。
昔ながらの車の雰囲気は格好いいですが、実際に毎日乗るなら便利な装備は普通にありがたいんですよね。
FJにはパノラミックビューモニターやブラインドスポットモニター、レーダークルーズコントロールなどが用意されています。
ランクルらしい悪路性能と現代的な日常装備を両方欲しい人には、FJの方向性が合っています。
家族でも使いたい人
夫婦や家族で共用する場合もFJを選びやすいでしょう。
70を本人が気に入っていても、家族が運転するには全長4,890mmと最小回転半径6.3mが負担になる家庭もあります。
FJなら誰でも簡単とは言いませんが、70より日常生活へ取り入れやすいサイズです。
家族4人程度で普段使いし、休日はキャンプや旅行へ出かけたい。
そんな使い方ならFJはかなり現実的だと思います。
70が向いている人
70は誰にでも気軽にすすめるタイプのランドクルーザーではありません。
ですが、その性格を理解したうえで欲しい人には、FJでは代わりにならない魅力があります。
ディーゼルを求める人
2.8Lディーゼルターボの500N・mというトルクに魅力を感じるなら70です。
FJには国内仕様でディーゼルの設定がないため、この時点で答えが決まる人もいるでしょう。
長距離移動、山道、重い荷物を載せた移動などが多い人には、低回転から余裕を感じやすいディーゼルが魅力です。
軽油を使えることも、走行距離が多い人には気になるポイントでしょう。
無骨な70自体が好きな人
これはかなり大事です。
70を検討する理由が「リセールが良さそう」「FJと30万円しか違わない」だけなら、一度考え直した方がいいと思います。
70は便利だから選ぶというより、70という車そのものが好きだから選ぶ車です。
長い歴史を持つ角張ったボディ、ラダーフレーム、リジットサスペンション、ディーゼル、パートタイム4WD。
現代的になっても、働く車として積み重ねてきた70らしさは残っています。
それに魅力を感じるなら、多少小回りが利かなくても、乗り心地に個性があっても納得できるはずです。
長く道具として使いたい人
キャンプだけではなく、仕事や趣味で荷物を頻繁に積み、舗装されていない道へ入り、車を道具として使い倒したい人にも70が似合います。
もちろんFJも本格四駆ですが、70には長年にわたって世界各地の過酷な環境で使われてきたヘビーデューティー系の考え方があります。
毎日の便利さを少し譲ってでも、その背景を含めたランドクルーザーに乗りたい。
そう感じるなら、70を選ぶ満足感はかなり大きいでしょう。
現在の購入状況まで確認したい方は、ランクル70の受注再開と購入方法の解説もあわせて確認してみてください。
迷ったときの決め方
FJと70で迷った場合、最後はスペック表ではなく、自分が車を使っている場面を想像すると答えが出やすくなります。
価格差が約30万円だからこそ、「高い方がお得」という考えから一度離れてみてください。
平日の使い方で決める
私は、休日より平日の使い方を先に考えるのがおすすめです。
キャンプへ行くのは月に1回でも、通勤や買い物は週に何度もあります。
自宅を出て細い住宅街を通り、職場の駐車場へ停め、帰りにスーパーへ寄る。
その一連の流れをFJと70で想像してみてください。
70でも問題なく楽しめそうなら70を選ぶ理由があります。
そこで毎日少し面倒そうだと感じるなら、FJの方が生活には合っている可能性が高いでしょう。
休日の荷物で決める
次に休日です。
家族4人で旅行するのか、夫婦でキャンプへ行くのか、釣り道具を大量に積むのか、それとも林道そのものを走りに行くのか。
同じ「アウトドアが好き」でも必要な車は変わります。
キャンプ場まで舗装路を走って最後の少しだけ未舗装路という程度なら、FJでもランドクルーザーらしい性能を十分楽しめるでしょう。
反対に、車そのものを使って過酷な場所へ入ることが趣味なら70に惹かれるのも自然です。
希少性より用途で選ぶ
ランドクルーザーは人気が高く、納期や中古相場、リセールの話がどうしても注目されます。
だから「買えるなら70」「高く売れそうな方」という決め方をしたくなる気持ちも分かります。
ただ、私はそれを一番の理由にはしたくありません。
車は購入したあと、何年も自分で運転するものです。
毎月ローンや保険、燃料、整備費を払い、洗車をして、狭い駐車場にも停めます。
数年後の査定額より、その数年間を気持ちよく使えるかの方が大切ではないでしょうか。
日常の扱いやすさ、家族利用、駐車のしやすさ、快適装備を優先するならFJ。
積載性、2.8Lディーゼル、働く車らしい構造、70そのものの無骨さに魅力を感じるなら70。
価格差が小さくても、この2台は目指しているところが違います。
FJと70比較のよくある質問
ランドクルーザーFJと70を購入前に比較するとき、特に迷いやすい疑問へ回答します。
Q1. ランクルFJと70はどちらが大きい?
A. ランドクルーザー70の方が全長と全幅は大きく、FJは全長4,575mm・全幅1,855mm、70は全長4,890mm・全幅1,870mmです。
特に全長は70が315mm長いため、駐車や狭い場所での取り回しではFJの方が扱いやすいでしょう。
一方で全幅の差は15mmしかないため、FJも一般的な小型SUVと同じ感覚ではありません。
Q2. ランクルFJと70はどちらが安い?
A. 2026年8月時点のメーカー希望小売価格ではFJの方が安く、FJ VXは4,500,100円、70 AXは4,800,000円です。
車両本体価格の差は299,900円ですが、オプションや登録関係の費用などによって実際の支払総額は変わります。
価格差だけで70を上位モデルと考えず、使い方を比べて選ぶのがおすすめです。
Q3. FJと70はどちらが悪路に向いている?
A. どちらもラダーフレームとパートタイム4WDを持つ本格四輪駆動車ですが、用途によって評価が変わります。
70は長年ヘビーデューティーモデルとして使われてきた構造と2.8Lディーゼルの500N・mというトルクが魅力です。
一方、FJも70同等のホイールアーティキュレーションを確保しており、短いホイールベースによる機動性があります。
本格的な業務用途や道具感を求めるなら70、日常生活とオフロード性能を両立したいならFJが選びやすいでしょう。
Q4. 家族で使うならFJと70のどちらがいい?
A. 普段の買い物や通勤、家族旅行まで一台で使うならFJを選びやすいです。
どちらも5人乗りですが、FJは最小回転半径5.5mで、パノラミックビューモニターやレーダークルーズコントロールなど日常で便利な装備もあります。
ただし家族全員が70のデザインや乗り味を気に入っていて、駐車環境にも余裕があるなら70を選ぶのももちろんありです。
Q5. FJと70で迷ったら何を優先する?
A. 希少性や将来のリセールより、普段の使い方を優先するのがおすすめです。
毎日の通勤や買い物で扱いやすさを求めるならFJ、ディーゼルのトルクや積載性、70ならではの道具感が購入理由なら70が合いやすいでしょう。
自宅駐車場、年間走行距離、家族の乗車頻度、休日に積む荷物まで書き出すと、自分に必要な方がかなり見えやすくなります。
FJと70の比較まとめ
ランドクルーザーFJと70は、価格帯こそ近いものの、実際には目的の違うランドクルーザーです。
FJ VXは4,500,100円、70 AXは4,800,000円なので、車両本体価格の差は299,900円。
しかし、その約30万円だけを見て「70まで買った方がお得」と考える必要はありません。
FJは全長4,575mm、最小回転半径5.5mという扱いやすいサイズに、ラダーフレーム、パートタイム4WD、電動リヤデフロックなどを組み合わせています。
さらに日常で便利な安全・快適装備も備えているため、通勤、買い物、旅行、キャンプを一台で楽しみたい人にはかなり魅力的です。
70は全長4,890mm、最小回転半径6.3mと取り回しではFJより気を遣いますが、2.8Lディーゼルターボが500N・mのトルクを発揮します。
そして何より、長年ワークホースとして磨かれてきた70独特の無骨さがあります。
最後に選び方をまとめると、次のようになります。
- 通勤や買い物でも気軽に使いたいならFJ
- 狭い駐車場や住宅街をよく走るならFJ
- 安全装備や快適装備も重視するならFJ
- 2.8Lディーゼルを求めるなら70
- 荷物を多く積んで使い倒したいなら70
- 70そのものの無骨さに惚れているなら70
私なら、日常の扱いやすさを重視するならFJを選びます。
一方で「せっかくランクルに乗るなら、便利さより70らしさを味わいたい」という気持ちがあるなら、多少不便でも70を選ぶ価値はあると思います。
日常の扱いやすさや快適装備ならFJ、積載性、ディーゼルの力強さ、働く車らしい無骨さなら70。
この分け方が、一番シンプルです。
ランドクルーザーFJそのものの価格、燃費、サイズ、装備から確認したい方は、ランドクルーザーFJの基本情報をまとめた総合ガイドもあわせて読んでみてください。
価格差や希少性だけではなく、あなたがその車を買った翌日からどんな場所を走るのか。
そこまで想像して選べば、FJでも70でも「こっちにしてよかった」と思える一台になるはずです。