こんにちは、ランクル完全ガイドのハルです。
私は普段ランドクルーザープラド150に乗っていますが、ランドクルーザーFJが登場してから「このサイズならプラドから乗り換えるのもありかも」とかなり気になっています。
150プラドは乗っていて安心感がありますし、後席や荷室にも余裕がありますが、スーパーの駐車場や狭い道では「もう少し短くて小回りが利けばな」と思う場面もあるんですよ。
そこへ登場したFJは、全長4,575mm、全幅1,855mm、最小回転半径5.5mと、ランドクルーザーとしてはかなり日常で扱いやすいサイズです。
ただし、サイズが小さくなれば何もかも便利になるわけではありません。
FJは2列シートの5人乗りなので、150プラドの後席や荷室、7人乗り仕様の使い勝手を気に入っている人なら、乗り換えてから不便を感じる可能性もあります。
この記事では、150プラドオーナーである私の目線から、FJとのサイズ、取り回し、後席、荷室、乗り心地、安全装備まで比べて、「本当に乗り換える意味があるのか」を考えていきます。
記事のポイント
- ランドクルーザーFJと150プラドのサイズ差
- 後席と荷室を含めた家族利用の違い
- 乗り心地と長距離移動で見る選び方
- 150プラドからFJへ乗り換える判断基準
FJと150プラドの違い
ランドクルーザーFJと150プラドを比べると、まず目に入るのはボディサイズの違いですが、実際には乗車定員や4WD方式、安全装備まで性格がかなり異なります。
FJの基本情報から確認したい場合は、ランドクルーザーFJの価格・サイズ・燃費をまとめた総合ガイドもあわせて読んでみてください。
サイズ差を一覧で比較
ここではFJと、150プラドの代表例としてTX Lパッケージ マットブラックエディションの2.7Lガソリン7人乗りを比べます。
150プラドにはディーゼルや5人乗りなど別仕様もあるため、あなたが所有している車両によってエンジンや重量、乗車定員などが異なる点には注意してください。
| 比較項目 | ランドクルーザーFJ | 150プラド代表仕様 | 差 |
|---|---|---|---|
| 全長 | 4,575mm | 4,825mm | FJが250mm短い |
| 全幅 | 1,855mm | 1,885mm | FJが30mm狭い |
| 全高 | 1,960mm | 1,895mm | FJが65mm高い |
| ホイールベース | 2,580mm | 2,790mm | FJが210mm短い |
| 最小回転半径 | 5.5m | 5.8m | FJが0.3m小さい |
| 乗車定員 | 5人 | 7人 | プラドが2人多い |
| エンジン | 2.7Lガソリン | 2.7Lガソリン | ともに2TR-FE |
| 4WD方式 | パートタイム4WD | フルタイム4WD | 方式が異なる |
| WLTC燃費 | 8.7km/L | 8.3km/L | FJが0.4km/L上 |
FJの主要諸元はトヨタが2026年5月14日に発表した内容、150プラド側はトヨタ認定中古車に掲載されている該当グレードの諸元を基準にしています。
(出典:トヨタ自動車「ランドクルーザー、新型車FJシリーズを発売」)
(出典:トヨタ認定中古車「ランドクルーザープラド TX Lパッケージ マットブラックエディション」)
数字は代表仕様で見る
この表を見て最初に感じるのは、FJが単純に「少し小さいプラド」ではないということです。
全長は250mm短く、ホイールベースも210mm短くなっているので、前後方向のサイズ感はかなり変わります。
一方で、全幅は30mmしか違いません。
150プラドからFJへ乗り換えれば、細い道で車幅をまったく気にしなくてよくなるというほどの差ではないんですね。
そしてFJは全高が1,960mmあるため、むしろ高さについてはプラド以上に駐車場の制限を確認する必要があります。
同じ2.7Lでも性格は違う
面白いのが、FJと150プラドの2.7Lガソリン仕様がどちらも2TR-FEエンジンを搭載し、最高出力163PS、最大トルク246N・mという点です。
数字だけを見ると「走りもほぼ同じなのでは」と感じますが、車体寸法、ホイールベース、4WD方式などが異なるので、運転したときの印象まで同じとは限りません。
FJはコンパクトな車体を生かし、トヨタ自身も日常での扱いやすさや機動性を大きな特徴として挙げています。
150プラドは、もう少し大きなボディと長いホイールベースを持ち、長距離移動や家族利用にも対応しやすいパッケージです。

私が乗っているプラド150 マットブラックエディションの前方サイド外観
サイズはFJが扱いやすい
150プラドからFJへ乗り換える理由として、私が最も分かりやすいと思うのが日常での取り回しです。
特に全長、ホイールベース、最小回転半径の違いは、毎日の駐車や住宅街での運転に関係してきます。
全長は250mm短い
FJの全長4,575mmに対し、比較している150プラドは4,825mmなので、その差は250mmあります。
25cmと聞くと数字としては小さく感じますが、駐車枠へ入れたときの前後の余白を考えると無視できません。
150プラドは駐車場によっては前が少し飛び出したり、後方の壁や輪止めをかなり意識したりすることがあります。
私も普段乗っていて、走り出してしまえば車体の大きさに慣れるものの、狭い駐車場ではやはり全長を意識します。
FJなら車体前後の余白を取りやすくなるので、スーパー、コンビニ、病院など日常的に利用する駐車場では恩恵を感じやすいでしょう。
「150プラドの幅より長さが気になる」という人ほど、FJへの乗り換えで変化を感じやすいと私は考えています。
車幅差はわずか30mm
一方、全幅はFJが1,855mm、150プラドが1,885mmなので、差は30mmです。
左右で考えれば片側15mm程度なので、車幅だけを理由に「FJなら狭い道も楽勝」と考えるのは少し違うかなと思います。
対向車とのすれ違いや、柱が近い立体駐車場では、FJでも1,855mmの幅を持つSUVであることに変わりありません。
ただ、短い全長とスクエアなボディを組み合わせることで、車両感覚そのものは150プラドよりつかみやすいと期待できます。
ランドクルーザーFJの寸法を250などとも比べたい方は、ランドクルーザーFJの全長・車幅・小回りを比較した記事で詳しく解説しています。
小回りはFJが有利
FJの最小回転半径は5.5mで、今回比べている150プラドは5.8mです。
差は0.3mですが、全長とホイールベースも短くなるので、狭い場所で方向を変えるときにはFJのメリットが出てきます。
例えば住宅街の直角に近い曲がり角、立体駐車場のスロープ、狭い月極駐車場では、ハンドルを何度も切り返す場面がありますよね。
そうした場所を毎日使うなら、カタログ上の0.3m以上に使いやすさの差を感じる可能性があります。
狭い駐車場で差が出る
私が150プラドで気を遣うのも、高速道路を走っているときではなく、結局こういう低速の場面です。
大きな国道ならプラドのサイズはほとんど気になりませんが、狭い駐車枠へ一発で入れようとすると、それなりに車体の長さを意識します。
FJに乗り換えることで、毎日のこうした小さな負担が減るなら、それは十分に乗り換え理由になるでしょう。
逆に、自宅駐車場も職場も広く、普段走る道も余裕があるなら、サイズダウンの価値はそれほど大きくないかもしれません。
後席はプラドに余裕
サイズだけを見るとFJに気持ちが傾きやすいのですが、家族で使うなら後席まで見ないと判断を誤ります。
ここは、150プラドをファミリーカーとして使っている人ほど慎重に比べたい部分です。
FJは2列5人乗り
FJは2列シートの5人乗りで、後席には前後スライド、リクライニング、6対4分割可倒機構が用意されています。
小型化したランドクルーザーとはいっても、単純な2人向けの趣味車ではなく、家族利用まで考えられた作りです。
ただし、乗車定員そのものは5人なので、7人乗りの150プラドから乗り換える場合は大きな違いになります。
普段3列目を使っていなくても、親を乗せる、子どもの友達を送る、旅行先で家族以外も乗るといった場面が年に何度かあるなら、その余裕がなくなることは覚えておきたいですね。
家族4人なら候補になる
夫婦と子ども2人の4人家族なら、FJは十分に現実的な候補になると思います。
常に後席を2人で使えるので、5人乗りという数字だけで「ファミリーカーには狭い」と決める必要はありません。
むしろ全長が短くなることで、送り迎えや買い物など普段の運転は150プラドより気軽になる可能性があります。
ただ、チャイルドシートを2台装着する家庭では、中央席を含めた横方向の余裕や、乗せ降ろしするときのドア開口部まで実車で見たいところです。
家族で使う車は、運転席が快適かよりも「毎日後席へ乗る人が困らないか」で考えた方が失敗しにくいと感じます。
5人家族は実車確認が必要
5人家族になると、FJでは乗車定員を毎回ほぼ使い切ることになります。
大人2人と小さな子ども3人なら使える場面はありますが、子どもが成長すると後席に3人並ぶ時間が長くなります。
さらに旅行では5人分の着替え、バッグ、飲み物、アウトドア用品なども積まなければなりません。
そのため、5人家族では「座れるか」だけではなく、「数時間その状態で快適に移動できるか」まで考えたいですね。
FJの後席を家族目線でもっと詳しく確認したい方は、ランドクルーザーFJの後部座席と5人家族での使い勝手も参考にしてください。
3列目が必要ならプラド
150プラドの7人乗り仕様には3列目があるため、常時7人で快適に長距離移動するためというより、「必要なときだけ人数を増やせる」ことに価値があります。
私はこういう余白もファミリーカーでは大きいと思っています。
普段は使わなくても、いざというときに6人や7人を乗せられる選択肢があるのと、最初から5人までなのでは使い方が変わります。
150プラドの7人乗りからFJへ乗り換える場合は、車体が小さくなるメリットだけでなく、3列目を完全に手放しても困らないかを先に考えておきましょう。

私が乗っているプラド150の運転席まわり
荷室は使い方で選ぶ
ランドクルーザーを選ぶ人にはキャンプや旅行を楽しむ人も多いので、荷室の違いもかなり重要です。
ここでは単純な容量だけではなく、何人で、どのくらいの荷物を運ぶかという視点で比べてみます。
FJは四角い荷室が魅力
FJはスクエアなボディ形状を生かし、2列目を使用した状態でも荷室長は最小735mm、荷室高は1,030mm、VDA法による容量は795Lとされています。
後席を格納すると荷室長は最大1,480mm、容量は1,607Lまで広げられるので、5人乗りのコンパクトなランクルとしては実用性をかなり意識した設計です。
さらに後席は6対4で分割して倒せるため、3人乗車しながら長い荷物を積むといった使い方もできます。
「小さいランクルだから荷物がほとんど載らない」というイメージとは少し違いますね。
プラドは奥行きが便利
一方、150プラドはFJより全長が250mm長く、その大きなボディを生かした荷室が魅力です。
私自身、普段プラドへ荷物を載せていると、買い物程度なら荷室の広さを意識することすらあまりありません。
旅行用品やスポーツ用品など荷物が増えたときも、ある程度そのまま放り込める余裕があるのは、大きな車ならではの便利さだと感じています。
荷物を積載したランドクルーザープラド150のラゲッジスペース
FJへ乗り換えれば車体が短くなる以上、こうした「とりあえず積んでおける余白」は多少変わると考えておいた方がいいでしょう。
FJの荷室寸法やシートアレンジは、ランドクルーザーFJの荷室寸法と積載量を詳しく解説した記事でも確認できます。
キャンプでは人数が重要
キャンプ用品だけを見ると、後席を倒せるFJでもかなり積載できます。
しかし家族キャンプでは、後席そのものを人が使うので、シートを倒して荷室を最大まで広げられません。
ここが一人旅や夫婦キャンプとの大きな違いです。
テント、チェア、テーブル、寝具、クーラーボックス、着替えなどを4人分積むなら、荷室の数字だけではなく荷物の形まで考える必要があります。
FJでは必要に応じてルーフラックなども使えますが、毎回屋根へ積むのが面倒と感じる人もいるでしょう。
家族分の荷物を想像する
車選びでは空っぽの荷室を見て「広い」と感じても、実際の旅行では想像以上に荷物が増えます。
特に子どもが小さい時期は、着替えや遊び道具など大人以上に荷物が増えることも珍しくありません。
なので、FJを見に行くなら普段使っている大型バッグやクーラーボックスのサイズを事前に測っておくと判断しやすくなります。
FJの荷室そのものは十分実用的ですが、後席を使ったまま家族全員の荷物を積む場合は、150プラドの余裕を手放しても問題ないかを見ることが大切です。
乗り心地と長距離の差
ランドクルーザーFJと150プラドを比べるうえで、サイズと同じくらい気になるのが乗り心地です。
どちらもランドクルーザーらしい本格四駆ですが、車体の長さやホイールベースが異なるので、同じ感覚になるとは考えない方がいいでしょう。
FJは軽快さが魅力
FJはホイールベースを2,580mmまで短くし、最小回転半径5.5mを実現しています。
トヨタはラダーフレームを採用しながらフレーム横方向の剛性や振動の収まりにも手を入れ、オンロードでの日常利用まで意識して開発しています。
つまりFJは、単に悪路だけを走る小型四駆ではなく、通勤や買い物にも持ち出しやすいランドクルーザーを目指した車です。
ただし、ラダーフレームとリヤのリジット式サスペンションを持つ本格四駆なので、乗用車系SUVのような感覚をそのまま期待する車でもありません。
舗装の継ぎ目や荒れた道路では、ランドクルーザーらしい車体の動きを感じる場面があるでしょう。
プラドは落ち着きが魅力
150プラドのホイールベースは2,790mmなので、FJより210mm長くなっています。
ホイールベースだけで乗り心地の良し悪しは決まりませんが、一般的に前後の車軸間が長い車は、長い直線を走るときにゆったりとした動きを感じやすくなります。
私もプラド150で長距離を走ると、街中では大きく感じる車体が、高速道路ではむしろ安心感につながると感じています。
背の高い本格四駆なので乗用セダンのような走りではありませんが、大きなボディで淡々と距離を走れるのはプラドの魅力ですね。
街中での身軽さならFJ、長距離でのゆったりした移動なら150プラドにもまだ十分な魅力があります。
高速道路は後席も確認
高速道路では、運転席だけでなく後席の印象が大切です。
運転している本人はハンドルを握っているので車の動きを予測できますが、助手席や後席では乗っているだけなので、揺れの感じ方が変わります。
家族旅行が多いなら、FJの試乗ではできれば家族にも乗ってもらい、後席での揺れやシートの座り心地を聞いてみるのがおすすめです。
私なら自分で10分ほど運転して「乗り心地は問題なし」と決めるのではなく、妻にも後席へ座ってもらいます。
ランドクルーザーFJの車体構造や街乗り、高速道路での考え方は、ランドクルーザーFJの乗り心地を詳しく検証した記事でも解説しています。
ホイールベース差を見る
FJの2,580mmと150プラドの2,790mmでは210mmの差があります。
短いホイールベースは向きを変えやすく、オフロードでも機動性を確保しやすい一方、長いホイールベースには直進時のゆったりした感覚を作りやすい面があります。
どちらが優れているというより、何を優先して設計した車なのかが違うと考えると分かりやすいです。
150プラドの長距離での乗り味が気に入っているなら、FJが新しいという理由だけで乗り換えず、家族同乗で試乗してから決めたいところです。
安全装備はFJが新しい
150プラドからFJへ乗り換える理由として、サイズと並んで大きいのが安全装備や運転支援の世代差です。
ここは車体の広さとは違い、後から同じ状態へ変えることが難しい部分でもあります。
Toyota Safety Senseを比較
新型FJにはToyota Safety Senseが採用され、プリクラッシュセーフティやレーンディパーチャーアラートなどの運転支援機能が用意されています。
さらにパノラミックビューモニターやブラインドスポットモニターも標準装備されています。
150プラドにも後期型ではToyota Safety Senseが採用されているため、「プラドには安全装備がない」という話ではありません。
ただ、150系は長期間販売されたモデルなので、年式やグレードによって装備内容が異なります。
中古の150プラドと新型FJを比較するなら、車名だけではなく自分の車に何が付いているかまで確認してください。
駐車支援が乗り換え理由
個人的にFJで注目したいのは、パノラミックビューモニターのような車両周囲を確認しやすくする装備です。
ランドクルーザーのようにボディが大きく車高も高い車では、数センチのボディサイズ差以上に、周囲を画面で確認できる便利さを感じる場面があります。
特に狭い駐車場、低い障害物、子どもがいる場所では、目視やミラーと組み合わせて使える確認手段が増えること自体に価値があります。
FJの全幅は1,855mmあるので決して小型車ではありませんが、こうした装備と短い全長を組み合わせることで日常では扱いやすくなっています。
プラドが危険なわけではない
一方で、安全装備が新しいから150プラドをすぐ手放すべきという話でもありません。
私も150プラドに乗っていますが、大事なのは自分の年式と装備を理解し、その範囲で安全確認を怠らないことです。
運転支援はあくまでドライバーを支える機能なので、新型車だから周囲を確認しなくてよいわけではありません。
それでも「今のプラドでは駐車時の死角が怖い」「最新の予防安全機能が欲しい」という不満を日常的に感じているなら、FJへの乗り換え理由としてはかなり分かりやすいでしょう。
装備は年式ごとに確認
150プラドは販売期間が長かったため、同じ「150プラド」という名前でも前期、中期、後期で装備が違います。
FJと比べる際はネット上の別年式の情報ではなく、車検証や取扱説明書、実車のスイッチ類などから現在の愛車に付いている機能を確認するのが確実です。
そうすれば「新型だから何となく便利そう」ではなく、「この機能が増えるから自分には価値がある」と判断できます。
走りと4WDの違い
FJと150プラドの2.7Lガソリン仕様は同じ2TR-FEを搭載していますが、4WD方式には明確な違いがあります。
雪道やアウトドアで使う人は、この違いも知ったうえで選びたいですね。
FJはパートタイム4WD
FJはパートタイム4WDを採用しています。
普段の舗装路では2WDを使い、滑りやすい路面や悪路など必要な状況で4WDへ切り替えて使う考え方です。
ランドクルーザーらしい本格四駆の仕組みを残しながら、日常利用との両立を狙っています。
そのため、常に4WDへ入れて走ればよいわけではなく、路面状況に応じた適切な使い分けが必要です。
プラドはフルタイム4WD
今回比較している150プラドはフルタイム4WDです。
ドライバーが普段から2WDと4WDを切り替えなくても四輪駆動で走るため、舗装路から雨、雪道へ環境が変わる使い方では分かりやすい仕組みです。
150プラドに長く乗っている人ほど、この「普段は4WD方式を意識しなくていい」という感覚が当たり前になっているかもしれません。
FJへ乗り換えるなら、この部分は車の扱い方そのものが少し変わるポイントです。
燃費差は大きくない
WLTCモード燃費はFJが8.7km/L、今回比較している2.7Lガソリンの150プラドが8.3km/Lです。
FJが数字上は上回っていますが、その差は0.4km/Lなので、燃費だけを理由に乗り換えるほど大きな違いではありません。
実際の燃費は渋滞、短距離移動、高速道路の割合、荷物、タイヤ、エアコンの使用などでも変わります。
年間の燃料費を少しでも抑えたいなら確認すべき項目ではありますが、FJと150プラドの選択ではサイズや人数、乗り心地の方が判断への影響は大きいかなと思います。
同じ2TR-FEでも違う
同じエンジンだからといって、FJを「小さくした150プラド」と考えるのはおすすめしません。
ホイールベース、4WD方式、ボディ設計、安全装備、乗車定員が違うため、車として目指している使い方が異なります。
FJはランドクルーザーらしい悪路走破性を残しながら、街中でも付き合いやすいサイズにした一台。
150プラドは日常利用から長距離、ファミリー用途まで、大きなボディを生かして幅広くこなしやすい一台です。
FJへ乗り換えるべきか
ここまで比較すると、FJと150プラドは上下関係で選ぶ車ではなく、生活に合う方を選ぶ車だと分かります。
私自身も150プラドオーナーなので、「FJが新しいから欲しい」という気持ちと「本当に今のプラドを手放す必要があるのか」は分けて考えたいところです。
乗り換え向きの人
FJへの乗り換えが特に合いやすいのは、150プラドの大きさを普段から負担に感じている人です。
狭い駐車場で何度も切り返す、住宅街で全長を持て余す、もう少し小回りが欲しいと感じているなら、FJの4,575mmという全長と5.5mの最小回転半径には意味があります。
そして家族構成が1人から4人程度で、3列目をほとんど使わず、荷物も2列シートのFJで収まるなら、大きなデメリットを感じずにサイズダウンできる可能性があります。
さらに最新のToyota Safety Sense、パノラミックビューモニター、ブラインドスポットモニターなどを重視する人にもFJは魅力的でしょう。
小回り、短い全長、新しい安全装備が「今の150プラドで困っていること」を直接解決してくれるなら、FJへ乗り換える意味は大きいと思います。
プラドを残したい人
反対に、後席の余裕、荷室、長距離移動、7人乗りという使い方を気に入っているなら、150プラドを手放す前によく考えたいですね。
150プラドはすでに新車販売を終えていますが、だからといって車としての魅力までなくなったわけではありません。
むしろ現在の愛車の状態がよく、使い方にも不満がないなら、新しいFJが出たというだけで買い替える必要はないでしょう。
特に家族5人で頻繁に遠出する人、3列目を使う機会がある人、荷室へ大きな荷物を気軽に積みたい人は、プラドの大きさがそのままメリットになっています。
「FJの方が新しいか」ではなく、「今のプラドで何に困っているか」を一度書き出してみると答えが出やすくなります。
査定額を先に把握する
FJへの乗り換えを具体的に考えるなら、購入方法を決める前に現在の150プラドがいくらで売れるのかを確認しておくと判断しやすくなります。
大切なのは「FJはいくらか」だけではなく、「プラドを売ったあとに実際いくら追加すれば乗り換えられるか」です。
例えば同じFJが欲しい場合でも、愛車の売却額が変われば実際の持ち出し額も変わります。
ランドクルーザー系は中古車市場で需要が続きやすい車ですが、査定額は年式、走行距離、グレード、状態、修復歴、市場の動きなどで変わるため、過去の相場だけでは決められません。
ディーラーの下取り額だけで決めず、ユーカーパックのように複数の買取店が入札するサービスを使い、現在の愛車の価値を把握してから考える方法もあります。
差額で考えると判断しやすい
車の乗り換えでは、新車価格だけを見ていると判断が難しくなります。
現在の車を売却した金額を差し引き、さらに必要なオプション、保険、税金などを含めた実際の負担額で考える方が現実的です。
その差額を払ってでも、駐車のしやすさや新しい安全装備が欲しいと思えるなら、FJへの乗り換えには納得感があります。
一方、「思ったより差額が大きいのに、後席と荷室は今より小さくなる」と感じたなら、150プラドへそのまま乗り続ける選択も十分ありです。
私なら、FJを見た勢いでプラドを売るのではなく、まず査定額を出してから「この金額を追加してまで乗り換えたいか」を家族と話します。
ランドクルーザーは中古相場が動きやすいため、ネット上で見た過去のリセール率だけを使って現在の査定額を決めつけない方がいいでしょう。
用途別に向く車を比較
最後の判断で迷ったら、スペック表ではなく自分が車を使う場面に当てはめると分かりやすくなります。
毎週使う場面を優先すれば、「たまに必要かもしれない機能」に引っ張られにくくなります。
街乗り中心ならFJ
通勤、買い物、子どもの送迎など街中で使う時間が長く、乗車人数も5人以内ならFJのサイズは魅力的です。
全長250mm、ホイールベース210mm、最小回転半径0.3mという150プラドとの差は、低速で何度も曲がる日常ほど生きてきます。
特に現在「プラドは好きだけれど、サイズだけが少し面倒」と感じている人には、FJはかなり分かりやすい乗り換え候補でしょう。
家族旅行ならプラド
家族全員で高速道路を長時間走り、旅行用品やアウトドア用品もたくさん積むなら、150プラドの大きさは欠点ではなくメリットになります。
大きな車に乗っていると、普段は「もう少し小さくてもいい」と思うのですが、旅行へ行くと急にその広さがありがたくなるんですよ。
7人乗り仕様なら、必要なときだけ3列目を使える点もFJにはない特徴です。
週末の家族利用を最優先するなら、駐車場で少し気を遣うことより室内の余裕を残す方が満足できる人も多いでしょう。
夫婦で遊ぶならFJ
子どもが独立した家庭や、普段1人から2人で乗ることが多い人なら、FJの5人乗りはほとんどデメリットになりません。
後席を倒せば荷室を大きく使えるため、キャンプ、釣り、スキー、車中泊など趣味の道具を積む使い方とも相性があります。
300や250ほど大きくなく、それでもラダーフレームを持つランドクルーザーに乗れるというのは、FJならではの面白さですね。
何を手放すかで考える
乗り換えで大切なのは、FJで新しく得られるものだけを見ることではありません。
小回りや新しい装備を得る代わりに、150プラドの長いボディ、後席、荷室、3列目を手放すことになります。
その交換条件に納得できるか。
私はそこまで考えて初めて、150プラドからFJへの乗り換えを判断できると思っています。
FJとプラド比較のよくある質問
ランドクルーザーFJと150プラドを比較していると、サイズだけでは決められない疑問がいくつも出てきます。
ここでは、乗り換えを検討するときに特に気になりやすいポイントへ答えます。
Q1. FJは150プラドよりかなり小さいですか?
A. 全長は250mm短くなりますが、全幅の差は30mmなので、すべての方向で大幅に小さくなるわけではありません。
特に変化を感じやすいのは全長、ホイールベース、最小回転半径で、駐車や狭い場所での方向転換ではFJのメリットが出やすいでしょう。
一方、細い道でのすれ違いでは1,855mmの全幅があるため、コンパクトカーのような感覚にはなりません。
Q2. 4人家族ならFJで十分ですか?
A. 夫婦と子ども2人の4人家族なら、FJは十分検討できると思います。
FJは2列5人乗りで後席にスライドやリクライニング機構もあるため、普段4人で使うなら乗車定員には余裕があります。
ただし旅行やキャンプが多い家庭では、4人分の荷物を積んだ状態で荷室が足りるかまで確認してください。
Q3. 長距離はFJとプラドのどちらが快適ですか?
A. 長距離で後席や荷室の余裕まで求めるなら、150プラドにも大きな魅力があります。
150プラドはFJよりホイールベースが210mm長く、ボディにも余裕があるため、高速道路を家族で長時間走る用途では使いやすいでしょう。
ただし乗り心地の好みは個人差があるので、FJを候補にするなら運転席だけでなく家族にも後席へ乗ってもらうのがおすすめです。
Q4. FJと2.7Lプラドは同じエンジンですか?
A. FJと今回比較している150プラドの2.7Lガソリン仕様は、どちらも2TR-FEを搭載しています。
最高出力163PS、最大トルク246N・mという主要な数値も共通しますが、車体寸法、ホイールベース、4WD方式などが異なるので、車としての性格まで同じではありません。
150プラドには2.8Lディーゼル仕様もあるため、所有しているグレードによって比較内容が変わる点にも注意してください。
Q5. 150プラドからFJへ乗り換えるべきですか?
A. 今の150プラドで困っていることがFJによって解消するなら、乗り換えを検討する価値があります。
駐車のしにくさ、小回り、新しい安全装備への不満が大きく、5人乗りで問題ないならFJは魅力的です。
反対に後席、荷室、3列目、長距離でのゆったりした使い勝手を気に入っているなら、新しいという理由だけで150プラドを手放さなくてもいいでしょう。
FJと150プラド比較まとめ
ランドクルーザーFJと150プラドを比べると、FJは単純なプラドの小型版ではなく、ランドクルーザーらしさを残しながら日常で扱いやすい方向へ振った新しい選択肢だと感じます。
全長4,575mm、最小回転半径5.5mというサイズは、150プラドで駐車や小回りに不満を感じていた人にはかなり魅力があります。
新しいToyota Safety Senseやパノラミックビューモニター、ブラインドスポットモニターなども、乗り換えによって得られる分かりやすいメリットです。
一方、150プラドにはFJより長いボディとホイールベースがあり、7人乗り仕様なら3列目も使えます。
家族で長距離を走る、たくさん荷物を積む、必要なときに6人以上乗せるという生活では、その大きさが便利なんですよね。
- 小回りや街中での扱いやすさを優先するならFJ
- 新しい安全装備を重視するならFJ
- 後席と荷室の余裕を重視するなら150プラド
- 家族での長距離移動を重視するなら150プラドも魅力的
私自身150プラドに乗っているからこそ、FJの新しさを見ると乗り換えたくなる気持ちはよく分かります。
でも、「FJの方が新しいから」ではなく、「今のプラドで困っていることをFJが解決してくれるから」乗り換えるという順番にしたいですね。
あなたが150プラドで一番気に入っているところと、一番変えたいところは何でしょうか。
そこが分かれば、FJへ行くべきか、まだ150プラドと付き合うべきか、答えはかなり見えやすくなると思います。