こんにちは、ランクル完全ガイドのハルです。
FJクルーザーのオーディオを触り始めると、「まずスピーカーを替えるべきか」「ツイーターだけでも変わるのか」「デッドニングまで必要なのか」と、意外と選択肢が増えてきます。
私もプラド150に乗っていますが、カーオーディオは高価な機器を一気にそろえるより、今の音で何が気になるのかを一つずつ確かめながら手を入れる方が失敗しにくいと考えています。
特にFJクルーザーは、一般的な乗用車とは少し変わった純正スピーカー構成を持つ車です。
フロントドアだけでなく、ダッシュ上部、車体後方、さらに天井を使った音響まで考えられているため、単純に「純正スピーカーを全部社外品へ交換すれば完成」とはいきません。
私なら、フロントスピーカー、取付剛性、デッドニング、必要なら電源やアンプという順番で進めます。
この順番なら、何を変えたときに音がどう変わったのか分かりやすく、予算も必要な場所へ使いやすいですよ。
なお、この記事で扱うのは国内で2010年から2018年まで販売されたトヨタFJクルーザーです。
2026年発売のランドクルーザーFJとは別車種なので、スピーカーや取付部品を購入するときも混同しないようにしてください。
記事のポイント
- FJクルーザーの純正スピーカー構成
- スピーカーとツイーター交換の選び方
- デッドニングやアンプを追加する順番
- 無線機とオーディオを共存させる注意点
純正スピーカーを確認
交換部品を選ぶ前に知っておきたいのが、FJクルーザーにもともと備わっている音響システムです。
純正の作りを無視して部品だけ変更すると、期待したほど変化を感じられなかったり、前後の音のつながりがおかしくなったりします。
純正は8スピーカー構成
日本仕様のFJクルーザーについて、トヨタは国内導入時に8スピーカーを採用していると案内しています。
スピーカー交換の効果を引き出すなら、ドア内部の制振・防音もセットで考えたいところです。制振材や吸音材をそろえるなら、専門通販のデッドニング・防音工房でドア用のキットを確認できます。
さらに特徴的なのが、天井パネルを振動板として利用して、上方から広い範囲へ音を放射する仕組みです。
普通の車でスピーカー交換を考えると、ドアに付いた丸いユニットだけを思い浮かべがちですが、FJクルーザーは車内全体を使って音を広げる発想になっています。
実車を見ると、荷室側面にもスピーカーがあることが分かります。
後ろにスピーカーがあるからといって、最初からすべて交換する必要はありません。
運転席で音楽を楽しむことが中心なら、まず耳に近く影響を感じやすいフロント側へ予算を使った方が、変化をつかみやすいでしょう。
最初の目標は「全部交換」ではなく、運転席で聴いたときの不満を減らすことです。
天井も音響に使われている
FJクルーザーらしい部分として覚えておきたいのがルーフ側です。
トヨタは天井パネルを振動板として使い、車内の上側から音を広げる仕組みを採用しました。
なので、社外オーディオへ変更したあとに「純正の方が車内全体へ音が広がっていた気がする」と感じても不思議ではありません。
音質というのは、スピーカー単体の性能だけでは決まりません。
どこから音が出て、運転席までどの方向で届くのかもかなり大切なんです。
ダッシュ上も確認する
「FJクルーザーのツイーターを交換したい」と考えている人が注目したいのがダッシュ上部です。
社外オーディオメーカーからも、FJクルーザーのダッシュボードをツイーター取付位置とした適合情報が過去に公開されています。
ただし、中古車ではすでに前オーナーがスピーカーを交換している場合があります。
グリルの下に純正ユニットが残っているのか、社外ツイーターが入っているのか、配線まで変更されているのかは外から見ただけでは判断できません。
そのため、購入する製品を決める前に年式、現在のナビやオーディオ、フロントスピーカー、ダッシュ上部の状態を確認したいところです。
音質改善は順番が大切
FJクルーザーの音を良くしたいなら、私は一度にフルシステムへ変えるより、段階を分けて進める方法をおすすめします。
音の変化を確認しながら次へ進めば、「ここにはお金を使わなくても十分だった」という判断もしやすくなります。
| 順番 | 内容 | 狙い |
|---|---|---|
| 最初 | フロントスピーカー | ボーカルや楽器の聞こえ方を変える |
| 次 | バッフル・取付部 | スピーカーを安定して鳴らす |
| その次 | デッドニング | ドアの振動や音漏れを抑える |
| 必要なら | アンプ・電源 | スピーカーを余裕を持って鳴らす |
| 好みに応じて | サブウーファー・DSP | 低音や音の位置を追い込む |
まずフロントを変える
運転席で音楽を聴くなら、最初の候補はフロントスピーカーです。
ボーカル、ギター、ピアノなど普段よく聞く音が前方から届くため、交換による違いを感じやすい場所だからです。
逆に、いきなり後方のスピーカーまで全部交換すると、どの部品がどんな変化を生んだのか分かりにくくなります。
純正オーディオの音に対して「声がこもる」「楽器が一つの塊に聞こえる」「音量を上げるとうるさく感じる」といった不満があるなら、フロント側から始める価値はあります。
FJクルーザー対応スピーカーを比較するときも、商品名だけではなく車両への取付方法まで確認してください。
取付剛性も音に関わる
スピーカーは空中に置いて鳴らす物ではなく、車のドアへ固定して使います。
そのため、スピーカー本体だけ高性能になっても、取り付ける土台が適切でなければ本来の能力を出しにくくなります。
ここで出てくるのがインナーバッフルです。
バッフルは、車体側と社外スピーカーの間に入り、ユニットを固定する土台になります。
FJクルーザーへ取り付けられること、選んだスピーカーに対応すること、ドアトリムへ干渉しないことをセットで見てください。
「スピーカーの直径が合うから付く」と判断するのは避けたいところです。
取付穴、奥行き、バッフル、配線端子、窓ガラスとの位置関係まで含めて適合を確認する必要があります。
デッドニングはそのあと
スピーカー交換後にもう少し低音の輪郭を出したい、ドアから余計な振動音が出る、と感じるならデッドニングを考えます。
ドア内部へ制振材や吸音材を適切に施工し、スピーカーを鳴らしたときにドアそのものが余計に震えるのを抑えていく方法です。
ただ、貼れば貼るほど良いわけではありません。
水抜き部分をふさいだり、可動部へ干渉したり、必要以上に重量を増やしたりしないよう施工場所を考える必要があります。
カーオーディオ用デッドニング用品を比較する場合も、「全部入りだから安心」ではなく必要な材料量を見て選びたいですね。
アンプと電源は必要性を見る
高性能なスピーカーへ交換すると、外部アンプを使いたくなることがあります。
確かにアンプを追加すると、スピーカーを鳴らすための余裕を持たせやすくなります。
ただ、純正から軽く音を変えたいだけなら、最初からアンプまで追加しなくても満足できることがあります。
スピーカー交換後に普段聴く音量で試し、それでも音量を上げたときの余裕や低音に物足りなさを感じるなら次へ進めば十分です。
「いつか使うかもしれない」で部品を増やすより、必要になったときに追加する方がFJクルーザーらしい付き合い方かなと思います。
スピーカーの選び方
社外スピーカーには価格も構造もさまざまな製品があります。
ブランド名だけで決めず、自分がどこまで音を変えたいのかから選ぶと候補を絞りやすくなります。
FJクルーザーの場合は、単純に「純正より高性能なスピーカーを付ければいい」という考え方だけでは決めにくいです。
ドア側のスピーカーだけを交換するのか、ダッシュ上のツイーターも含めて変えるのかによって、選ぶ製品の構成が変わります。
さらに、現在付いているナビやオーディオの出力、バッフルの適合、スピーカーの奥行きまで確認しておきたいところです。
特に中古のFJクルーザーは、前オーナーがすでにオーディオへ手を入れていることも珍しくありません。
商品を注文する前に、今の車両が純正状態なのか、すでに社外スピーカーや配線へ変更されているのかを確認してください。
そのうえで、手軽さを重視するならコアキシャル型、音の位置や高音までこだわるならセパレート型というように、自分の目的に合わせて選ぶと分かりやすいですよ。
セパレート型が候補
音質をしっかり変えたいなら、ウーファー部とツイーターが分かれたセパレート型は有力です。
ドア側で中低音を鳴らし、高音を担当するツイーターをダッシュ付近へ配置できるので、音が足元だけに集まりにくくなります。
FJクルーザーにはダッシュ上の取付場所を活用できるため、純正の見た目をできるだけ残したい人とも相性があります。
音の位置を上げやすい
ドアだけから音を鳴らすと、どうしても足元側から聞こえる印象になりやすいです。
ツイーターを上側へ置くことで、ボーカルなどがダッシュ周辺から聞こえるよう調整しやすくなります。
ただし、ツイーターの角度や音量が合っていないと、高音だけ耳に刺さる感じになる場合があります。
取付場所だけでなく、クロスオーバーや音量設定まで含めて考えましょう。
コアキシャル型もあり
できるだけ手軽に交換したいなら、一つのユニットへ複数の帯域をまとめたコアキシャル型も候補です。
部品構成を簡単にしやすく、純正から気軽に変更したい人には選びやすい方式でしょう。
一方、FJクルーザーのダッシュ上部を生かして音の高さまで変えたいなら、セパレート型の方が自由度は上がります。
どちらが上という話ではなく、施工の手軽さを取るか、音の位置まで作りたいかの違いです。
スペックだけで決めない
スピーカーの商品ページを見ると、再生周波数、最大入力、定格入力など数字がたくさん並びます。
もちろん確認する価値はありますが、数字だけで「この製品の方がいい音」と判断することはできません。
同じ曲でも、高音が鮮やかな方を好む人もいれば、声が自然に聞こえる方を好む人もいます。
なので私は、可能なら実際に試聴できる店で普段聴いている曲を流してみるのがおすすめです。
スマートフォンにいつも聴く曲を数曲入れておけば、比較もしやすくなります。
ツイーター交換の考え方
「ドアスピーカーまで交換するほどではないけど、高音をもう少し聞きやすくしたい」という場合、ツイーターが気になると思います。
ただ、ツイーターだけを追加・交換するときほど、全体とのつながりを考えたいところです。
純正位置なら見た目を保てる
FJクルーザーでは、ダッシュ上部を活用してツイーターを取り付ける方法があります。
純正グリル内へ収められれば、車内の無骨な雰囲気を大きく変えずに音へ手を入れられるのが魅力です。
私はFJクルーザーの場合、この「変えた感を表へ出しすぎない」という方法がかなり似合うと思います。
カラーパネルや大きな操作部など元のインテリアに個性があるので、オーディオだけ主張させる必要はありません。
向きで聞こえ方が変わる
高音は設置する位置や向きの影響を受けやすいため、ツイーターを付ければ自動的に完成するわけではありません。
運転席へ正面を向けるのか、左右の反射を使うのかでも印象が変わります。
運転席だけを重視するのか、助手席に乗る家族も気持ちよく聴けるようにするのかによっても設定は変わるでしょう。
ショップで取り付ける場合は、普段どの席で誰が音楽を聴くのかまで伝えておくと話が早いですよ。
ツイーターだけ追加しない
純正システムへ社外ツイーターを単純に追加すると、高音域だけが増えすぎる場合があります。
そこで重要になるのが、どの周波数から上をツイーターへ担当させるのかという分担です。
セパレートスピーカーには、音域を分けるためのネットワークが組み合わされている製品があります。
こうした部品を含めて一つのシステムとして使う方が、ドア側とのつながりを作りやすいでしょう。
高音だけ目立つ状態に注意
交換直後は高音が増えたことで「かなり音が良くなった」と感じることもあります。
ところが長時間聴くと、シンバルや女性ボーカルが必要以上に前へ出て疲れる場合もあるんです。
数分の試聴だけでなく、普段の音量でしばらく聴いてから判断することをおすすめします。
デッドニングの効果
スピーカー交換と一緒によく出てくる言葉がデッドニングです。
FJクルーザーでも効果を期待できますが、目的を決めずに材料を大量に貼る施工はおすすめしません。
ドアの余計な振動を抑える
スピーカーが動くと、その力は取り付けられているドアにも伝わります。
ドア側が必要以上に振動すると、本来スピーカーから聞きたい音とは別の響きが混ざってしまいます。
制振材を適切に使うことで、その余計な振動を減らすのがデッドニングの一つの目的です。
特に低音を鳴らしたときにドアからビリビリした音が出るなら、スピーカー本体だけでなく取付部や内張りも見てみたいですね。
静音化とは分けて考える
デッドニングという言葉は、静音化まで一緒に扱われることがあります。
しかし、オーディオのためにスピーカー周辺を施工することと、ロードノイズを車内へ入りにくくする施工は目的が少し違います。
FJクルーザーは大きなタイヤを履いたカスタム車も多いため、走行中の音が気になる場合はタイヤや足回りから入る音も考える必要があります。
停車中はいい音なのに走り出すと低音が聞こえなくなるなら、スピーカーだけを疑わない方がいいでしょう。
後方のビビリ音も見る
荷室側にもスピーカーがあるFJクルーザーでは、後方から聞こえる異音がスピーカーそのものとは限りません。
荷物、工具、収納部のふた、内装パネルなどが振動して音を出している場合もあります。
異音が気になったら、まず荷室の荷物を降ろし、同じ曲を同じ音量で再生してみてください。
これだけで原因が見つかることもあります。
スピーカー交換前に、フェーダーを前後へ動かしながら音を聞く方法も便利です。
前だけ、後ろだけと鳴らしてみると、どの場所に不満があるのか分かりやすくなります。
ナビとの組み合わせも重要
スピーカー交換を考えるなら、現在付いているナビやオーディオも確認してください。
FJクルーザーは中古車なので、純正状態の車だけでなく、市販ナビやディスプレイオーディオへ交換済みの車が数多くあります。
ヘッドユニットを確認
現在のナビやオーディオが何なのかによって、使える調整機能や接続方法が変わります。
イコライザー、タイムアライメント、クロスオーバー調整などが使える機種なら、スピーカー交換後に設定を見直すだけでも印象がかなり変わることがあります。
逆に、調整機能が少ない機種で音場まで細かく作りたいなら、ナビ交換やDSP追加を将来の候補にしてもいいでしょう。
FJクルーザーの画面交換については、FJクルーザーのナビ交換と適合機種の選び方でも詳しく解説しています。
DSPは最後でもいい
DSPは、各スピーカーから届く音の時間や帯域、音量などを細かく調整できる機器です。
運転席を中心とした音場を作りたい人には面白い装備ですが、最初から必須というわけではありません。
スピーカー交換、取付、デッドニングまで行い、それでも「音が左右へ寄る」「ボーカルの位置をもっと前へ出したい」と感じるなら検討する流れで十分だと思います。
内装との相性も考える
FJクルーザーは、最新SUVのような巨大ディスプレイを前提に作られた内装ではありません。
だからこそ、オーディオを変更するときも車内の雰囲気との相性を見たいところです。
FJクルーザーの内装カスタムと快適性を上げる方法も合わせて見ると、オーディオだけでなく車内全体の完成形を考えやすくなります。
無線機を付ける場合
アウトドアや仲間との移動でFJクルーザーを使う人の中には、無線機を車載したい人もいるでしょう。
スピーカー交換とは少し目的が違いますが、電源や配線を扱う点ではカーオーディオと同時に考えておくメリットがあります。
操作しやすい場所へ付ける
無線機を取り付けるときに大切なのは、画面が見やすく、操作のために運転姿勢を大きく崩さなくて済むことです。
FJクルーザーはダッシュ上部やセンター周辺に特徴的な造形があるため、車両によっては別体式の操作部を活用した方が収まりやすい場合があります。
ただし、視界を妨げる場所やエアバッグの展開範囲へ機器を取り付けるのは避けてください。
スマホホルダーなどほかの用品も使うなら、先に配置を考えておくと後から場所の取り合いになりません。
FJクルーザーの便利グッズと内外装用品も、車内へ追加用品を取り付ける際の参考になります。
電源の取り方を考える
出力のある無線機や外部アンプなどを追加する場合、電源をどこから取るかは重要です。
アクセサリーソケットへ何でも集中させるのではなく、機器が求める電源条件に合わせて配線してください。
バッテリーから電源線を引く施工では、適切なヒューズ、ケーブル容量、車内への引き込み、配線保護まで必要になります。
穴を通せば終わりではなく、雨水の侵入や配線被覆の損傷まで考えなければいけません。
ノイズ対策も考える
無線機、アンプ、USB電源、ドライブレコーダーなど電装品が増えると、音声へノイズが混ざる場合があります。
エンジン回転に合わせて音が変化する、送信時だけオーディオへ雑音が入るといった症状が出たら、アースや電源線、信号線、アンテナ線の取り回しを確認したいところです。
オーディオと無線機を同時に施工するなら、最初から双方の配線ルートを考えておく方が後からやり直す手間を減らせます。
使用できる無線機を確認
「無線機」と呼ばれる製品でも、アマチュア無線、デジタル簡易無線などで使用条件は異なります。
特にアマチュア無線を送信に使う場合は、資格や無線局に関する手続きが関わるため、購入した機器をそのまま自由に送信できるわけではありません。
使用する無線機に応じた条件は、総務省「アマチュア無線」などで確認してから車載してください。
施工店の選び方
FJクルーザーのスピーカー交換はDIYもできますが、商品選びから音の設定まで任せたいならカーオーディオを扱う店舗が候補になります。
そこで私が重視したいのは、「高い製品をすすめてくれる店」ではなく、今の不満を聞いて施工内容を変えてくれる店です。
車種別の施工経験を見る
FJクルーザーはすでに販売終了しているため、新車向けの車種専用パッケージが豊富な車とは事情が違います。
バッフル、ツイーター位置、ドア内部、既存ナビなどを確認しながら施工する場面が出てきます。
そのため、FJクルーザーや同年代のトヨタ車でスピーカー交換を行った経験がある店だと話を進めやすいでしょう。
施工例を見る場合も、完成後の写真だけでなく、ドア内部の処理や配線まで掲載しているかを見ると参考になります。
試聴できる店は選びやすい
カーオーディオは文章やスペックだけでは伝わりにくい商品です。
可能なら複数のスピーカーを試聴できる店へ行き、同じ曲を同じくらいの音量で聞き比べてみてください。
高価なモデルより、ひとつ下の価格帯の音が好きということも普通にあります。
自分の耳で選べるなら、それがいちばん納得しやすい方法です。
カーオーディオの取付店を探すときは、商品価格だけでなく取付内容と調整まで確認しましょう。
見積りは内容まで見る
スピーカー交換の見積りでは、本体以外にもバッフル、配線部品、デッドニング材料、取付作業などが加わる場合があります。
なので総額だけを比べるより、「何が含まれているのか」を見てください。
同じスピーカーでも、取り付けるだけの施工と、ドア側の処理や音の調整まで行う施工では内容が違います。
安いか高いかだけで比べると、この違いが見えなくなります。
予算別のおすすめ順
カーオーディオは上を見ればいくらでも機器を増やせます。
そこで、予算そのものより「どこまで求めるか」で段階を分けると考えやすくなります。
まず変化を楽しみたい
純正オーディオから少し良くしたいなら、フロントスピーカーと適切な取付部品から始めます。
現在のナビを残し、リア側やアンプには手を入れない方法です。
これなら部品点数を増やしすぎず、純正との違いも確認しやすいでしょう。
取り付けたあとにイコライザー設定もいったん見直してください。
音質をしっかり変えたい
もう一段変えたいなら、セパレートスピーカー、ツイーター、バッフル、ドアのデッドニングまでを一つの区切りとして考えます。
この段階になると、スピーカー単体より「どう取り付けるか」の割合が大きくなってきます。
FJクルーザーの純正内装を保ちたいなら、ツイーターをダッシュ側へ収める方法も相談してみてください。
さらに音を作り込みたい
フロント側を施工しても、もっと低音が欲しい、音の位置を細かく合わせたいという場合は、アンプ、DSP、サブウーファーなどが候補になります。
ここからは単純な部品交換というより、車内全体を一つのオーディオシステムとして考える領域です。
サブウーファーは低音担当
サブウーファーを追加すると、ドアスピーカーだけでは出しにくい低い音を任せられます。
ただし、低音を大きく鳴らせばいいわけではありません。
フロントスピーカーと自然につながるよう設定できると、サブウーファーがどこにあるのか意識しにくい音へ近づきます。
キャンプ用品を多く積む人なら、荷室へ大きな箱を置くよりシート下などへ収められるタイプを検討した方が使いやすい場合もあります。
アウトドア用途も忘れない
FJクルーザーで大切なのは、オーディオだけのために車の使い勝手を犠牲にしないことだと思います。
キャンプへ行く、雪道を走る、荷物をたくさん積むという人なら、アンプやサブウーファーを置く場所も日常利用へ影響します。
水や泥を持ち込むことがあるなら、配線や機器の設置場所にも気を使いたいですね。
車内をショールームのように仕上げるより、実際に遊びへ出かけたときも気兼ねなく使えること。
私はFJクルーザーには、そのくらいの距離感が合っていると思います。
交換前の確認ポイント
最後に、スピーカーを注文する前に見ておきたい項目をまとめます。
特に中古のFJクルーザーでは、前オーナーによる変更を前提に現車確認することが大切です。
| 確認する場所 | 見る内容 |
|---|---|
| 車両 | 国内仕様GSJ15Wか、逆輸入車か |
| 年式 | 製品の適合年式に入っているか |
| ナビ | 純正か市販品か、型番は何か |
| フロントドア | 純正スピーカーか交換済みか |
| ダッシュ上 | 純正状態かツイーター交換済みか |
| 取付部品 | 対応バッフルやブラケットがあるか |
| 配線 | 変換ハーネスや加工の有無 |
| ドア | デッドニング済みか |
| 電源 | アンプや無線機など後付け機器があるか |
| 使い方 | 運転席中心か家族全員で聴くか |
FJクルーザーはカスタムされている中古車が多いので、「純正ならこうだから自分の車も同じ」と決めない方がいいです。
前オーナーがナビだけ交換しているケースもあれば、ドア内部までかなり手を入れている車もあります。
FJクルーザー全体のカスタムをどんな順番で進めるかは、FJクルーザーのカスタム入門と費用・車検対応でも詳しくまとめています。
オーディオも同じで、完成を急がず、乗りながら一つずつ変えていく方が自分に合った仕様へ近づけやすいと思います。
FJクルーザーのスピーカーFAQ
ここでは、FJクルーザーのスピーカーやツイーター交換で特に気になりやすいポイントへ回答します。
Q1. FJクルーザーはスピーカー交換だけでも音が変わりますか?
A. 変化を感じられる可能性は十分あります。
特に運転席で音楽を聴くことが多いなら、フロント側のスピーカーは聞こえ方へ影響しやすい部分です。
ただし、スピーカーだけでなくバッフルや取付状態でも結果は変わるので、本体だけを見て選ばないことをおすすめします。
Q2. FJクルーザーのツイーターだけ交換しても大丈夫ですか?
A. 交換できる構成はありますが、ツイーターだけを単純に追加する方法は慎重に考えた方がいいでしょう。
高音域だけが目立つと、短時間では鮮やかに聞こえても長時間では疲れることがあります。
セパレートスピーカーのネットワークなどを利用し、ドア側との音域分担まで含めて選ぶ方が自然な音へ合わせやすくなります。
Q3. スピーカー交換とデッドニングは同時にするべきですか?
A. 必ず同時に行う必要はありません。
まずスピーカーを適切に取り付け、その音を聞いてからドアの振動や低音に不満があるなら追加する方法でも大丈夫です。
一方、ドア内張りを一度で済ませたい場合は、スピーカー交換と同時施工を選ぶメリットもあります。
Q4. 純正ナビのまま社外スピーカーへ交換できますか?
A. 純正ナビを残したままスピーカーを変更する方法はあります。
ただし、車両の年式や現在のオーディオ仕様、選ぶスピーカーによって必要部品が変わります。
中古車ではすでにナビや配線が変更されている場合もあるため、注文前に現車の型番と配線状態を確認してください。
Q5. 無線機とカーオーディオは同時に取り付けられますか?
A. 同じ車へ設置することはできますが、電源や配線の取り回しを最初から考えておくことが大切です。
アンプ、無線機、USB電源などの電装品が増えると、配線方法によってはノイズが出る場合があります。
また、無線機は種類によって送信時の資格や手続きが異なるため、機器ごとの使用条件も確認してから取り付けてください。
FJスピーカー交換まとめ
FJクルーザーの音質を改善するなら、高価な機器を最初から全部取り付ける必要はありません。
- 現在の純正・社外オーディオ状態を確認する
- 最初はフロントスピーカーを候補にする
- バッフルや取付状態までセットで考える
- ツイーターはドア側とのつながりを見る
- 必要に応じてデッドニングを追加する
- アンプやDSPは不満が残った段階で考える
- 無線機を付けるなら電源と配線も一緒に考える
- 商品購入前に車種・年式・現車装備を確認する
特に大切なのは、スピーカー、取付剛性、デッドニング、電源という順番で、自分が感じている不満を一つずつ確かめることです。
一度に全部変えてしまうと、どこへお金を使ったことで音が良くなったのか分からなくなります。
逆に一つずつ進めれば、「私はここまでで十分」という場所で止められます。
そして商品を選ぶなら、車種別の取付情報が確認でき、可能なら実際にスピーカーを試聴できる店を使うのがおすすめです。
FJクルーザーは、最新車のように最初から何でも付いている車ではありません。
だからこそ、好きな音、好きなナビ、必要なら無線機まで、自分の使い方に合わせて少しずつ車内を作っていけます。
見た目だけでなく、ドアを閉めて好きな曲を流した瞬間まで自分好みのFJになる。
そんなカスタムも、この車を長く楽しむ面白さの一つだと思います。




