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FJクルーザーの全塗装費用|色替え・ルーフ塗装の注意点を解説

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FJクルーザーの全塗装費用と色替え・ルーフ塗装の注意点を解説するイメージ

こんにちは、ランクル完全ガイドのハルです。

FJクルーザーは、もともとのデザインがかなり個性的な車ですが、全塗装すると印象を丸ごと変えられる面白さがあります。

ベージュへ色替えしてクラシック寄りにしたり、屋根を黒くして引き締めたり、マットブラックで無骨に仕上げたりと、FJクルーザーはペイントとの相性がいいんですよ。

一方で、全塗装はホイール交換のように「気に入らなければ戻せばいい」と簡単にはいきません。

費用だけでなく、下地処理、部品の脱着、ドア内側まで塗るか、錆をどこまで直すかで仕上がりも将来の査定も変わります。

北海道で実際にFJクルーザーへ乗るK.Mさんの車両も、年数相応の塗装剥がれや浮き、傷が出ているとのことなので、FJクルーザーでは「好きな色に変える」というカスタムだけでなく、古くなった外装をリフレッシュする意味でも全塗装を考える価値があります。

この記事では、FJクルーザーの全塗装費用を中心に、ルーフ塗装、ボンネット塗装、ベージュやマットブラックへの色替え、査定への影響までまとめます。

記事のポイント

  • FJクルーザーの全塗装費用の目安
  • 屋根やボンネットだけ塗装する場合の考え方
  • ベージュやマットブラックへ色替えする注意点
  • 全塗装が売却査定へ与える影響

FJクルーザー全塗装の費用

FJクルーザーの全塗装は、同じ「オールペン」という言葉でも作業内容がかなり違います。

外側だけを塗る施工と、ドアを開けた内側やボンネット裏まで色を合わせる施工では、必要な分解と塗装面積がまるで別物。

そのため、見積もりでは金額だけを見るのではなく、どこまで塗る金額なのかを揃えて比べることが大切です。

施工内容 一般的な費用目安 確認したい点
外側中心の全塗装 20万円台〜40万円台から 脱着範囲、下地処理、内側を塗るか
一般的な全塗装 40万円台〜70万円台が一つの目安 傷や凹み、錆補修、塗料の種類
内側まで含む色替え 60万円台〜100万円超もある ドア開口部、ボンネット裏、バックドア内側
ルーフ塗装 5万円前後から ルーフラック脱着、劣化や錆の有無
ボンネット塗装 5万円前後から 飛び石、クリア剥がれ、凹み補修

上の金額は、2026年時点で板金塗装店が公開している料金例をもとにした一般的な目安です。

FJクルーザーは車体が大きく、樹脂パーツも多いため、軽自動車や小型車の最低価格をそのまま当てはめない方がいいでしょう。

さらに、色替え、ツートン、マット仕上げ、錆補修、ルーフラックやブルバーの脱着まで入ると金額は上がります。

反対に、元の色に近い色で外側だけを塗り直し、傷みも少なければ費用を抑えやすくなります。

全塗装の「安い」は、工程を省いているだけの場合があります。

下地処理、クリア塗装、部品脱着、磨き、保証まで含むかを確認せず、総額だけで比較するのは避けたいところです。

外側だけか内側まで塗るか

色替えで最初に決めたいのが、外から見える部分だけ塗るのか、ドアを開けた部分まで塗るのかです。

例えばイエローのFJクルーザーをベージュへ全塗装しても、ドアを開けた瞬間にピラーや開口部がイエローのままだと、元色がすぐ分かります。

それを「カスタムの履歴として気にしない」と考えるなら、外側中心でも十分です。

しかし、純正色のような完成度を求めるなら、ドアやモール、灯火類などを外し、見えにくい部分まで塗る必要があります。

当然ながら、分解するほど工賃は増えます。

FJクルーザーは前後バンパー、フェンダーまわり、ドアハンドル、ミラーなど外装部品が多く、どの部品を外して塗るかが仕上がりの差になりやすい車です。

見積もりの範囲を揃える

私なら2〜3社へ見積もりを取るとき、「全塗装はいくらですか」だけでは聞きません。

ドア内側、ルーフ、ボンネット裏、バックドア内側、樹脂パーツ、モール脱着、錆補修、磨きまで項目を分けてもらいます。

そうしないと、40万円と70万円の見積もりが出たときに、単純に30万円高いのか、施工内容が30万円分違うのか判断できないからです。

FJクルーザーの全塗装に対応する板金塗装店へ相談するときは、完成イメージの写真も一緒に見せると話が早いですよ。

ハル
ハル
私なら「この色にしたい」だけじゃなく、ドアを開けたところまで同じ色にしたいのかを最初に決めます。そこが曖昧だと見積もりが比べにくいんですよ。
妻さん
妻さん
見た目は同じ全塗装でも、見えないところの作業量が全然違うってことだね。安い方が得とは限らないんだ。
イエローボディとホワイトルーフのFJクルーザーを斜め前から見た外観

イエローボディとホワイトルーフのFJクルーザー。全塗装ではボディとルーフの塗り分けも費用に関わる(写真提供:北海道在住のFJクルーザーオーナー・K.Mさん)

ルーフ塗装の費用

FJクルーザーで人気が出やすいのが、屋根だけ色を変えるカスタムです。

純正のホワイトルーフはFJクルーザーらしさを作る大きな要素で、トヨタも当時の公式発表でホワイトルーフと各ボディカラーを組み合わせたツートン仕様を展開していました。

出典:トヨタ自動車「FJクルーザーを一部改良」

この白い屋根を黒へ塗ると、かわいらしさが少し薄れ、車体全体が引き締まって見えます。

特にベージュ×黒、グレー×黒、カーキ系×黒は、四駆らしい雰囲気を出しやすい組み合わせです。

ルーフ単体の塗装は、一般的な料金表では5万円前後から掲載されている例があります。

ただしFJクルーザーは、ルーフラックが付いていれば脱着が必要になり、取り付け部に錆があればその補修も加わります。

また、白から黒へ変える場合は単なる補修ではなく色替えなので、塗り分け部分の処理も確認したいですね。

高い位置から見たFJクルーザーのホワイトルーフとイエローボディ

高い位置から見るとホワイトルーフの面積と存在感が分かりやすい(写真提供:北海道在住のFJクルーザーオーナー・K.Mさん)

ボンネット塗装の費用

全塗装までは必要なくても、ボンネットだけ色あせやクリア剥がれが目立つなら、部分的な再塗装も選択肢です。

ボンネット塗装は一般的な料金表で5万円前後からという例があり、損傷が広い、凹みがある、塗膜を大きく剥がす必要がある場合は追加費用がかかります。

FJクルーザーはボンネットの面が大きく、正面から見たときにも目に入りやすいので、ここだけ艶が落ちると古さを感じやすい部分。

逆にボンネットだけ黒へ塗ってアクセントにする方法もありますが、ルーフと同じで査定時には純正状態との差が見られます。

「劣化補修として同色に戻す」のか「カスタムとして別色にする」のかで目的を分けると判断しやすいですよ。

FJクルーザーは全塗装が似合う

FJクルーザーは、丸目のヘッドライト、太いピラー、張り出したフェンダー、樹脂パーツ、ホワイトルーフが組み合わさった車です。

そのため、ボディカラーを変えたときの変化が大きく、同じ車でもかなり違ったキャラクターになります。

純正色の歴史を知ってから色を決めたい方は、FJクルーザーの全カラーと人気色も合わせて見てみてください。

ベージュはFJらしさが出る

FJクルーザーをベージュへ全塗装したい人は多いと思います。

角張ったボディと黒い樹脂パーツにベージュを合わせると、アウトドア用品のような道具感が出て、FJクルーザーの雰囲気とよく合います。

しかもベージュは旧FJクルーザーに実際の純正設定があり、Final Editionでも特別設定色として使われました。

ここで注意したいのは、後からベージュへ全塗装した車と、純正ベージュやFinal Editionは同じではないことです。

見た目が似ていても、車両の仕様やカラーコード、内装、特別装備まで含めて別物。

中古車として売るときも、「Final Edition風に塗ったからFinal Editionと同じ評価になる」という考え方はできません。

ただ、自分が長く乗る前提なら話は別です。

毎日駐車場で見るたびに「この色にしてよかった」と思えるなら、その満足度はリセールだけでは測れません。

ベージュ全塗装が向く人

純正状態の保存より、自分好みの外観を優先し、今後も長くFJクルーザーへ乗るつもりの人です。

砂利の広場に停車したイエローのFJクルーザー

FJクルーザーはボディ色によって雰囲気が大きく変わる車(写真提供:北海道在住のFJクルーザーオーナー・K.Mさん)

屋根を黒にすると印象が変わる

「FJクルーザーの屋根を黒にしたい」というカスタムは、全塗装ほど大掛かりにせず印象を変えたい人に向いています。

ホワイトルーフはFJの象徴ですが、ブラックルーフにすると視覚的に上側が締まり、ホイールやグリルを黒でまとめた車とも合わせやすくなります。

一方、屋根だけ黒にすれば必ず格好よくなるわけではありません。

ドアミラー、ハンドル、グリル、バンパーコーナー、ホイールなどの色がバラバラだと、黒だけが浮いて見えることもあります。

私はプラド150のマットブラックエディションに乗っていますが、黒いパーツは単体よりも、複数箇所で色味がそろったときに車全体がまとまって見えます。

FJクルーザーでも同じで、屋根を黒くするなら外装全体の配色まで一度イメージしてから決めたいですね。

ハル
ハル
屋根だけ黒にするなら、ホイールやミラーとのつながりも見たいですね。黒を増やしすぎるより、どこを残すかまで考えた方がFJらしさが出ると思います。
妻さん
妻さん
白い屋根もFJっぽいけど、黒にするとかなり大人っぽくなりそう。写真を加工して完成形を見てから決めたいね。

マットブラックは手入れも考える

FJクルーザーをマットブラックにすると、かなり無骨な印象になります。

ブルバー、オールテレーンタイヤ、リフトアップと組み合わせれば、街乗りSUVというより道具としての四駆感が前に出るでしょう。

ただ、マット塗装は普通の艶あり塗装と同じ感覚で扱わない方がいいです。

艶を消した表面は、磨いて艶を戻す補修が使いにくく、部分的な傷を直すと周囲との艶感が合いにくい場合があります。

ワックスやコンパウンドも製品によっては艶が出てムラになるため、施工後の洗車方法まで塗装店に確認しておきたいところです。

「マットブラックが安そう」という理由で選ぶより、仕上がりと維持方法まで含めて好きかで決める方が後悔しにくいですよ。

全塗装費用を左右する作業

全塗装の価格差は、塗料代だけで生まれるわけではありません。

むしろ時間がかかるのは、塗る前の準備と、塗ったあとに元へ戻す作業です。

FJクルーザーのように年数が経った中古車では、ここを省くか丁寧に行うかで数年後の状態まで変わってきます。

下地処理で仕上がりが変わる

塗装は、古い塗膜の上へ色を吹けば完成というものではありません。

表面を研いで塗料が密着しやすい状態を作り、傷や小さな凹みを直し、必要に応じて下地材を入れてから色を重ねます。

この下地が不十分だと、完成直後はきれいでも、あとから剥がれや浮きが出る可能性があります。

K.MさんのFJクルーザーでも、年数相応の塗装剥がれや浮きがあるとのこと。

古いFJを全塗装するなら、「新しい色を塗る作業」よりも「今の塗装をどこまで直してから塗るか」を重視したいですね。

FJクルーザーのドアシルとステップに見られる経年の擦れ

長年使われたFJクルーザーでは、塗装だけでなく乗降部の擦れなども確認したい(写真提供:北海道在住のFJクルーザーオーナー・K.Mさん)

部品脱着が多いほど高くなる

きれいに全塗装するには、ミラー、ドアハンドル、グリル、バンパー、灯火類、モールなどを可能な範囲で外して塗ります。

マスキングだけで済ませれば工数は減りますが、部品との境目に元色が残ったり、塗膜の端が目立ったりする可能性があります。

FJクルーザーはシルバーや黒の外装パーツがアクセントになっているため、ボディだけ塗るのか、パーツも黒く塗るのかでも工数が増減します。

例えばドアハンドルまで黒くしたい場合、車体につけたまま塗るより、取り外して施工した方が細部まで仕上げやすくなります。

イエローボディに装着されたFJクルーザーのシルバードアハンドル

ドアハンドルなど外装パーツの色を残すか塗るかでも完成イメージが変わる(写真提供:北海道在住のFJクルーザーオーナー・K.Mさん)

錆補修が必要なら先に直す

FJクルーザーで全塗装を考えるなら、錆は見逃したくありません。

特に雪国で使われた車は、融雪剤の影響を受けやすく、下回りだけでなくルーフラックの取り付け部、ボディの合わせ目なども確認したいところです。

錆の上から見た目だけきれいにしても、内部で腐食が進めば意味がありません。

塗装前に錆をどこまで落とすか、穴がある場合は板金するのか、交換するのか。

ここは追加費用になりやすい一方、長く乗るなら削りたくない工程です。

見積もり時に「錆が出たら追加」とだけ書かれている場合は、追加料金の考え方を確認しておきましょう。

分解後にはじめて見つかる錆もあるので、予算は見積もり額ぴったりではなく少し余裕を持たせる方が安心です。

ツートンと特殊塗装は工数が増える

FJクルーザーらしくボディとルーフを別色にしたい場合、単色より塗り分けの工程が増えます。

さらにメタリック、パール、マット、ざらつきのある特殊な塗装などは、塗料と工程が変わり、通常色と同じ料金にはならないことがあります。

色見本だけで決めると、屋外で見たときに思ったより明るい、暗いということもあります。

できれば小さな板へ試し塗りしてもらい、日なたと日陰の両方で確認したいですね。

全塗装と売却査定の関係

FJクルーザーを全塗装するとき、多くの人が気になるのがリセールです。

ここは「全塗装したら必ず査定が下がる」「人気色に塗れば上がる」と単純には言えません。

ただし、純正色や特別仕様車としての履歴を重視する買い手にとって、色替えが評価材料になるのは確かです。

売却価値を優先するなら、純正状態を大きく変える前に現在の査定額を知っておくのが現実的です。

色替えは買い手を選びやすい

全塗装車は、自分には最高の色でも、次の買い手には好みが合わない可能性があります。

一方、FJクルーザーはもともと個性的な色が多く、ベージュ、イエロー、ブルー、グリーンなどを探している人もいます。

そのため「白黒以外は全部不利」という一般的な車の感覚だけで判断する必要もありません。

重要なのは、塗装の質と履歴が説明できることです。

どこで施工したのか、元色は何色だったのか、事故修理を隠すための塗装ではないか、錆補修は何をしたのか。

施工前後の写真や請求書が残っていれば、次の買い手にも説明しやすくなります。

純正ベージュとは評価が違う

FJクルーザーには純正ベージュが存在し、Final Editionでもベージュが特別設定されています。

だからこそ、全塗装でベージュへ変更した車は、見た目だけでは純正色と区別しにくいことがあります。

ただし査定では、車台情報、カラーコード、仕様、塗装状態などを確認されます。

「純正ベージュに見えるから純正ベージュとして売れる」とは考えない方がいいでしょう。

FJクルーザーの色と中古価値の関係は、前述のカラー記事に加えてFJクルーザーのリセールと高く売るコツでも詳しく解説しています。

塗る前に現在価値を確認する

全塗装に50万円、70万円とかけたあとで、「このまま売れば十分高かった」と気づくのはもったいないと思います。

そこで、売却の可能性が少しでもあるなら、施工前に一度査定を取っておくと判断材料になります。

オークション形式で買取店同士の入札を比較したいなら、ユーカーパックの車査定で今の価値を確認する方法があります。

大手買取店の査定額も見ておきたいなら、ガリバーの愛車無料査定も比較候補です。

査定額を知ったうえで、それでも「あと何年も乗るから好きな色にする」と決めるなら、かなり納得感があります。

ハル
ハル
私は全塗装そのものに反対ではないです。ただ、今300万円で売れる車なのか、200万円なのかを知らずに70万円かけるのと、知ってから決めるのでは気持ちが全然違います。
妻さん
妻さん
長く乗るなら好きな色にする価値もあるし、近いうちに乗り換えるなら純正のままって考え方もあるね。

全塗装する店の選び方

FJクルーザーの全塗装で一番避けたいのは、価格表の一番安い数字だけを見て店を決めることです。

全塗装は完成した瞬間だけでなく、数年後に塗膜がどうなるかまで含めて評価したい作業。

施工前の説明が細かい店ほど、何に費用がかかっているのかも分かりやすくなります。

FJクルーザー全体のカスタム順序を考えたい方は、FJクルーザーのカスタム入門も参考にしてください。

施工実績は同じ車種を見る

塗装店の施工例を見るなら、できればFJクルーザー、ランクル、SUVなど車体の大きい車を探します。

FJクルーザーは樹脂部品が多く、ツートンも似合い、ルーフラックやブルバーを付けた車も多いので、小型車の同色補修とは工程が違います。

施工例では完成写真だけでなく、バンパーやライトを外している途中、研磨や下地処理、錆補修の写真があるかを見ると分かりやすいです。

外装パーツのブラック化まで考えているなら、FJクルーザーの外装カスタムも合わせて見ると、塗る部分と部品交換する部分を決めやすいでしょう。

保証と補修方法も確認する

全塗装後に塗膜の浮きや剥がれが出た場合、どこまで保証されるのかは店によって違います。

保証期間だけでなく、飛び石や外的要因は対象外なのか、施工不良と判断する基準は何かも聞いておくと安心です。

さらに、数年後にドア1枚だけ傷つけたとき、同じ色を再現できるよう調色データを残してくれるかも確認したいところ。

オリジナル色は格好いい一方、補修時に色合わせが難しくなることがあります。

見積書は作業項目で比べる

見積書で見たいのは、塗装一式という一行だけではありません。

脱着、下地、板金、錆処理、塗料、クリア、磨き、部品代、追加料金の条件が分かれている方が、あとから「そこは別料金でした」が起きにくくなります。

また、全塗装中に割れたクリップや古いモールを交換する場合、部品代が増えることもあります。

年数の経ったFJクルーザーでは、外した部品をすべてそのまま再使用できるとは限りません。

私なら見積もりで比べる項目は4つです。

下地処理の内容、部品の脱着範囲、錆や傷の追加補修、施工後の保証。

この4つが同じ条件になってから、最後に総額を比べます。

塗装後はコーティングも検討

全塗装が終わったら、きれいな状態を長く保つための方法も考えたいところです。

艶あり塗装なら、塗装が十分に落ち着いたあとにコーティングを施工する選択肢があります。

ただし、塗装直後にいつ施工できるかは使った塗料や塗装店の工程によって違うので、塗装店の指示を優先してください。

マット塗装では通常の艶出し系コーティングが合わない場合もあります。

そのため、マット塗装や全塗装後に対応するカーコーティングを選ぶなら、仕上げとの相性を確認してから施工した方がいいでしょう。

対応できる施工店を近くで探すなら、洗車・コーティング店のメニューや料金を比べられるサービスも使えます。



楽天Car洗車・コーティング

せっかく数十万円かけて塗ったのに、手入れ方法が合わずムラになるのは避けたいところです。

リア斜めから見たイエローとホワイトのツートーンFJクルーザー

面積の大きいボディは塗装後の洗車や保管方法まで考えておきたい(写真提供:北海道在住のFJクルーザーオーナー・K.Mさん)

全塗装前に確認したいこと

色が決まってテンションが上がってくると、早く施工したくなります。

でも全塗装は大きな出費なので、作業へ入る前に一度だけ冷静に確認しておきたい項目があります。

元の塗装状態を写真に残す

施工前は車体を一周し、傷、凹み、塗装剥がれ、錆、ルーフ、ボンネット、ドア開口部まで写真に残しておきましょう。

これは施工店を疑うためではなく、どこを補修したのか記録するためです。

将来売るときにも、事故を隠すための全塗装ではなく、経年劣化のリフレッシュやカスタム目的だったと説明しやすくなります。

請求書や作業明細も、車の整備記録と一緒に保管しておくのがおすすめです。

色変更だけなら届出は不要

ボディカラーを変えると「車検証の変更が必要なのでは」と気になるかもしれません。

国土交通省の運輸局Q&Aでは、車の塗色を塗り替えた場合について、色変更だけなら手続きは必要ないと案内されています。

出典:国土交通省 九州運輸局「Q&A」

ただし、全塗装と同時にバンパー、灯火類、車幅に関わる部品などを変更する場合は別の話です。

塗装そのものと、保安基準に関係するカスタムは分けて考えてください。

長く乗るか売るかを決める

全塗装の判断で一番大きいのは、結局ここだと思います。

数年以内に売る可能性が高いなら、劣化した部分だけ補修して純正色を残す方が無難なケースがあります。

反対に、もう十分乗っていて「次もこのFJに乗りたい」と思うなら、好きな色へ変えることで愛着が戻ることもあります。

新しい車へ乗り換えるのではなく、今の車を数十万円かけてもう一度好きになる。

FJクルーザーのように個性のある車では、そういうお金の使い方もアリだと私は思います。

ハル
ハル
車って、毎日見るものです。長く乗るつもりなら、査定だけを気にして好きじゃない色のまま我慢する必要もないと思います。
妻さん
妻さん
でも売るかもしれないなら、先に査定を取ってから決めた方が気持ちはすっきりしそう。どっちを優先するかだね。
ルーフラックと背面スペアタイヤを装着したイエローのFJクルーザー

ルーフラック装着車では全塗装や屋根塗装時の脱着費用も確認したい(写真提供:北海道在住のFJクルーザーオーナー・K.Mさん)

全塗装か部分補修かの判断

塗装が傷んできたからといって、必ず全塗装が必要なわけではありません。

FJクルーザーは年式が進んでいるので、ボンネットだけ、ルーフだけ、ドアの一部だけというように、劣化が集中している車もあります。

全体の艶がまだ残っていて純正色も気に入っているなら、傷んだパネルだけ直す方が費用を抑えやすく、純正塗装を残せます。

反対に、複数パネルでクリア剥がれや退色が進み、補修する場所が次々に増えているなら、部分補修を重ねるより一度全体を塗り直した方が見た目をそろえやすい場合があります。

補修で済むなら純正色を残す

売却価値を気にするなら、まだ状態の良い純正塗装をわざわざ剥がして色替えする必要はありません。

飛び石傷、ドアの小傷、ボンネットの一部など、範囲が限られているなら補修で済む可能性があります。

特に純正のイエローやスモーキーブルー、セメントグレーなど、その色自体を気に入っているなら、全塗装より「今の色をきれいに残す」という考え方も十分アリです。

ただし、部分塗装では周囲の経年変化した色と新品の塗色を合わせる技術が必要になります。

パネル単体だけ見れば同じ色でも、隣のドアとの境目で色差が見えることがあるので、ぼかし塗装を含めた仕上げ方法を確認しましょう。

複数箇所が傷んだら全塗装も候補

ルーフ、ボンネット、フェンダー、ドアと複数箇所に劣化が広がっている場合は、部分補修を足していくと総額が大きくなることがあります。

その段階なら、全塗装の見積もりも同時に取り、部分補修の合計と比べる価値があります。

ここで大切なのは、全塗装を「安く色を変える方法」と考えないこと。

古い塗装を確認し、傷や錆を直し、必要な部品を外して塗り直すなら、むしろ車体をリフレッシュする大きな整備に近い作業です。

FJクルーザーは手を入れながら長く乗る楽しさがある車なので、全塗装もその延長として考えると分かりやすいかなと思います。

部分補修と全塗装で迷ったら、同じ店に「必要箇所だけ直す見積もり」と「全体を塗る見積もり」の両方を出してもらうと比較しやすくなります。

FJクルーザー全塗装のよくある質問(FAQ)

全塗装を考え始めると、費用以外にも「屋根だけならどうか」「査定はどのくらい気にすべきか」と疑問が出てきます。

ここでは、FJクルーザーのペイントで特に迷いやすい点をまとめます。

Q1. FJクルーザーの全塗装はいくらくらい?

A. 一般的な目安では、外側中心の施工で20万円台〜40万円台から、下地や脱着を含む全塗装では40万円台〜70万円台、ドア内側などまで色替えすると60万円台〜100万円を超えることもあります。

ただし、FJクルーザーの車体状態、錆、凹み、塗料、ツートン、部品脱着によって大きく変わるので、金額より施工範囲を揃えて比較してください。

Q2. FJクルーザーの屋根だけ黒く塗れる?

A. 塗装できます。

ホワイトルーフをブラックへ変えると印象はかなり変わりますが、ルーフラックがある場合は脱着費用が加わる可能性があります。

また、ミラー、ホイール、グリルなど他の黒いパーツとの色味も合わせて考えると、まとまりやすいですよ。

Q3. ベージュへ全塗装すると査定は上がる?

A. ベージュにしただけで査定が上がるとは言えません。

FJクルーザーには純正ベージュやFinal Editionのベージュがあるため人気はありますが、後から全塗装した車は純正仕様とは別に評価されます。

施工品質や車両状態、買い手の好みも関わるので、リセール目的だけで色替えするのはおすすめしません。

Q4. マットブラックは普通の黒より手入れが大変?

A. 一般的には気を使う場面が増えます。

艶消しの質感を保つ必要があるため、コンパウンドや艶出し剤が合わない場合があり、傷の部分補修でも周囲との艶を合わせにくいことがあります。

施工前に洗車方法と補修方法まで確認しておくと安心です。

Q5. 全塗装すると車検証の色変更手続きが必要?

A. ボディの色を変えるだけであれば、国土交通省の案内では色変更の手続きは必要ありません。

ただし、塗装と同時に車体寸法や灯火類など保安基準に関係する改造を行う場合は別なので、塗装と部品変更は分けて考えましょう。

FJクルーザー全塗装のまとめ

FJクルーザーの全塗装は、単純に「何色にするか」だけで決めるカスタムではありません。

価格を比べる前に、下地処理、部品脱着、錆補修、ドア内側まで塗るか、保証はあるかを確認することが大切です。

一般的な目安では、外側中心なら20万円台〜40万円台から、しっかり全塗装するなら40万円台〜70万円台、内側まで色替えする施工では60万円台〜100万円を超えるケースもあります。

ルーフやボンネットだけなら5万円前後からの料金例もありますが、FJクルーザーでは車体の大きさ、ルーフラック、塗装劣化、錆によって変わります。

ベージュ、マットブラック、ブラックルーフはどれもFJクルーザーと相性がいい一方、色替えは売却時の評価にも関わります。

だから私は、近いうちに売るなら純正状態を優先し、長く乗るなら自分が本当に好きな色を選ぶのがいいと思います。

塗装は高い買い物ですが、古くなったFJクルーザーをもう一度「乗りたい車」に戻せるカスタムでもあります。

あなたが駐車場に戻ってきたとき、思わず振り返りたくなる色かどうか。

最後はそこまで含めて決めると、納得できる全塗装になるはずです。

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ランクル完全ガイドを運営しているハルです。現在は、ランドクルーザープラド150 TX Lパッケージ マットブラックエディションに乗っています。家族4人での使い勝手、維持費、燃費、乗り心地、カスタム、内装用品、盗難対策、リセール、買取などを、ランクルオーナー目線で発信しています。自動車評論家でも販売店でもありませんが、実際に乗っているからこそ分かる良いところ、気になるところをできるだけ正直に書いていきます。

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