ランドクルーザー FJ

ランドクルーザーFJで車中泊できる?荷室と快適な寝方を解説

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ランドクルーザーFJの荷室に車中泊マットを敷き、キャンプ場で快適な寝床を作ったイメージ

こんにちは、ランクル完全ガイドのハルです。

ランドクルーザーFJを見ていると、「このサイズなら車中泊にもかなり使いやすそう」と感じる方も多いと思います。

私も150系プラドに乗っているので、ランクルを見るときは走りや見た目だけでなく、家族で出かけたときに荷物をどこへ置くか、後ろで休めるか、キャンプ道具をどれくらい積めるかまで気になります。

ランドクルーザーFJは2列シートの5人乗りで、リヤシートを倒すと荷室長は最大1,480mmまで広がります。

ただし、純正シートを倒しただけで、大人がそのまま快適に寝られる完全なフルフラットベッドになるわけではありません。

短時間の仮眠なら工夫次第で対応できますが、一晩しっかり寝るなら車中泊マットやベッドキットを使って、段差や寝床の長さを補いたいところです。

さらに、家族でキャンプへ行くなら「何人寝られるか」だけを見るのではなく、寝るときにクーラーボックスや着替え、テーブル、チェアなどをどこへ移動するのかまで考えておく必要があります。

この記事では、ランドクルーザーFJの荷室寸法を確認しながら、フルフラットに近い寝床の作り方、車中泊マットやベッドキットの選び方、ルーフテントを使う場合の考え方まで、実際のキャンプを想像しやすい形で見ていきます。

記事のポイント

  • ランドクルーザーFJで車中泊できる条件
  • 純正状態が完全フルフラットにならない理由
  • 車中泊マットとベッドキットの選び方
  • 家族キャンプで荷物まで収める考え方

FJで車中泊はできる?

ランドクルーザーFJは、使い方を工夫すれば車中泊に使える車です。

ただ、「後席を倒せる=そのまま快適に寝られる」と考えると、少し期待とのズレが出てきます。

まずは、車中泊を考えるうえで基本になる荷室の広さと後席の構造を見てみましょう。

荷室長は最大1480mm

ランドクルーザーFJは、後席を使用している状態で荷室長が最小735mm、リヤシートを前へ倒した状態では最大1,480mmになります。

荷室幅は1,135mm、荷室高は1,030mmで、リヤシート使用時の荷室容量は795L、格納時は1,607Lです。

数値だけを見ると、キャンプ用品や旅行バッグを積むにはかなり使いやすそうですよね。

一方、車中泊となると最大荷室長1,480mmという数字だけでは、成人が脚を伸ばして寝るには足りないケースが多くなります。

つまり、FJで本格的な寝床を作る場合は、リヤシートを倒した荷室だけを使うのではなく、前席との間まで含めて寝床を延長できるマットやベッドキットを選ぶことがポイントです。

なお、荷室寸法は測定位置によって変わるため、実際に使うマットやベッドキットを選ぶ際は商品の実寸も確認してください。

ランドクルーザーFJのサイズや基本スペックを先に確認したい方は、ランドクルーザーFJの価格・サイズ・燃費をまとめた基本ガイドも参考にしてください。

(出典:トヨタ自動車「ランドクルーザー、新型車“FJ”シリーズを発売」)

項目 ランドクルーザーFJ 車中泊で見るポイント
荷室長 最小735mm・最大1,480mm 成人の寝床には延長が必要になりやすい
荷室幅 1,135mm 2人で寝る場合はマット幅を確認
荷室高 1,030mm ベッドを高くすると頭上空間が減る
後席 6:4分割可倒式 人数と荷物に合わせて片側だけ倒せる
乗車定員 5人 家族全員で車内泊するなら荷物置き場も必要

後席は6対4で倒せる

ランドクルーザーFJのリヤシートは、6:4分割可倒式です。

前後スライドとリクライニングにも対応し、シートバック背面にはバックボードが付いています。

後席をすべて倒せば荷室を大きく使えますし、片側だけ倒して長い荷物を積みながら後席を残す使い方もできます。

この6:4分割は、車中泊よりもキャンプへ向かう途中で便利に感じそうです。

例えば3人でキャンプへ行くなら、後席の一部を乗車用として残し、反対側を倒してテントや長い道具を積むこともできます。

到着してから荷物を外へ出し、後席をすべて倒して寝床へ切り替えるという流れも作りやすいでしょう。

FJは「常にベッドになっている車」ではなく、普段は5人乗りとして使い、必要なときだけ大きな荷室へ変えられるところが魅力です。

完全フルフラットになる?

ランクルFJの車中泊で一番気になるのが、「リヤシートを倒したらフルフラットになるのか」という点ではないでしょうか。

ここは言葉の受け取り方に注意が必要です。

荷物を置くための広い床面は作れますが、何も追加せずにホテルのベッドのような寝床が完成するわけではありません。

純正だけでは寝床にならない

リヤシートを前へ倒すと、シートバック背面のバックボードが荷室の一部として使える構造になっています。

これはキャンプ道具や旅行バッグを載せるには便利です。

しかし、荷物を載せやすい床面と、人が一晩快適に眠れる寝床は別物なんですね。

車内にはシートの構造や床面のつながりがあり、さらに最大荷室長も1,480mmなので、大人がそのまま横になるには工夫が必要です。

そのため、ランクルFJで車中泊するなら「シートを倒して終わり」ではなく、マットやベッドキットまで含めて考えるのがおすすめです。

バックボードは荷室用

バックボードが付いていることで、倒した後席の背面に荷物を置きやすくなっています。

ただし、バックボード自体は車中泊専用のマットレスではありません。

長時間横になると、わずかな段差や硬さでも腰や肩に負担を感じやすくなります。

家の床に毛布1枚だけ敷いて一晩寝るのを想像すると分かりやすいかもしれません。

最初の30分は平気でも、朝までとなると話が変わってきます。

段差はマットで吸収する

FJで一番手軽に寝床を作るなら、厚みのある車中泊マットを敷く方法があります。

ポイントは、ただ柔らかいマットを選ぶのではなく、床面の小さな段差を吸収できる厚みと反発力があることです。

空気で膨らませるタイプなら収納時は小さくできますし、厚みを調整できる商品もあります。

一方で、柔らかすぎると身体の重い部分だけ沈み、床の硬さを感じることがあります。

特に腰や肩が当たる部分は、購入前にマットの厚みだけでなく構造も見ておきたいですね。

ハル
ハル
プラドでも荷室を見るときは「平らに見えるか」より、実際に背中を置いたときに段差を感じないかの方が大事だと思っています。寝るとなると数センチの違いでも気になりますよ。
妻さん
妻さん
昼間に荷物を置くなら気にならなくても、一晩寝るとなると話が違うもんね。

快適な寝床の作り方

ランクルFJで車中泊する方法は、大きく分けるとマットを使う方法とベッドキットを使う方法があります。

どちらが上というより、車中泊をする回数と、普段どこまで荷室を残したいかで選ぶと失敗しにくいですよ。

マットなら手軽に始められる

年に数回の旅行やキャンプで車中泊する程度なら、まずは車中泊マットから試す方法が現実的です。

使うときだけ広げられるので、普段の荷室をそのまま使えるのが大きなメリット。

キャンプ場へ到着したら荷物を降ろし、後席を倒してマットを広げれば寝床へ切り替えられます。

また、マットなら車を乗り換えたあとも使える可能性があります。

ただし、FJ専用品ではない汎用マットを選ぶ場合は、荷室幅だけで判断しないようにしてください。

タイヤハウス周辺や内装の張り出し、前席側へどこまで伸ばせるかによって収まり方が変わります。

マット選びでは「最大幅」だけでなく、実際に寝床として使う位置の幅と長さを確認することが大切です。

ベッドキットは寝床を作りやすい

車中泊を何度もする予定なら、FJ専用または適合確認済みのベッドキットが便利です。

ベッドキットは脚やフレームを使って寝床の高さを一定にし、その上へマットやボードを載せる方式が一般的です。

床面の凹凸を一つひとつ埋めなくても、上側に別の平面を作れるのがメリットですね。

さらに、寝床の下へ収納スペースを作れる製品なら、バッグや靴、調理器具などを寝床の下へ入れられます。

FJのように荷室長が限られる車では、人が寝る場所と荷物を置く場所を上下に分けられることがかなり重要になってきます。

反面、ベッドキットは収納時もある程度場所を取ります。

普段は後席を頻繁に使う方なら、分割して外せるか、短時間で組み立てられるかも確認したいところです。

寝床の長さを最優先する

車中泊マットを探すと、厚さや収納サイズへ目が行きやすいですが、FJではまず寝床の長さを見てください。

荷室長の最大値が1,480mmなので、荷室部分だけで成人の寝床を完成させる考え方には限界があります。

前席を前へ動かした状態で使う製品や、前席側へボードを延長するベッドキットなど、寝床全体を長くできる構造が使いやすいでしょう。

ただし、商品によって使用時のシート位置が違います。

「FJ対応」と書かれていても、自分の身長で余裕を持って寝られる長さが確保できるかは別なので、完成時のベッド寸法を必ず見てください。

何人まで車中泊できる?

ランドクルーザーFJは5人乗りですが、5人乗りだから5人で快適に車中泊できるわけではありません。

車中泊では座席の数より、横になれる面積と荷物置き場の方が重要です。

人数別にイメージすると、FJの使い方がかなり分かりやすくなります。

一人なら余裕を作りやすい

一人での車中泊なら、FJはかなり使い方を考えやすい車だと思います。

寝床を一人分だけ作ればいいので、反対側を荷物置き場として残せます。

6:4分割の後席を生かして、片側だけを就寝スペースとして使う方法も考えられます。

バッグ、着替え、ポータブル電源、クーラーボックスなどを寝床の横へ置けるため、毎回外へ荷物を出さなくても済みやすいですね。

車中泊で電気を使うなら、ポータブル電源を1台用意しておくと安心です。容量や出力の違いは、BLUETTI JAPANやJackeryの公式サイトで比べられます。

ソロキャンプで「テントを張るほどでもない日は車で寝たい」という使い方とは相性がいいでしょう。

二人なら荷物配置が重要

大人二人で寝る場合は、寝床を横いっぱいに使うことになります。

そうすると問題になるのが荷物です。

寝る前までは荷室に置けても、マットを広げると同じ場所に置けなくなる荷物が出てきます。

そのため、運転席や助手席、寝床の下、ルーフ側などへ荷物を移せるようにしておく必要があります。

特に雨の日は、外へ荷物を置くことができません。

二人分の着替え、寝具、キャンプ用品をすべて車内へ残したまま寝られるか、一度家で試してみるのがおすすめです。

家族全員なら計画が必要

家族でランドクルーザーFJをキャンプに使うこと自体は、かなり楽しそうです。

ただし、家族全員が車内で寝るとなると難易度は上がります。

FJは2列5人乗りで荷室幅は1,135mmなので、大人二人に子どもを加えて横並びで寝る場合は、身体の大きさや人数によってかなり窮屈になります。

さらに、人数が増えるほど寝具や着替え、食料なども増えていきます。

家族車中泊では「身体が入るか」ではなく、「全員が寝たあとに荷物の居場所が残るか」で考えるのが大切です。

家族全員で毎回車内泊をしたいなら、FJだけですべて完結させるより、テントやルーフテントを組み合わせる方が余裕を作りやすいでしょう。

ランドクルーザー各車の乗車定員については、ランクルの乗車人数を比較した記事でも詳しく解説しています。

ハル
ハル
家族で行くと、寝る人数より荷物の方が先に問題になりそうなんですよね。クーラーボックスなんて寝る時間になっても消えてくれませんから。
妻さん
妻さん
しかも家族分のバッグや靴まであるから、寝床だけ広くてもダメなんだよね。

荷物の置き場も決めておく

車中泊の記事では寝床ばかり注目されますが、実際には荷物の置き場がかなり大事です。

キャンプへ行くと、車に積むものは思った以上に増えます。

寝床を作る前に、何をどこへ移動するかまで決めておくと、現地でバタバタしにくくなります。

寝る前に荷物を移動する

基本的には、走行中は荷室へキャンプ道具を積み、寝るときだけ別の場所へ移動する流れになります。

テントやチェアなど翌朝まで使わない物は、キャンプサイト側へ置けます。

一方、貴重品や着替え、電子機器などは車内へ残したいですよね。

そうした小物は前席やベッド下へ移せるよう、バッグ単位でまとめておくと楽です。

私はプラドでも荷物を積むとき、奥から隙間なく詰め込むより「到着して最初に使う物」「車内に残す物」を分けた方が使いやすいと感じます。

荷物を積載したランドクルーザープラド150のラゲッジスペース

車種はプラド150ですが、ランクル系でキャンプへ行くときの荷物量を想像する参考にはなると思います。

FJはプラドより全長が短いので、車中泊するならなおさら「とりあえず全部積む」より、置き場まで決めて積む方がいいでしょう。

6対4分割を生かす

FJの後席は6:4分割なので、人数が少ない日は片側だけ倒して使うこともできます。

例えば二人でキャンプへ向かうなら、後席の片側を荷物置き場として残し、もう片側へ長い道具を積む方法もあります。

一人ならさらに自由度が上がります。

車中泊時も、寝る人数に合わせて必要な面積だけ寝床へ変えることで、荷物を全部動かさずに済む可能性があります。

キャンプ道具を選ぶ段階から、折りたためるチェアやテーブル、重ねられる収納箱などを意識すると、FJの荷室を使いやすくできます。

キャンプで便利な荷室装備

ランドクルーザーFJは、ただ荷室が広いだけではなく、アウトドアで使いやすい装備も用意されています。

車中泊そのものとは少し離れますが、キャンプ道具の積み下ろしや固定では便利に感じる部分です。

横開きバックドアを採用

FJのバックドアは上へ跳ね上げるタイプではなく、横開きです。

背面にスペアタイヤを装着したランドクルーザーらしいスタイルですね。

ダンパーによって好みの位置でバックドアを保持できるため、後方スペースが限られる場所でも荷物を出し入れしやすい構造になっています。

ただ、車中泊時にバックドアを頻繁に開け閉めする場合は、車の横方向へドアが動くことを忘れないようにしましょう。

キャンプサイトのすぐ横にテーブルやチェアを置いてしまうと、バックドアと干渉する可能性があります。

フックで荷物を固定できる

ラゲージルームにはデッキフックがあり、荷物の固定に使えます。

悪路や未舗装のキャンプ場へ向かうとき、重い収納箱やキャンプ用品が荷室内で動くのを防ぎたい場面があります。

そのようなときに固定できる場所があるのは助かりますね。

また、ラゲージルームにはユーティリティホールも設けられています。

トヨタの取扱説明書では、M6ボルトを使用でき、耐荷重は1カ所あたり2kgと案内されています。

小物収納などを追加する場合にも使えそうですが、耐荷重を超える物を取り付けないようにしてください。

(出典:トヨタ「ランドクルーザーFJ取扱説明書 ラゲージルーム内装備」)

ルーフテントは使える?

「家族でFJに泊まりたいけれど、車内だけでは狭そう」という場合に候補になるのがルーフテントです。

ルーフテントを使えば、車内を荷物置き場として残しながら、別の場所に寝床を作れます。

ただし、車の屋根に載せる物なので、見た目だけで選ぶのは避けたいところです。

車内の荷物を動かさず寝られる

ルーフテントの大きなメリットは、寝床を作るために荷室の荷物を全部移動しなくていいことです。

キャンプ場へ着いたらルーフ側に寝床を展開し、FJの荷室は着替えや食料、キャンプ道具の収納として使えます。

家族の場合は、大人がルーフテント、子どもが別のテントというように分ける方法もあります。

もちろん人数や製品の対応人数によって変わりますが、車内だけで全員寝ようとするより選択肢は増えます。

地面の状態を気にせず寝床を作れるのも便利ですね。

重量と適合確認は必須

一方で、ルーフテントは本体だけでも重量があります。

さらに取り付けにはルーフラックやクロスバーなどが必要になる製品もあります。

ランドクルーザーFJにはルーフレールがありますが、ルーフレールがあるから、どんなルーフテントでも載せられるという意味ではありません。

車両側、取り付け部品側、ルーフテント側それぞれの適合条件と許容荷重を確認してください。

走行中は風の影響も受けますし、車高も高くなります。

立体駐車場や高さ制限のある場所を使う方は、装着後の高さまで考える必要があります。

ルーフテントは重量物です。FJに取り付ける場合は、車両への適合、使用するラックの適合、許容荷重、取り付け方法を製品ごとに確認してください。

ハル
ハル
ルーフテントは見た目もかなりキャンプ感が出ますけど、付けっぱなしなら普段の駐車場まで考えないといけませんね。
妻さん
妻さん
キャンプのときは最高でも、いつもの駐車場に入らなくなったら困るね。

ポータブル電源は必要?

車中泊を快適にしようとすると、スマートフォンの充電だけでなく、照明や扇風機、電気毛布など電気を使う物が増えてきます。

そこで便利なのがポータブル電源です。

絶対に必要というわけではありませんが、車中泊の回数が増えるほど使い道は多くなります。

エンジン停止中に使いやすい

ランドクルーザーFJにはDC12V・120Wのアクセサリーソケットなどがあります。

ただ、車中泊中に車両のバッテリーから長時間電気を使い続ける前提にはしたくありません。

ポータブル電源を別に用意しておけば、エンジンを停止した状態でも対応する家電や充電器を使いやすくなります。

スマートフォン、LEDランタン、小型扇風機などはもちろん、製品の出力が合えば電気毛布などにも使えます。

朝になって車を動かしたいのにバッテリーが上がっている、という事態は避けたいですよね。

容量は使う家電から決める

ポータブル電源は「大きい物を買えば安心」と考えがちですが、大容量になるほど本体も重くなりやすいです。

FJは荷室を車中泊にも使うので、使わない容量のために大きな電源を常に積むのはもったいないかもしれません。

まず、何を何時間使うのかを決めてから必要容量を考えると選びやすくなります。

スマートフォンと照明程度なのか、扇風機まで使うのか、冬に電気毛布を使いたいのかで必要な容量はかなり変わります。

また、家電を使う場合は容量だけでなく、ポータブル電源側の出力が機器の消費電力に対応しているかも確認してください。

用品 向いている使い方 確認したいこと
車中泊マット 年に数回の仮眠や車中泊 長さ・幅・厚み・収納サイズ
ベッドキット 繰り返し車中泊する FJ適合・完成時の寝床長・収納方法
ポータブル電源 照明や家電を使う 容量・出力・本体サイズ
ルーフテント 車内以外にも寝床が欲しい 車両適合・重量・装着後の高さ

夏と冬の車中泊対策

平らなベッドが完成しても、温度対策ができていなければ快適には眠れません。

むしろ季節によっては、寝床より温度の方が重要です。

ランドクルーザーだから暑さや寒さまでどうにかしてくれるわけではないので、季節に合わせた準備が必要になります。

夏は暑さを甘く見ない

夏の車内は、日が落ちても熱が残ることがあります。

窓を閉め切った状態では湿気もこもりやすく、寝苦しくなります。

網戸として使えるウインドーネットや、小型扇風機などを活用して空気を動かせるようにしておくと便利です。

ただし、防犯面から窓を大きく開けたまま寝るのはおすすめできません。

また、気温や湿度が高く危険を感じる環境では、無理に車内で寝る選択をしないことも大切です。

冬は床からの冷えを防ぐ

冬の車中泊では、外気だけでなく床から伝わる冷たさも気になります。

厚みのあるマットは段差を減らすだけでなく、床との間に空気の層を作る意味でも役立ちます。

寝袋だけを豪華にしても、背中側から冷えてくると眠りにくいものです。

そのため、冬は寝袋とマットをセットで考えた方がいいでしょう。

ポータブル電源を持っていくなら、対応した電気毛布を使う方法もあります。

ただし、夜通し使う場合は必要な電力量を事前に確認してください。

結露への準備も必要

寒い時期に車内で寝ると、人の呼吸だけでも窓に結露が出やすくなります。

二人、三人と人数が増えるほど湿気も増えます。

朝になって窓がびっしょりということも珍しくありません。

吸水用のタオルを用意し、寝具を濡れた窓へ密着させないようにしておくと扱いやすいです。

翌朝すぐ出発するなら、フロントガラスなど運転に必要な視界を確保してから走り出しましょう。

ハル
ハル
車中泊ってベッドを作ったら完成した気になりますけど、実際は暑さ、寒さ、結露の方が大変だったりするんですよ。
妻さん
妻さん
寝床が完璧でも暑くて眠れなかったら意味ないもんね。季節の準備も必要だね。

車中泊用品の選び方

FJ向けの車中泊用品を選ぶときは、「人気だから」「厚いから」といった理由だけで決めない方がいいです。

車内の寸法と、あなたが実際にどう寝るのかを基準にすると必要な物が見えてきます。

マットは長さと収納性を見る

最初に確認したいのは、マットを広げたときの長さです。

自分の身長より少し余裕を持てる方が寝返りもしやすくなります。

次に幅。

一人用なら荷物置き場を残せますが、二人用では荷室を横方向に大きく使います。

FJの荷室幅は1,135mmなので、汎用品を使うなら車内へ収まる寸法かを確認してください。

そして忘れやすいのが収納時の大きさです。

寝るときは便利でも、走っている間にマットだけで荷室を大きく使ってしまうと、キャンプ用品を積みにくくなります。

ベッドキットは普段使いも見る

ベッドキットは完成時の寝心地だけでなく、使わないときの状態も大事です。

後席を5人乗りとして普通に使えるのか、ベッドの一部だけ外せるのか、工具なしで組み替えられるのかを確認しましょう。

毎週のように車中泊するなら多少設営に時間がかかっても気にならないかもしれません。

反対に、普段は家族の送迎に使い、年に2回だけキャンプへ行くなら、簡単に外せる方が便利です。

あなたがFJを「キャンピングカーに近い使い方」にしたいのか、「普段のSUVに、ときどき寝られる機能を足したい」のかで選ぶ物は変わります。

電源は置き場所も確認する

ポータブル電源は容量や出力だけでなく、実際にどこへ置くかも考えてください。

寝床の足元へ大きな本体を置くと、せっかく確保したスペースが狭くなります。

ベッド下へ置くなら高さが収まるか、前席側へ置くなら配線が届くかを見ておきたいところです。

走行中は本体が動かないように固定する必要もあります。

FJの車中泊用品は、単体の商品性能より「車内に置いた状態で人と荷物が共存できるか」で選ぶと失敗しにくくなります。

寝具や照明などの車中泊用品をそろえるなら、アウトドア用品店の通販でまとめて比べると選びやすいです。

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車中泊の電源と寝床をそろえる

ポータブル電源があると、スマホの充電や電気毛布などが使えて、車中泊の快適さが大きく変わります。容量は、使いたい家電の消費電力と使う時間から選びましょう。寝床は、荷室の長さに合う厚めのマットを選ぶと段差が気になりにくくなります。

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車内で火器は使わない

キャンプではバーナーやコンロを使いますが、車内での火器使用は避けてください。

FJの荷室が広くても、テントサイトのような調理スペースではありません。

火災だけでなく、一酸化炭素などの危険もあります。

雨が降っていて外で調理しにくい日でも、車内へ火器を持ち込んで使う前提にはしない方が安全です。

飲み物を温めたい場合なども、キャンプ場のルールに沿って屋外で行うか、対応する電気製品をポータブル電源で使う方法を検討するといいでしょう。

車中泊では、寝床の快適さより安全が優先です。

暑さや寒さが厳しい場合も、無理に車内泊を続けず、別の宿泊方法へ切り替えられるようにしておきましょう。

FJの車中泊が向く人

ランドクルーザーFJは、車中泊専用車として作られた車ではありません。

それでも、普段使いできる本格四駆でキャンプへ行き、ときどき車内でも寝たいという人には面白い一台です。

どんな使い方ならFJの良さを生かしやすいのか見てみましょう。

一人や二人で楽しみたい人

特に相性がいいのは、一人または二人で車中泊する人です。

人数が少なければ寝床を作ったあとも荷物の置き場を残しやすく、設営も簡単になります。

普段は街乗りや通勤に使い、週末だけキャンプへ出かけるような使い方にも合わせやすいでしょう。

FJは全長4,575mmと現行ランドクルーザーの中では比較的短く、最小回転半径も5.5mです。

大きなキャンピングカーを所有するほどではないけれど、アウトドアにも使える本格四駆が欲しい人にはちょうどいい立ち位置だと思います。

キャンプと車中泊を使い分ける人

毎回必ず車内で寝るのではなく、基本はテント泊で、悪天候や移動途中だけ車中泊する人にも合います。

荷室はキャンプ用品の運搬に使い、必要な夜だけマットを広げる。

こういう使い方なら、FJを無理にキャンピングカー化する必要もありません。

車中泊マット一つ積んでおくだけでも、長距離移動中にしっかり休みたい場面で役立ちます。

家族全員で毎回寝たい人は慎重に

反対に、家族4人や5人が毎回FJの車内だけで宿泊する使い方を中心に考えているなら、実車で広さを確かめた方がいいでしょう。

人数分の寝床だけでなく、荷物、靴、着替え、電源、クーラーボックスなども車内へ残す必要があります。

子どもが小さいうちは寝られても、数年後に身体が大きくなれば同じ配置では使えなくなる可能性もあります。

その場合はルーフテントや通常のテントを組み合わせる方が、長く使いやすいかもしれません。

FJは5人で移動できる車ですが、5人で移動できることと、5人で快適に寝られることは別と考えておきましょう。

ランクルFJ車中泊のよくある質問

最後に、ランドクルーザーFJで車中泊を考えている方から出やすい疑問に答えます。

購入前に車中泊性能を重視している方は、特に寝床の長さと荷物の置き場をイメージしながら確認してみてください。

Q1. ランクルFJは純正状態でフルフラットになりますか?

A. 純正シートを倒しただけで、成人がそのまま快適に寝られる完全なベッド状になるとは考えない方がいいです。

リヤシートを前へ倒すとバックボードを備えた広い荷室を作れますが、車中泊では床面の硬さや段差、寝床の長さも関係します。

一晩寝るなら、車中泊マットやベッドキットを使って寝床を作る方法がおすすめです。

Q2. ランドクルーザーFJで大人二人は寝られますか?

A. 寝床を延長できるマットやベッドキットを使えば、大人二人での車中泊は検討できます。

ただし、公式の最大荷室長は1,480mmなので、荷室部分だけで脚を伸ばして寝るには足りない人が多いでしょう。

完成時の寝床長と幅に加えて、二人分の荷物をどこへ置くかまで確認してください。

Q3. ランクルFJに車中泊マットは必要ですか?

A. 短い仮眠なら必須ではありませんが、一晩快適に寝たいなら使うことをおすすめします。

後席背面のバックボードは荷物を載せやすくする装備で、マットレスではありません。

厚みのある車中泊マットを使えば、床の硬さや小さな段差を感じにくくなります。

Q4. ランクルFJで家族4人の車中泊はできますか?

A. 身体の大きさや子どもの年齢によりますが、家族全員が毎回快適に車内泊する前提なら慎重に考えた方がいいです。

寝床を作るだけでなく、4人分の荷物や靴、寝具、キャンプ用品の置き場も必要になります。

家族キャンプなら、FJの車内だけにこだわらず、テントやルーフテントを組み合わせる方法も検討すると余裕を作れます。

Q5. ランクルFJにルーフテントを付けられますか?

A. 対応するルーフテントやラックを使う方法は考えられますが、製品ごとの車両適合と許容荷重の確認が必要です。

FJにはルーフレールがありますが、すべてのルーフテントをそのまま取り付けられるわけではありません。

装着後は車高も高くなるため、普段利用する駐車場や高さ制限まで含めて判断してください。

FJ車中泊のまとめ

ランドクルーザーFJは、キャンプへ行き、ときどき車中泊も楽しみたい人にとって魅力のあるランドクルーザーです。

リヤシートを倒せば荷室長は最大1,480mmまで広がり、荷室幅1,135mm、荷室高1,030mmという空間を使えます。

6:4分割可倒式リヤシートやバックボードもあり、キャンプ用品を積む車としても使いやすそうです。

ただし、純正シートだけで完全なフルフラットの寝床が完成するわけではありません。

大人が一晩快適に寝るなら、段差や硬さを減らす車中泊マット、または寝床そのものを作れるベッドキットを用意した方がいいでしょう。

特に大切なのは、寝床の長さです。

最大荷室長1,480mmだけでは脚を伸ばせない人も多いため、前席側まで寝床を延長できる製品かどうかを確認してください。

一人なら荷物置き場を残しやすく、二人でも配置を考えれば車中泊を楽しみやすいと思います。

一方、家族全員で毎回車内泊するなら、寝る場所だけではなく人数分の荷物をどこへ置くのかまで考える必要があります。

  • 純正状態だけで完全な寝床になるとは考えない
  • 車中泊マットは長さと厚みを確認する
  • 頻繁に泊まるならベッドキットも検討する
  • 二人以上では荷物置き場を先に決める
  • 家族利用ならテントやルーフテントも組み合わせる
  • ポータブル電源は使う家電から容量を決める

ランドクルーザーFJは、車中泊だけを目的に選ぶ車ではないと思います。

日常で乗れるサイズ、本格四駆としての走破性、キャンプ道具を積める荷室、そのうえで必要な夜には車でも寝られる。

このくらいの距離感で考えると、FJの使い方がかなり面白くなってきます。

あなたならFJの荷室を、キャンプ道具でいっぱいにしますか。それともベッドを作って秘密基地のように使いますか。

購入まで進みたい方は、ランドクルーザーFJの予約・抽選状況を解説した記事もあわせて確認してみてください。

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ランクル完全ガイドを運営しているハルです。現在は、ランドクルーザープラド150 TX Lパッケージ マットブラックエディションに乗っています。家族4人での使い勝手、維持費、燃費、乗り心地、カスタム、内装用品、盗難対策、リセール、買取などを、ランクルオーナー目線で発信しています。自動車評論家でも販売店でもありませんが、実際に乗っているからこそ分かる良いところ、気になるところをできるだけ正直に書いていきます。

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