こんにちは、ランクル完全ガイドのハルです。
FJクルーザーの魅力を語るうえで、外せないのが4.0L V6の1GR-FEエンジンです。
今のSUVでは2.0L前後のターボやハイブリッドも珍しくないので、「4,000ccって実際どれくらいパワーがあるの?」と気になる方もいると思います。
一方、ネットで調べると276馬力、260馬力、239馬力と違う数字が出てきたり、V8やディーゼルという情報まで混ざったりします。
これは国内仕様と海外仕様、さらに年式の違いが一緒に語られやすいからなんですよ。
私は普段ランドクルーザープラド150に乗っていますが、今回は北海道でFJクルーザーを実際に使っているK.Mさんの話も交えながら、カタログの数字だけでは分かりにくい1GR-FEの特徴まで見ていきます。
記事のポイント
- 国内FJクルーザーの1GR-FEエンジンスペック
- 276馬力と380N・mの実際の意味
- 0-100km/h加速を見るときの注意点
- V8やディーゼルという情報との違い
FJクルーザーのエンジン概要
まずは国内で販売されたFJクルーザーのエンジンが、どのような仕様なのかを確認しておきましょう。
ここを押さえておけば、海外仕様や新しいランドクルーザーFJの情報が検索結果に混ざっても見分けやすくなります。
国内仕様は4.0L V6
国内仕様のFJクルーザーに搭載されているのは、3,955ccのV型6気筒ガソリンエンジンです。
一般的には「4.0L V6」と表現されます。
エンジン型式は1GR-FE。
国内では2010年にFJクルーザーが発売され、最終モデルまで1GR-FEと5速ATの組み合わせが採用されています。
トヨタが国内導入時に発表した資料でも、4.0L V6の1GR-FE、5 Super ECT、パートタイム4WDという構成が確認できます。
(出典:トヨタ自動車「TMC Launches 'FJ Cruiser' in Japan」)
国内FJクルーザーは「4.0L・V6・1GR-FE・ガソリン・5速AT」と覚えると分かりやすいです。
1GR-FEという型式
1GR-FEはトヨタのGR系V6ガソリンエンジンの一つです。
「FJクルーザー専用エンジン」というわけではなく、ランドクルーザー系を含む複数の四輪駆動車で使われてきたエンジン系列になります。
ただし、同じ1GR-FEという型式でも、搭載する車種や販売地域、年式によって最高出力や制御内容まで完全に同じとは限りません。
中古車情報で「1GRだから全部同じ」と考えない方がいいでしょう。
自然吸気のガソリンエンジン
純正の国内FJクルーザーにはターボチャージャーやスーパーチャージャーは付いていません。
いわゆる自然吸気エンジンです。
大排気量の4.0Lで必要な出力とトルクを得る構成なので、小排気量ターボのように過給機で性能を補う考え方とは違います。
アクセル操作に対して素直に排気量の余裕を使って走るところが、FJクルーザーらしい部分でしょう。
国内仕様の主要スペック
国内FJクルーザーの1GR-FEを数字で見ると、現在のダウンサイジングされたSUVとはかなり違う性格が見えてきます。
| 項目 | 国内FJクルーザー |
|---|---|
| エンジン型式 | 1GR-FE |
| エンジン | 4.0L V型6気筒ガソリン |
| 総排気量 | 3,955cc |
| 最高出力 | 203kW[276PS]/5,600rpm |
| 最大トルク | 380N・m[38.8kgf・m]/4,400rpm |
| 内径×行程 | 94.0mm×95.0mm |
| 圧縮比 | 10.4 |
| 燃料供給 | EFI |
| 過給機 | なし |
| 使用燃料 | 無鉛レギュラーガソリン |
| トランスミッション | 5 Super ECT |
| 駆動方式 | パートタイム4WD |
最終型のファイナルエディションについても、トヨタ公式の中古車カタログでは276PS、380N・m、3,955ccという数値が確認できます。
FJクルーザーを中古で探している場合は、ガリバーの中古車在庫問い合わせで年式や走行距離、予算などの条件を伝えておくと、希望に近い車両の情報を受け取りやすくなります。
(出典:トヨタ自動車「FJクルーザー ファイナルエディション車両情報」)
国内では最終型まで276馬力
中古FJクルーザーを探すときにややこしいのが、「前期と後期で馬力が違うのでは?」という情報です。
国内仕様について見ると、2010年12月の初期モデルも最終型のファイナルエディションも、最高出力は276PS、最大トルクは380N・mです。
つまり、国内正規販売車を検討する場合、単純に「後期だからエンジンの馬力が増えている」と考える必要はありません。
年式による中古車選びでは、出力の数字より装備、走行距離、整備履歴、下回り、カスタム内容などの方が判断材料になりやすいでしょう。
FJクルーザー全体の特徴を先に確認したい方は、FJクルーザーの中古価格・燃費・サイズをまとめた総合ガイドも参考にしてください。
1GR-FEの性能を読み解く
276PSや380N・mという数字を見ただけでは、「結局どんな走りなの?」となりますよね。
ここでは馬力とトルクを分けて考えてみます。
276馬力はどんな性能か
最高出力は276PSを5,600rpmで発生します。
ただ、FJクルーザーの車両重量は仕様によって約1.9tあります。
そのため、276PSという数字をそのままスポーツセダンや軽いクーペと比較しても、加速感は同じになりません。
車を前へ進める性能は、馬力だけでなく車重、トルク、変速機、ギア比、タイヤ、路面状況などが一緒に関係してきます。
FJクルーザーの場合は、「276馬力だから猛烈に速い」というより、約1.9tの本格四駆を余裕を持って動かすための4.0L V6と考えると性格がつかみやすいです。
アクセルを踏み込めば5,000rpmを超える領域まで回って出力を使えますが、普段の街乗りで毎回そこまで回すわけではありません。
日常ではむしろ排気量から来る余裕の方が印象に残りやすいでしょう。
380N・mのトルクに注目
最大トルクは380N・mを4,400rpmで発生します。
ディーゼルターボのように1,500〜2,000rpm付近から最大トルクを一気に出すタイプではありません。
とはいえ、4.0Lという排気量そのものがあるので、最大トルクの発生回転数だけを見て「低回転では走らない」と考えるのも違います。
発進時や一般道で速度を乗せる場面では、アクセルを必要以上に深く踏まなくても車体を前へ出しやすいのが大排気量自然吸気エンジンの魅力です。
北海道在住のK.Mさんも、FJクルーザーのメリットとして「4,000ccでとにかくパワフルで、発進や合流でもストレスを感じない」と話していました。
最大トルクの数字だけでなく、普段使う回転域でどれだけ自然に車速を乗せられるかを見ると、1GR-FEの良さが分かりやすくなります。
Dual VVT-iを採用
国内FJクルーザーの1GR-FEにはDual VVT-iが採用されています。
VVT-iは、走行状況に応じてバルブの開閉タイミングを変える仕組みです。
Dual VVT-iでは吸気側だけでなく排気側も制御します。
トヨタは国内導入時、走行状態に合わせて吸排気バルブのタイミングを制御することで、走行性能と燃費性能の両立を図ったと説明しています。
昔ながらに見えて中身は進化
FJクルーザーは丸目ヘッドライトや無骨な内装のせいか、「中身も昔ながらの単純な4.0Lエンジン」という印象を持たれることがあります。
しかし、エンジン制御まで昔の四駆そのままというわけではありません。
大排気量自然吸気という分かりやすい構成に、可変バルブタイミングなどの制御を組み合わせています。
見た目はレトロでも、国内導入時点のトヨタの技術がきちんと使われているわけです。
レギュラーガソリン仕様
国内仕様は無鉛レギュラーガソリンを使用します。
4.0L V6と聞くと「ハイオク指定では?」と思う方もいるかもしれませんが、国内正規仕様ではレギュラーです。
ただし、レギュラーだから燃料代が安い車という意味ではありません。
排気量が大きく車体も重いため、年間走行距離が長いほど給油量そのものが増えやすくなります。
FJクルーザーの0-100加速
エンジン性能を調べていると、「FJクルーザーの0-100km/hは何秒?」という疑問にも行き着きます。
ここは一つの数字だけを切り取らない方がいい部分です。
国内の公式0-100値はない
国内仕様FJクルーザーについて、トヨタは0-100km/h加速の公式タイムを主要スペックとして公表していません。
そのため、「FJクルーザーは0-100km/h○秒」と断定してしまうと、どの仕様をどの条件で測った数値なのか分からなくなります。
ネット上には実測動画や海外メディアの加速テストがありますが、それらはあくまで個別の測定結果です。
タイヤ、路面、気温、標高、燃料、積載、車両状態、測定方法によって結果は変わります。
0-100km/hのタイムを知りたい場合は、「国内正規仕様の公式値」ではなく、個別の実測データとして見る必要があります。
海外の数値はそのまま使えない
海外のFJクルーザーでは、0-60mphという形式で加速性能が掲載されることがあります。
60mphは約96.6km/hなので、0-100km/hとは終了速度が少し違います。
さらに、海外仕様には年式や駆動方式、トランスミッションの違いがあり、最高出力の表記も国内仕様と同じではありません。
そのため、海外の0-60mphタイムを見つけても、その数字を国内276PS仕様の0-100km/hとして置き換えることはできないんですよ。
改造車のタイムにも注意
FJクルーザーはカスタムの盛んな車なので、検索すると吸排気系を変更した車やスーパーチャージャーを装着した車の加速動画も出てきます。
大径タイヤや重量のあるバンパーを装着している車もあります。
同じ1GR-FEでも、こうした車両と純正状態では条件がまったく違います。
0-100km/hを見るなら、まず純正車なのか、タイヤ外径まで純正に近いのかを確認したいですね。
実用では発進と合流を見る
私はFJクルーザーの場合、0-100km/hの数字よりも一般道での発進と高速道路への合流を重視した方が車の性格を理解しやすいと思っています。
日常で0km/hから100km/hまで全開加速する場面はほとんどありません。
一方、信号から発進する、坂道を上る、高速道路へ合流する、追い越しのために速度を上げるという場面は普通にあります。
K.Mさんが発進や合流でストレスを感じないと話しているのは、こちらの実用域の話です。
数字を競う速さではなく、「必要なときに踏めばきちんと前へ出る」という余裕。
これがFJクルーザーの4.0L V6を評価するときの中心かなと思います。
4.0L V6を実際に使う場面
1GR-FEの良さは、カタログの最高出力だけではなく、FJクルーザーらしい使い方と組み合わせたときに見えてきます。
街乗り、高速道路、雪道や未舗装路で印象は少しずつ変わります。
街乗りでは排気量の余裕
市街地では276PSを全部使う必要はありません。
むしろ大切なのは、少ないアクセル操作でも重い車体が自然に動き始めることです。
4.0Lの排気量があるため、普通に流れへ乗るだけなら毎回エンジンを高回転まで回す必要はありません。
その反面、ストップ・アンド・ゴーを繰り返す街中では、大排気量と車重が燃費に響きます。
パワーの余裕と燃料消費はセットで考えた方がいいでしょう。
高速道路は合流しやすい
FJクルーザーのような約1.9tのSUVでは、高速道路の合流や登り坂でエンジンの余裕が分かりやすくなります。
必要に応じて5速ATがギアを下げ、回転数を上げながら速度を乗せていく構成です。
現在の8速ATや10速ATほど細かく変速するわけではありませんが、4.0Lの排気量がそれを補っています。
一度巡航速度に乗れば、アクセルを大きく踏み続けなくても速度を維持しやすいのもFJの特徴です。
実際の燃費については、FJクルーザーの街乗り・遠出の実燃費でオーナー例まで詳しく紹介しています。
雪道ではエンジンだけに頼らない
K.Mさんは北海道でFJクルーザーを使用しており、雪道で動けなくなった車を助けた経験もあります。
4.0L V6の余裕はこうした場面でも頼もしさにつながりますが、雪道性能はエンジンだけで決まるわけではありません。
FJクルーザーはパートタイム4WDを採用しており、滑りやすい路面では路面状況に合わせた駆動方式の使い分けが重要です。
さらにスタッドレスタイヤの状態、路面、勾配、運転操作も大きく影響します。
トルクがあれば滑らないわけではない
パワーやトルクが大きい車ほど、アクセルを乱暴に操作すればタイヤを空転させることがあります。
雪道では「4.0Lだから安心」ではなく、必要な駆動力を丁寧に路面へ伝える運転が大切です。
むしろアクセルを必要以上に踏まず、エンジンの余裕を使えるところが大排気量車の良さでしょう。
なお、スタック車のけん引は車両やけん引具へ大きな負荷がかかります。
写真は実際の使用例ですが、装備や安全を確認せず同じ方法をまねするものではありません。
V8やディーゼル情報との違い
FJクルーザーのエンジンを検索すると、ときどき「FJはV8」「ディーゼルもある」といった情報が出てきます。
国内正規仕様を探しているなら、ここははっきり分けて考えましょう。
国内純正仕様にV8はない
国内で正規販売されたFJクルーザーの純正エンジンは4.0L V6の1GR-FEで、V8ではありません。
V型エンジンという言葉だけを見て、V6とV8が混ざってしまうケースもあります。
また、ランドクルーザー100や200などにはV8を搭載した仕様があるため、ランドクルーザー系のエンジン情報を広く調べているうちに混同することもあるでしょう。
海外ではエンジンスワップなど大掛かりなカスタムも存在しますが、それはFJクルーザーの国内純正スペックとは別の話です。
中古車情報で「FJクルーザー V8」という表現を見かけたら、純正国内仕様ではなく、別車種との混同や改造車ではないかを確認してください。
国内純正仕様にディーゼルもない
国内FJクルーザーにはディーゼルエンジンの設定もありません。
販売されたのは4.0L V6ガソリンの1GR-FEです。
ランドクルーザープラドにはディーゼル仕様がありますし、現行のランドクルーザー70や250にもディーゼルがあります。
そのため「トヨタの本格四駆=ディーゼルも選べる」という感覚でFJクルーザーを検索すると、別車種の情報が入り込んでしまいます。
燃料代や低回転トルクを理由にディーゼルFJクルーザーを探しても、国内正規車の選択肢としては出てこないので注意したいですね。
4V6ではなく4.0L V6
検索では「FJクルーザー 4V6」と入力されることもありますが、正式な表現は4.0L V6です。
4.0Lは排気量、V6はV型6気筒というエンジン形式を表します。
「4.0だから4気筒」という意味でもありません。
FJクルーザーはV型に3気筒ずつ配置した6気筒エンジンです。
海外仕様は年式を確認する
さらに迷いやすいのが海外仕様です。
FJクルーザーは日本より先に北米で販売されており、海外では国内導入前の年式も存在します。
そのため検索結果には239hp、260hpなど、国内276PSとは異なる数字が出てくることがあります。
馬力の単位そのものにもPSとhpの違いがありますし、エンジンの世代や制御、販売市場も同じではありません。
国内中古車を選ぶなら、海外サイトの馬力ではなく「GSJ15W・1GR-FE・国内仕様」という条件で確認すると迷いにくくなります。
同じ1GR-FEでも数値は同一ではない
エンジン型式が同じなら最高出力も完全に同じと思われがちですが、そうとは限りません。
車種によって吸排気、制御、燃料仕様、変速機などが異なります。
そのため、別のトヨタ車に搭載された1GR-FEのスペックをFJクルーザーへそのまま当てはめるのは避けた方がいいです。
新しいランクルFJとも別物
2026年に登場したランドクルーザーFJは、名前こそ似ていますが旧FJクルーザーのモデルチェンジ版ではありません。
エンジンもまったく違います。
旧FJクルーザーが1GR-FEの4.0L V6なのに対し、ランドクルーザーFJは2TR-FEの2.7L直列4気筒です。
「FJ エンジン」とだけ検索すると両方が表示される時代になったので、今後は車名まで確認することがかなり大切になります。
中古車でエンジンを見るポイント
FJクルーザーはすでに国内新車販売を終了しているため、これから1GR-FEのFJに乗るなら基本的には中古車から選ぶことになります。
そこで大切なのが、「1GR-FEだから丈夫だろう」とエンジン型式だけで安心しないことです。
始動時の様子を確認する
現車を見るなら、可能であればエンジンが十分に冷えている状態から始動したときの様子も確認したいところです。
エンジンがすでに暖まっている状態だけでは分かりにくい症状もあります。
始動に時間がかからないか、不自然な振動が続かないか、警告灯が消えるか、気になる異音がないかを見ていきます。
ただし、音については正常な作動音と異常音を写真だけで判断することはできません。
気になる中古車ほど実車で確認する価値があります。
エンジンルームを見る
エンジンルームでは、見た目がピカピカかどうかより、オイルや冷却水の管理状態を見たいですね。
オイルがにじんでいる場所はないか、冷却水まわりに漏れた跡がないか、ゴムホースや配線に不自然な補修がないかなどを確認します。
長く販売されていたFJクルーザーなので、年式の古い車ではゴムや樹脂類も年齢を重ねています。
エンジン本体だけに目を向けず、その周囲の部品まで見るのが中古車選びでは大切です。
整備記録を数字より優先する
走行距離5万kmなら安心、10万kmなら危険という単純な線引きはできません。
オイル交換など必要な整備を継続してきた車なのか、それとも距離は少なくても長期間ほとんど動かしていなかった車なのかで状態は変わります。
点検記録簿が残っていれば、どの時期にどのような整備をしてきたかを見る材料になります。
エンジン以外にもAT、冷却系、足回り、下回りなどを合わせて見てください。
多走行車の考え方については、FJクルーザーは何万km乗れるのかを解説した記事で詳しくまとめています。
耐久性と無整備は別の話
1GR-FEは長い期間さまざまなトヨタ四駆に使われてきたエンジンですが、それだけで中古車一台一台の寿命が保証されるわけではありません。
耐久性を評価するなら「何万kmまで絶対に壊れないか」ではなく、必要な整備を続けながら使える設計か、現在の個体がどのように維持されてきたかを見る方が現実的です。
車齢が重なればエンジン以外の部品にも交換時期は来ます。
「1GRだから何もしなくても大丈夫」という買い方は避けたいですね。
カスタム内容も確認する
FJクルーザーはカスタム車が非常に多いので、エンジン周辺についても純正状態とは限りません。
吸気系やマフラーが変更されている車、社外電装品が多数追加されている車もあります。
変更されているから即NGではありませんが、何が交換され、純正部品が残っているかは確認しておきたいところです。
大径タイヤや重量のある外装部品も、加速感や燃費には影響します。
同じ276PSのFJクルーザーでも、車両の仕上げ方によって乗った印象は変わるわけです。
購入後のメンテナンスでは、車両の年式と型式に合った部品を選びましょう。FJクルーザー用のエンジンオイルやフィルターなどの消耗品を通販で比較する場合も、適合確認をしてから購入するのが基本です。
4.0L V6と燃費の関係
1GR-FEの余裕には魅力がありますが、その代わりとして避けて通れないのが燃料消費です。
中古購入ではパワーと燃費を別々に考えず、セットで判断しましょう。
後期のJC08燃費は8.0km/L
FJクルーザーは測定モードが切り替わった時期をまたいで販売されており、初期の資料では10・15モード8.4km/L、後期ではJC08モード8.0km/Lという数値が確認できます。
測定方法が違うため、この二つを単純に「後期型は燃費が悪化した」と比べるものではありません。
中古車の燃費情報を見るときは、どの測定モードなのかまで確認したいですね。
オーナー例は街乗り約6.5km/L
K.Mさんの場合、街乗りでは約6.5km/L、遠出では約9.0km/Lとのことでした。
もちろん、この数字は北海道で使われている一台の実例です。
交通量、気温、タイヤ、荷物、暖機時間、アクセル操作などで実燃費は変わります。
ただ、街乗りと遠出でここまで差が出ることを見ると、FJクルーザーは一定速度で走れる環境の方が4.0Lの余裕を活かしやすいことが分かります。
燃費だけなら選びにくい
燃料代だけを最優先するなら、FJクルーザーはかなり不利です。
しかし、この車を選ぶ人が欲しいのは低燃費性能だけではないでしょう。
4.0L V6の余裕、パートタイム4WD、個性的な外観、道具として使える内装などをまとめて好きになれるかがポイントです。
燃料代を払ってでもこのエンジンに乗りたいと思えるなら、1GR-FEはFJクルーザーを選ぶ大きな理由になります。
新しいランクルFJとの違い
2026年現在は、旧FJクルーザーとランドクルーザーFJのエンジン情報が検索で混ざりやすくなっています。
名前は近くても、パワートレーンの考え方はかなり違います。
エンジンスペックを比較
| 項目 | FJクルーザー | ランドクルーザーFJ |
|---|---|---|
| エンジン型式 | 1GR-FE | 2TR-FE |
| 排気量 | 3,955cc | 2,693cc |
| 気筒配列 | V型6気筒 | 直列4気筒 |
| 最高出力 | 276PS | 163PS |
| 最大トルク | 380N・m | 246N・m |
| 変速機 | 5速AT | 6速AT |
| 駆動方式 | パートタイム4WD | パートタイム4WD |
スペックだけを比べれば、旧FJクルーザーの4.0L V6の方が最高出力も最大トルクも大きくなっています。
一方、新しいランドクルーザーFJはボディをコンパクトにし、日常で扱いやすいパッケージにしています。
つまり、新型だから旧FJクルーザーの4.0Lをさらに高性能化したという関係ではありません。
そもそも別の目的を持った車です。
両車の違いを購入目線で比べたい方は、ランドクルーザーFJと旧FJクルーザーの比較記事も合わせて読んでみてください。
FJクルーザーのエンジンに関するよくある質問(FAQ)
1GR-FEの馬力や0-100km/h、V8との違いなど、FJクルーザーのエンジンについて特に検索されやすい疑問へまとめて答えます。
Q1. FJクルーザーのエンジン型式は何ですか?
A. 国内仕様は1GR-FEです。
排気量3,955ccの4.0L V型6気筒ガソリンエンジンで、最高出力276PS、最大トルク380N・mとなっています。
国内正規仕様では5速ATとパートタイム4WDを組み合わせています。
Q2. FJクルーザーは何馬力ありますか?
A. 国内仕様の最高出力は276PSです。
5,600rpmで最高出力を発生し、最大トルクは380N・mを4,400rpmで発生します。
ただし車重が約1.9tあるため、276PSという数字だけでスポーツカーのような加速を想像するより、大柄な車体を余裕を持って動かすための出力と考える方が実際の性格に近いでしょう。
Q3. FJクルーザーの0-100km/hは何秒ですか?
A. 国内仕様についてトヨタが公式の0-100km/hタイムを主要スペックとして公表しているわけではないため、一つの数値へ断定するのは避けた方がいいです。
海外テストや個人の計測値はありますが、海外仕様、タイヤ、路面、気温、車両状態、改造内容などで結果が変わります。
中古車選びでは0-100km/hの数字より、試乗時の発進、合流、坂道で十分な余裕を感じられるかを見る方が現実的です。
Q4. FJクルーザーにV8エンジンはありますか?
A. 国内正規販売された純正FJクルーザーにV8の設定はありません。
搭載されるのは4.0L V6の1GR-FEです。
海外のエンジンスワップ車や別のランドクルーザーに搭載されたV8エンジンの情報が検索結果へ混ざることがあるので、国内中古車を探す場合はGSJ15Wと1GR-FEを確認してください。
Q5. FJクルーザーにディーゼルはありますか?
A. 国内正規仕様にディーゼルの設定はありません。
国内FJクルーザーは4.0L V6ガソリンのみです。
プラドやランドクルーザー70、250にはディーゼル仕様が存在するため混同されやすいですが、FJクルーザーとは分けて考えましょう。
FJクルーザーのエンジンまとめ
FJクルーザーの国内仕様には、1GR-FE型3,955cc V6ガソリンエンジンが搭載されています。
最高出力は276PS、最大トルクは380N・m。
自然吸気の4.0Lという今ではかなり珍しくなった構成です。
FJクルーザーは0-100km/hのタイムを競うための車というより、約1.9tの車体を街中から高速道路、アウトドアまで余裕を持って動かすところに1GR-FEの魅力があります。
K.Mさんが実際に使っていて「発進や合流でもストレスを感じない」と話しているのも、この車らしさをよく表しています。
一方、4.0Lなので燃費や燃料代では現在のSUVに及びません。
そこを欠点として見るか、大排気量V6を楽しむための代わりとして受け入れられるかで評価はかなり変わるでしょう。
また、検索で出てくるV8やディーゼル、海外仕様の馬力を国内FJクルーザーへそのまま当てはめないことも大切です。
国内中古車ならGSJ15W、1GR-FE、4.0L V6、276PS、380N・mを基準に見てください。
そして中古車では「1GR-FEだから大丈夫」と型式だけで決めず、整備履歴、エンジンルーム、冷却系、AT、下回りまで一台ずつ確認すること。
速さだけではなく、4.0L V6の余裕とFJクルーザーらしい使い方に魅力を感じるなら、1GR-FEは今でも十分に面白いエンジンだと思います。

