こんにちは、ランクル完全ガイドのハルです。
FJクルーザーをカスタムしていくと、かなりの確率で気になってくるのが33インチや35インチの大径タイヤです。
純正よりひと回り大きなタイヤを履くだけでもFJクルーザーの雰囲気は一気に変わりますし、フェンダーとのバランスもかなり四駆らしくなります。
ただ、ここで注意したいのが「2インチリフトすれば35インチが履ける」といった単純な話ではないこと。
タイヤが入るかどうかは、リフト量だけではなく、タイヤ幅、実際の外径、ホイール幅、インセット、アライメント、ボディマウントとの距離まで関係します。
さらに大径化すると、見た目だけでなく加速、ブレーキ、速度表示、ハンドルの感覚まで変わってきます。
私は普段150系プラドに乗っていますが、ランクル系でタイヤサイズを変えるなら「止まっている状態で収まった」だけで判断しない方がいいと思っています。
ハンドルを切ったとき、サスペンションが動いたとき、段差へ斜めに入ったときまで含めて見ないと、本当の意味で干渉しないかは分からないからです。
この記事では、FJクルーザーの純正265/70R17を基準に、33インチと35インチでは何が違うのか、どこが干渉しやすいのか、街乗りならどこまで大径化するのが現実的なのかまで掘り下げます。
記事のポイント
- FJクルーザーの33インチと35インチの違い
- 大径タイヤで干渉しやすい場所と原因
- リフトアップだけでは解決しない理由
- 街乗りとオフロードでのサイズの選び方
33インチと35インチの結論
まず、今回の記事で一番大切な部分から見ていきます。
FJクルーザーでは33インチと35インチでカスタムの難しさがかなり変わるので、同じ「大径タイヤ」と考えない方が分かりやすいですよ。
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でタイヤサイズを入れて検索すると、銘柄ごとの価格をまとめて比べられます。
純正は265/70R17が基本
国内仕様FJクルーザーでは、265/70R17が代表的な純正タイヤサイズです。
トヨタ公式資料でも、FJクルーザー、カラーパッケージ、オフロードパッケージの17インチ仕様について265/70R17が確認できます。
(出典:トヨタ自動車「FJクルーザー 工場装着タイヤ・ホイールサイズ」)
タイヤ表記から計算した理論上の外径は約803mmで、インチに直すと約31.6インチです。
つまり、純正状態でも32インチに近いタイヤを履いているわけですね。
| タイヤサイズ | 理論外径 | 純正比 | イメージ |
|---|---|---|---|
| 265/70R17 | 約803mm | 基準 | 純正サイズ |
| 285/70R17 | 約831mm | 約3.5%大径化 | 33インチクラス |
| 315/70R17 | 約873mm | 約8.7%大径化 | 35インチに近いサイズ |
| 35×12.50R17 | 公称約889mm | 約10%以上大径化 | 本格的な35インチ |
なお、同じ表記でもメーカーや銘柄によって実際の外径や総幅は少し違います。
上の数字は比較するための目安として見てください。
33インチは現実的な選択
FJクルーザーで33インチを狙う場合、よく候補になるのが285/70R17です。
このサイズは純正265/70R17より幅が20mm広く、外径も約28mm大きくなります。
純正値や荷重能力、用途まで含めた選定基準は、FJクルーザーのタイヤサイズの選び方で整理しています。
JAOSのFJクルーザー用デモカーでも、約50mmのリフトアップと285/70R17を組み合わせた仕様が公開されています。
FLEXでも2インチリフトアップと285/70R17を組み合わせたFJクルーザーが実際に多数販売されており、カスタムではかなり定番寄りの組み合わせです。
街乗りも続けながらFJクルーザーらしい大径タイヤを楽しみたいなら、私はまず33インチクラスから考えるのが現実的だと思います。
ただし、285/70R17だから無加工で必ず入る、という意味ではありません。
ホイールのインセットや個体差によって、ハンドルを大きく切ったときにインナーやボディマウント周辺へ近づく場合があります。
35インチは加工前提で考える
一方、35インチになると話が変わります。
35×12.50R17のようなサイズは、純正から見れば外径だけでなくタイヤ幅も大幅に増えます。
その結果、前輪を切ったときにタイヤ後方のボディマウントへ接近しやすくなります。
海外のFJクルーザー用リフトキットでも、35×12.50タイヤを装着する場合にボディマウント部分のクリアランス加工が必要になるケースが案内されています。
35インチは「車高を上げれば完成」ではなく、タイヤが動く空間そのものを確保するカスタムと考えた方がいいでしょう。
35インチ化では、ボディマウント、インナーフェンダー、バンパー周辺などへ手を入れる可能性があります。
切断や溶接を伴う加工もあるため、街乗り車で見た目だけを目的に選ぶなら、必要性まで含めて慎重に考えたいサイズです。
33インチタイヤの選び方
ここからは33インチクラスをもう少し具体的に見てみます。
35インチほど大掛かりにせず、外観と日常性を両立したい人にはかなり魅力のあるサイズです。
285/70R17が定番候補
純正17インチホイール径を維持して大径化する場合、285/70R17は分かりやすい候補になります。
現在もタイヤメーカーからこのサイズが販売されており、TOYO TIRESではR/T系やM/T系、ヨコハマではGEOLANDAR系などから選択できます。
例えば現在販売されているTOYO OPEN COUNTRY R/T TRAIL 285/70R17は、メーカー公表外径832mm、総幅292mmです。
純正265/70R17と比べると、車高はタイヤだけで理論上約14mm上がります。
「33インチにしたから車高が3cm上がる」と考えてしまうことがありますが、車高に効くのは外径差の半分なので、ここは間違えやすい部分ですね。
ホイール位置で干渉が変わる
同じ285/70R17でも、どのホイールに組むかで結果は変わります。
ホイールを外側へ出せば内側のサスペンションとの距離は取りやすくなりますが、その分フェンダー側へ近づきます。
逆に内側へ入りすぎれば、タイヤ内側が足回りなどへ接近する可能性があります。
つまり「285なら大丈夫」という話ではなく、タイヤサイズとホイールサイズをセットで決める必要があるんです。
FJクルーザーの純正17インチホイールは17×7.5J、インセット15が基本です。
社外ホイールへ交換するときはリム幅だけでなく、インセットとフェンダーまでの距離も見ておきましょう。
リフトなしで履けるか
「285/70R17ならノーマル車高でも入りますか?」という疑問も多いと思います。
ここは一律に「入る」「入らない」と断定できません。
駐車状態で装着できたとしても、ハンドルを左右いっぱいまで切った場合や、大きな段差でサスペンションが縮んだ場合に接触する可能性があるからです。
さらに同じ285/70R17でも、タイヤメーカーによって実幅やショルダー形状が違います。
ゴツいマッドテレーンではサイド部分まで張り出す銘柄もあります。
私はここを「装着できるか」ではなく、日常でハンドルを普通に切れて、段差でもタイヤを傷めず使えるかで判断したいです。
2インチアップとの相性
FJクルーザーでよく見かけるのが、約2インチのリフトアップと285/70R17の組み合わせです。
JAOSの過去のデモカーやFLEXの販売車でも近い仕様が確認できるため、完成形をイメージしやすい組み合わせですね。
ただ、リフト量だけを合わせれば同じ結果になるわけではありません。
サスペンションの種類、アライメント、ホイール位置、車両重量、バンパーなどによってタイヤとの距離は変わります。
JAOS BATTLEZのFJクルーザー用リフトアップサスペンションも現在ラインアップされており、約30mm仕様や約50mm仕様など複数の構成があります。
必要な車高から逆算して部品を選ぶ方が、先に「2インチ上げる」と決めるより失敗しにくいと思います。
35インチで起きる干渉
35インチで難しくなるのは、タイヤの上側だけではありません。
むしろFJクルーザーでは、前輪を切ったときの前後方向の余裕が大切になってきます。
ボディマウントに近づく
FJクルーザーの前輪後方には、ボディとフレームを支えるボディマウントがあります。
タイヤ外径と幅を大きくすると、ハンドルを切ったときにこの部分へタイヤが近づきます。
特に35×12.50のように幅も広いタイヤでは、ここが大きな問題になりやすいです。
海外ではボディマウントチョップ、略してBMCと呼ばれる加工がよく行われています。
ボディマウント加工とは
BMCでは、タイヤ側へ張り出しているボディマウント周辺の形状を変更し、大径タイヤが動ける空間を確保します。
ただ、これは樹脂製インナーを少し削る程度の作業ではありません。
金属部分の切断や溶接、防錆処理が関係する場合があり、施工方法によって仕上がりも変わります。
35インチを入れるためだけに安易に車体側を切る、という考え方はおすすめしません。
先にタイヤ、ホイール、アライメントまで含めた完成仕様を決め、その車両で本当に必要な範囲だけ施工する方がいいでしょう。
インナーにも接触しやすい
ボディマウントだけ避ければ完成とは限りません。
タイヤ前側のインナーフェンダー、マッドフラップ周辺、バンパー裏などへ接触するケースもあります。
特に注意したいのが、平らな場所で停止している状態では当たらない車です。
走行中にサスペンションが縮み、同時にハンドルを切ると、タイヤの位置は駐車時とは違います。
林道や段差へ入るなら、舗装路の駐車場でハンドルを左右へ切っただけでは確認不足になる可能性があります。
タイヤ幅でも差が出る
35インチと呼ばれるタイヤでも、すべて同じ形ではありません。
外径だけ大きな細めのタイヤと、35×12.50のように約12.5インチ幅を持つタイヤでは必要な空間が違います。
現在のヨコハマGEOLANDAR X-ATにはLT315/70R17もラインアップされています。
315/70R17は計算上の外径が約873mmなので35インチに近いサイズですが、35×12.50R17とは実寸や形状が同じではありません。
「35インチ」という呼び方だけで選ばず、メーカーが公表する外径、総幅、適用リム幅まで確認したいですね。
フルステアで確認する
大径タイヤを装着したら、最低でも左右へハンドルをいっぱいまで切った状態を確認します。
前進だけではなく後退でもタイヤの動きは見ておきたいところ。
さらにタイヤとボディマウント、インナー、サスペンションとの間隔を目で確認します。
接触跡があれば、ゴムや樹脂の表面が削れたり、金属部分に擦れた跡が残ったりします。
「少し擦るだけだから大丈夫」と放置すると、タイヤ側面を傷める可能性もあるので軽く考えない方がいいですよ。
リフト量だけでは決まらない
FJクルーザーの大径タイヤで一番誤解されやすいのが、リフトアップ量とタイヤサイズの関係です。
車高を上げることはクリアランス確保に役立ちますが、それだけでタイヤ干渉が全部消えるわけではありません。
2インチアップでも当たる
例えば前後とも約50mm車高が上がれば、停止状態ではフェンダー上側との隙間が増えます。
しかしボディマウントは車体前後方向にあります。
リフトアップしても、タイヤを大きく切ったときの前後方向の位置関係が劇的に変わるわけではありません。
そのため、35インチでは十分なリフト量があってもボディマウント側へ接近する場合があります。
リフトアップは上方向の余裕を作る方法。
ホイール位置やボディマウント加工は前後・左右方向の余裕にも関わる方法。
役割が違うと考えると分かりやすいですよ。
アライメントも関係する
フロントサスペンションのアライメントを調整すると、キャスターやトーなどが変わります。
リフトアップ後は純正状態から角度が変化するため、タイヤだけ付けて終わりではなくアライメント確認まで行いたいところです。
特に大径タイヤでは、わずかな位置の違いでもボディマウントとの距離に影響する可能性があります。
直進性やタイヤの片減りにも関係するため、「干渉しない位置へ逃がせばOK」ではありません。
サスペンションの動きも見る
FJクルーザーのフロントは独立懸架なので、サスペンションが上下するとタイヤの位置や角度も変わります。
オフロードへ入れば左右のサスペンションが同じ量だけ動くとは限りません。
片輪が持ち上がり、反対側が伸びるような場面もあります。
だからこそ、本格的に35インチで悪路へ入る車では、通常の車高だけを見て判断できないんです。
ブレーキホースなども確認
リフト量を増やす場合は、タイヤそのもの以外も確認します。
サスペンションが伸びた状態でブレーキホースやABS配線へ無理な力がかかっていないか、ドライブシャフト周辺の角度に無理がないかも見たい部分です。
大径タイヤを履くために車高だけを追いかけると、別の部分へ負担が移ることがあります。
FJクルーザーの4WD機構そのものについては、FJクルーザーの4WD切り替え方と雪道での使い分けでも詳しく解説しています。
大径化で走りはどう変わる
大径タイヤへ交換すると目線や外観だけでなく、車の動きも変わります。
特に35インチまで大きくするなら、この変化を受け入れられるかも考えておきたいですね。
加速感は変わりやすい
タイヤ外径が大きくなると、同じエンジン回転数でも一回転で進む距離が増えます。
言い換えると、最終的なギア比を高くしたような方向へ変化します。
さらにオールテレーンやマッドテレーンの大径サイズは、純正タイヤより重量が増える場合があります。
4.0L V6のFJクルーザーには排気量の余裕がありますが、それでも純正サイズと35インチで同じ軽快さになるわけではありません。
発進や再加速で違いを感じる可能性があります。
ブレーキにも影響する
大径化すると、止めなければならないタイヤ・ホイール側の慣性も変化します。
特に重量のあるLTタイヤと大型ホイールを組み合わせる場合、純正状態とはブレーキの感覚が変わる可能性があります。
「走れるから問題ない」ではなく、「同じ感覚で止まれるか」まで見るのが大径タイヤでは大切です。
私は街乗り車なら、この部分をかなり優先します。
見た目の迫力は駐車している時間に楽しめますが、ブレーキは毎回の運転で使いますからね。
燃費への影響もある
タイヤが大きく重くなれば、発進や加速で必要な力も増えやすくなります。
さらにブロックの大きなタイヤでは転がり抵抗や空気抵抗も変わります。
もともとFJクルーザーは低燃費を狙った車ではないので、大径タイヤへ変更するなら燃費悪化の可能性も予算へ入れておきたいところです。
北海道でFJクルーザーを使用しているK.Mさんも、通常の使用で街乗り約6.5km/L、遠出約9.0km/L程度とのこと。
ここからさらにタイヤ重量や外径が増えれば、純正同等の燃費を当然の前提にはしない方がいいでしょう。
速度表示にも影響する
タイヤ外径が変わると、一回転で進む距離も変わります。
そのため、車両側がタイヤ回転を基準に速度を計算している場合、純正とは速度表示の関係が変わります。
例えば理論上、265/70R17から285/70R17への変更は外径が約3.5%増えます。
315/70R17なら約8.7%の差です。
ただし、純正速度計にも元から表示誤差があるため、この割合だけで「車検に通る」「通らない」と判断することはできません。
車検で確認したいポイント
大径タイヤを入れるなら、見た目と干渉だけでなく保安基準も外せません。
とくに確認したいのが、車体からの突出と速度計です。
タイヤの突出を確認する
ホイールのインセットを変更したりタイヤ幅を広げたりすると、タイヤが外側へ出てきます。
国土交通省も、不正改造の具体例としてタイヤやホイールの車体外への突出を挙げています。
タイヤだけでなくホイール部分の位置まで確認が必要です。
フェンダーとの位置関係は、正面から見ただけでは判断しにくいことがあります。
大径化と同時にホイールも交換するなら、最終的な車両状態で確認しましょう。
速度計の誤差を確認する
道路運送車両の保安基準では、速度計について著しい誤差がないことが求められています。
国土交通省の細目告示では、検査時の速度計について具体的な精度基準も定められています。
(出典:国土交通省「道路運送車両の保安基準」)
タイヤを大きくすれば必ず不適合になるわけではありません。
しかし35インチクラスでは純正から外径差が大きいため、「たぶん大丈夫」で済ませず確認しておきたい部分です。
大径タイヤの車検適合性は、タイヤ外径だけでは決まりません。
速度計、タイヤ・ホイールの突出、車体との干渉、車高や灯火類の位置など、完成した車両全体で条件が変わります。
荷重能力も確認する
タイヤサイズが合っていても、荷重能力が足りなければ適切なタイヤ選びとは言えません。
大径タイヤではLT規格の商品も多く、乗用車用タイヤとは空気圧の考え方が異なる商品があります。
例えばTOYO TIRESもLT規格について、車両とタイヤサイズに応じた適正空気圧を設定するよう案内しています。
見た目だけで空気圧を下げると、発熱や偏摩耗につながる可能性があります。
タイヤ交換後はサイズだけでなく、ロードインデックスや空気圧も確認してください。
街乗りなら33インチがおすすめ
ここまで読むと、「じゃあ結局33と35のどちらがいいの?」となると思います。
私なら使い方でかなり明確に分けます。
街乗り中心なら33インチ
通勤、買い物、高速道路、旅行が中心で、ときどきキャンプや林道へ行くくらいなら33インチクラスから考えます。
285/70R17でも純正と比べれば十分に存在感があります。
フェンダーとの隙間が自然に埋まり、FJクルーザーらしい四駆感もかなり出ます。
しかも35インチより外径差が小さいため、加速、速度表示、干渉への影響も比較的抑えやすいです。
もちろん車両ごとの確認は必要ですが、見た目と実用性のバランスを取りやすいのが33インチクラスだと思います。
悪路目的なら35インチもあり
岩場や深い轍などへ実際に入り、最低地上高やタイヤ外径のメリットを使うなら35インチを選ぶ理由が出てきます。
タイヤ半径が増えるので、デファレンシャル下の地上高もタイヤ外径差の半分だけ増やせます。
サスペンションリフトではデフそのものの位置が上がらない車でも、大径タイヤならこの部分を高くできます。
オフロードでは確かに意味のある変化ですね。
一方、舗装路しか走らない車では、そのメリットを使う場面がほとんどありません。
そのため街乗り車へ35インチを履かせるなら、「見た目のために加工や走行性能の変化まで受け入れるか」を自分の中で決める必要があります。
雪道は大きさだけで選ばない
FJクルーザーは雪道が似合う車ですが、タイヤを大きくすれば雪道性能が自動的に上がるわけではありません。
特に凍結路ではタイヤの種類そのものが重要です。
M+S表記のオールテレーンタイヤだからといって、氷上性能までスタッドレスタイヤと同じになるわけではありません。
北海道のように冬道を日常的に走るなら、夏の33インチ・35インチカスタムと冬タイヤを別で考える方法もあります。
FJクルーザーそのもののサイズや取り回しについては、FJクルーザーのサイズと駐車時の注意点でも詳しくまとめています。
大径タイヤ装着の進め方
最後に、33インチや35インチを検討するときの進め方を見ていきます。
タイヤを先に買ってから車側を合わせるより、完成仕様を先に決める方が遠回りを減らせます。
現在の仕様を確認する
中古のFJクルーザーでは、すでに足回りやホイールが変更されている車も珍しくありません。
まず現在のタイヤサイズ、ホイールサイズ、インセット、リフト量、サスペンション銘柄を確認します。
見た目がノーマルに近くても、スペーサーなどが入っている可能性もあります。
中古で購入した車なら、過去の施工内容や純正部品が残っているかも確認したいですね。
カスタム中古車のチェック方法は、FJクルーザー中古車選びの確認ポイントでも解説しています。
タイヤとホイールを決める
次にタイヤ外径、幅、ホイール径、リム幅、インセットを決めます。
ここでタイヤだけを「285にする」「35インチにする」と決めないのがポイント。
メーカー公表のタイヤ外径と総幅を確認し、ホイールとの組み合わせまで決めます。
同じサイズ表記でも実寸は完全には一致しないため、最終的には装着予定の商品で考えましょう。
必要なリフト量を決める
タイヤ・ホイールが決まったら、それを使うために必要な車高を考えます。
街乗り中心なら無理に高くする必要はありません。
リフト量を増やせば見た目は変わりますが、乗り降り、全高、アライメント、サスペンション角度にも影響します。
35インチの場合も「何インチ上げるか」からではなく、「このタイヤをこのホイールで使うために何が必要か」という順番の方が分かりやすいですよ。
2インチ・3インチのリフトアップ費用と車検の注意点は、FJクルーザーのリフトアップ費用|2・3インチと車検を解説で詳しく解説しています。
干渉を実車で確認する
装着後は、ハンドルを左右へ切って終わりではありません。
前進、後退、段差、サスペンションの動きを含めて確認します。
必要であればボディマウント、インナー、バンパー周辺との距離も見ます。
35インチでは加工が必要になる可能性まで最初から想定しておきましょう。
装着後にアライメントを見る
サスペンションや車高を変更した場合は、最後にアライメントも確認します。
ハンドル位置、直進性、左右差、タイヤの片減りなど、実際に走って初めて分かる部分もあります。
そして試運転後にもう一度タイヤ周辺を見て、擦れた跡がないか確認します。
大径タイヤカスタムは「タイヤを付ける作業」ではなく、タイヤ・ホイール・サスペンション・アライメント・車体クリアランスを一つの仕様として考えると失敗しにくくなります。
FJクルーザー全体の特徴、サイズ、維持費、カスタム時の考え方から確認したい方は、FJクルーザー総合ガイドもあわせて読んでみてください。
FJクルーザー大径タイヤのよくある質問(FAQ)
33インチや35インチを検討するときに特に迷いやすい部分をまとめます。
Q1. FJクルーザーに33インチタイヤは無加工で履けますか?
A. 車両仕様によるため、無加工で必ず履けるとは言えません。
285/70R17はFJクルーザーでよく使われる33インチクラスですが、ホイール幅、インセット、タイヤの実幅、アライメント、リフト量によってクリアランスが変わります。
停止状態だけでなく、左右フルステアとサスペンションが動いた状態まで確認する必要があります。
Q2. FJクルーザーは2インチリフトで35インチを履けますか?
A. 2インチ上げるだけで35インチが問題なく使えるとは限りません。
35インチではボディマウントやインナーフェンダー周辺が干渉する可能性があり、タイヤ幅やホイール位置によっては加工が必要です。
リフト量だけで判断せず、タイヤとホイールを含めた完成仕様でクリアランスを確認してください。
Q3. 35インチでボディマウント加工は必須ですか?
A. すべての車で一律に必須とは言えませんが、35インチクラスではボディマウントとの干渉を確認する必要性がかなり高くなります。
特に35×12.50のような幅広タイヤでは、前輪後方のクリアランスが問題になりやすいです。
金属部分の加工を先に決めるのではなく、実際に使用するタイヤ、ホイール、アライメントを決めたうえで必要性を判断したいところです。
Q4. 33インチと35インチではどちらがおすすめですか?
A. 街乗り中心なら33インチクラス、実際のオフロード走行で大径化のメリットを使うなら35インチも候補です。
33インチでもFJクルーザーの外観はかなり変わり、純正からの外径差も35インチほど大きくありません。
35インチは地上高を稼げるメリットがありますが、干渉対策、走行感覚、速度表示、燃費まで変化が大きくなるため、目的を決めて選びましょう。
Q5. 大径タイヤにすると車検に通らなくなりますか?
A. 大径タイヤへ交換したことだけで直ちに車検不適合になるわけではありません。
ただし、速度計の誤差、タイヤやホイールの突出、車体との干渉、車高など、完成した車両が保安基準へ適合している必要があります。
特に35インチクラスは純正から外径差が大きいため、装着後の状態まで確認しておきたいですね。
FJクルーザー大径タイヤまとめ
FJクルーザーの33インチと35インチは、数字ではわずか2インチの違いですが、カスタム内容まで見るとかなり別物です。
33インチクラスは、見た目を大きく変えながら街乗りとの両立を狙いやすいサイズ。
285/70R17は実際のカスタム例も多く、FJクルーザーらしいスタイルを作りやすい選択肢です。
一方の35インチは、ボディマウントやインナーへの干渉、速度表示、加速、ブレーキなどまで考える必要があります。
本格的に悪路へ入り、タイヤ外径による地上高のメリットを使う人なら意味がありますが、街乗り車では必要性まで考えて選びたいところ。
大径タイヤは「何インチ上げれば履けるか」ではなく、「どのタイヤを、どのホイールで、どんな使い方をするか」から考えるのが一番大切です。
- 純正17インチは265/70R17が基本
- 285/70R17は約33インチクラスの定番候補
- 33インチでもホイール位置によって干渉は変わる
- 35インチはボディマウント周辺の確認が重要
- リフトアップだけで干渉がなくなるとは限らない
- 大径化すると加速やブレーキの感覚も変わる
- 速度計の誤差やタイヤ突出も確認する
- 街乗り中心なら33インチクラスが扱いやすい
- 35インチは目的を明確にして施工内容を決める
FJクルーザーは純正のままでも十分個性的ですが、タイヤとホイールを変えるとさらに自分らしい一台になります。
だからこそ、数字だけで一番大きなサイズを狙うのではなく、あなたが実際に走る場所にちょうどいい仕様を選んでみてください。






