こんにちは、ランクル完全ガイドのハルです。
FJクルーザーは丸目の見た目から柔らかい印象もありますが、実際は4.0L V6とフルフレーム構造を持つ、かなり本格的な四駆です。
私も150系プラドに乗っているのでよく分かるのですが、こうした車の乗り心地は一般的な乗用車や都会派SUVと同じ基準だけで判断すると、ちょっと話がズレてきます。
段差を越えたときの車体の動き、タイヤから入ってくる音、高速道路での安定感などに、本格四駆らしい個性が出るからです。
しかもFJクルーザーの場合、中古車の多くはすでに年数が経っており、タイヤやショックアブソーバー、リフトアップなどによって乗り味がかなり変わっています。
同じFJクルーザーでも、購入候補になっている一台の乗り心地が別のFJと同じとは限りません。
この記事では、街乗り、高速道路、クロカンでの走りから、走行動画を見るときのポイント、タイヤと足回りによる違い、中古車を試乗するときの確認方法まで詳しく見ていきます。
記事のポイント
- FJクルーザーの街乗りと高速での乗り心地
- ラダーフレームや足回りが乗り味へ与える影響
- 走行動画を見るときに確認したいポイント
- タイヤやカスタム車を試乗するときの注意点
FJクルーザーの乗り心地
FJクルーザーの乗り心地をひと言で表すなら、乗用車のようなしっとり感より、本格四駆らしい動きが残った乗り味です。
一方で、クロカン向けの車だから常にガタガタしているというほど単純でもありません。
街乗りでは揺れを感じやすい
FJクルーザーはフルフレーム構造を採用した車なので、舗装路の小さな段差でも車体の動きを感じる場面があります。
特にマンホール、橋の継ぎ目、少し荒れた舗装などを通過すると、上下方向だけでなく前後左右へ車体が動く感覚も出やすいでしょう。
これはフワフワして危険という意味ではなく、路面からの入力をある程度はっきり感じるタイプということです。
最近の乗用SUVから乗り換えると、「思っていたよりトラックっぽい」と感じる人がいても不思議ではありません。
反対に、私のようにプラドなどのフレーム車に慣れている人なら、それほど違和感なく受け入れられる可能性があります。
FJクルーザーは高級SUVのように路面を消して走る車ではなく、路面の状態をある程度ドライバーへ伝えながら走る車だと考えると分かりやすいです。
高速では落ち着いて走りやすい
街中の細かな段差では本格四駆らしい動きが出る一方、高速道路へ入って一定速度で走り始めると印象は少し変わります。
約1.9トンある車体と2,690mmのホイールベースがあるため、まっすぐ巡航する場面ではどっしりした感覚があります。
4.0L V6エンジンにも余裕があるため、高速道路への合流でアクセルをかなり踏み続けなければ流れへ乗れないというタイプではありません。
ただし背の高い四角い車体なので、横風や大型車の横を通過したときに動きを感じることはあります。
高速道路で気になるのはパワー不足より、タイヤから聞こえる音や風切り音の方かもしれません。
静粛性は現代SUVと比べない
FJクルーザーの静粛性を判断するときは、現在販売されている高級SUVやハイブリッドSUVと同じ基準を置かない方がいいと思います。
FJクルーザーは静かな移動空間を最優先した車ではなく、オンロードとオフロードの両方を楽しめる本格四駆として作られています。
エンジン音は存在感がある
国内仕様は1GR-FE型の4.0L V6ガソリンエンジンを搭載しているため、加速するとエンジンの存在をしっかり感じます。
ただ、この音を単純にうるさいと感じるか、4.0Lらしい楽しさと感じるかでFJクルーザーへの印象はかなり変わるでしょう。
アクセルへ余裕があるので、普通に巡航している限り常に高回転まで回し続ける車でもありません。
タイヤと風の音も確認する
中古FJクルーザーでは、静粛性を車種だけで決めないことも大切です。
オールテレーンタイヤやマッドテレーン系タイヤへ交換されていれば、舗装路で聞こえるロードノイズが純正に近いタイヤより増えることがあります。
さらにルーフラックなどが付いている場合は、速度が上がったときの風切り音も変わります。
中古車では車そのものの静粛性と、後から装着された用品が発生させている音を分けて考えたいところです。
乗り味を作る車体と足回り
FJクルーザーらしい乗り心地には、車体の骨格だけでなく前後のサスペンションやグレードごとの装備も関係しています。
ここを知っておくと、中古車を試乗したときの違いも理解しやすくなります。
フルフレーム構造を採用
FJクルーザーは、ボディと骨格を一体化した一般的な乗用SUVではなく、頑丈なフレームを基本とした構造です。
トヨタも国内導入時に、強度と耐久性を確保するためフルフレーム構造を採用した本格SUVとしてFJクルーザーを紹介しています。
(出典:トヨタ自動車「TMC Launches 'FJ Cruiser' in Japan」)
フレーム構造は悪路走行や耐久性との相性がいい反面、舗装路だけを想定した乗用車とは車体の動き方が異なります。
その少し荒々しい感覚も、FJクルーザーのキャラクターの一部ですね。
前は独立懸架を採用
前輪にはダブルウィッシュボーン式独立懸架のコイルスプリングが使われています。
左右の前輪がそれぞれ動けるため、本格クロカンだから前後とも昔ながらの車軸式というわけではありません。
ステアリングを切ったときの動きや舗装路での扱いやすさまで考えられた構成です。
後ろは車軸式サスペンション
後輪にはトレーリングリンク車軸式コイルスプリングが使われています。
左右の後輪が車軸でつながる構造は悪路との相性がよく、本格四駆らしい足の動きを作る部分でもあります。
一方で舗装された道路の段差を片側のタイヤだけが越えるような場面では、車体へ動きが伝わったと感じやすくなります。
このあたりが、一般的な乗用SUVとFJクルーザーを乗り比べたときに感じやすい違いです。
グレードでも足回りが違う
中古車選びでは、グレードによる装備差も見逃せません。
オフロードパッケージ
オフロードパッケージにはビルシュタイン製ショックアブソーバーが採用された仕様があります。
そのため「以前乗ったFJはこうだった」という経験だけで、別のFJクルーザーの乗り味まで決めない方がいいでしょう。
さらに年式によってはクロールコントロールなど悪路走行用の装備も組み合わされています。
X-REASなどの装備差
FJクルーザーには、前後左右のショックアブソーバーを連携させてロールやピッチングを抑えるX-REASが設定された時期もあります。
また、一部改良後には快適な乗り心地と操縦性を狙ったパフォーマンスダンパーがオプション設定された仕様もあります。
中古車では年式、グレード、メーカーオプション、さらに社外品まで混在するので、実際に付いている部品を現車で確認してください。
街乗りで感じる特徴
FJクルーザーを普段使いするなら、乗り心地だけではなく発進、視界、小回りまで含めて確認した方が現実的です。
毎日の運転ではクロカン性能より、こうした部分の方が触れる時間は圧倒的に長くなります。
発進は4.0Lらしく余裕がある
国内仕様FJクルーザーは4.0L V6ガソリンエンジンと5速ATの組み合わせです。
大柄なボディですが、信号から発進するたびに重さへ我慢を強いられるような車ではありません。
北海道在住のFJクルーザーオーナーK.Mさんも、4.0Lエンジンについて発進や合流でストレスを感じにくいところをメリットとして挙げています。
アクセルを軽く使いながら余裕を持って走れるため、パワーそのものは街乗りの不満になりにくいでしょう。
段差では車体が動く
低速で段差を越えるときは、FJクルーザーらしさが分かりやすく出ます。
タイヤの厚みがあるため突き上げをすべて直接伝えるわけではありませんが、車体全体がゆっくり揺れるような動きは感じやすいです。
人によってはこの動きを「柔らかい」と感じますし、別の人は「揺すられる」と感じます。
だからこそ、ネット上の「乗り心地がいい」「悪い」という一言だけでは判断しにくい車なんですよ。
着座位置が高く見通しはいい
運転席に座ると目線が高く、前方を見渡しやすいのはFJクルーザーの魅力です。
K.Mさんも前方の見通しの良さを、運転しやすいポイントとして挙げています。
ただしボンネット周辺や車体の四隅が見えやすいことと、周囲すべての死角が少ないことは同じではありません。
特にFJクルーザーは独特な窓形状を持ち、K.Mさんも左後方の死角が大きい点をデメリットとして挙げています。
街中での運転しやすさは「前が見やすい」と「周囲の確認に慣れが必要」が同居した車だと思っておくといいでしょう。
狭い場所では小回りに注意
FJクルーザーの全幅は1,905mm、最小回転半径は6.2mなので、街乗りでは乗り心地以上にこちらを気にする人もいると思います。
短めの全長から想像するほど、小さくクルッと回れる車ではありません。
住宅街や立体駐車場での扱いやすさまで気になる方は、FJクルーザーのサイズと駐車時の注意点も確認してみてください。
高速道路での乗り心地
購入後に旅行やキャンプで長距離を走るなら、高速道路で疲れにくいかも大切なポイントです。
FJクルーザーは高速巡航そのものは得意ですが、静かな乗用SUVとは違う部分もあります。
巡航時は安定感がある
速度が一定になれば、重量のあるボディとホイールベースのおかげで落ち着いた巡航がしやすいです。
街中の段差で感じていた細かな車体の動きも、高速道路の滑らかな舗装では目立ちにくくなります。
このため短距離の試乗では「思ったより揺れる」と感じた人でも、高速道路へ乗ると印象が変わる可能性があります。
合流や追い越しに余裕がある
4.0L V6の魅力を感じやすいのが、高速道路への合流や追い越しです。
アクセルを踏み込めば排気量相応の力が出るため、重たい車体を無理に引っ張っている感覚になりにくいでしょう。
速さを競うスポーツSUVではありませんが、日常の高速移動で必要な加速に余裕を感じやすい車です。
長距離では音の好みが出る
長距離で気になりやすいのは、エンジンよりタイヤや車体周辺から入る音です。
特にゴツいオールテレーンタイヤを装着している中古車では、速度が上がるほどロードノイズが目立つ場合があります。
ルーフラック、社外マフラー、タイヤ外径の変更などが重なると、純正車とはかなり違う車内環境になることもあります。
音楽を小さな音量で楽しみたい人と、多少の音もFJらしいと楽しめる人では評価が分かれるところですね。
横風では背の高さを意識する
高速道路で大型トラックを追い越したときや、橋の上で横風を受けたときは、背の低い乗用車より車体の動きを感じることがあります。
必要以上に怖がるものではありませんが、背の高い四駆であることを忘れず、風が強い日は速度や車間距離に余裕を持つ方が快適です。
リフトアップされた車では重心や足回りの設定も変わるので、純正車と同じ感覚とは限りません。
FJクルーザー走行動画の見方
購入前にFJクルーザーの走行動画を見るのはかなり参考になりますが、動画だけで乗り心地を決めるのはおすすめしません。
動画だから分かる部分と、実際に座らないと分からない部分を分けて見ることが大切です。
動画では車体の動きを見る
FJクルーザーの走行動画を見るなら、車外から格好よく走っている映像だけではなく、車内映像にも注目してみてください。
段差を越えたときにドライバーの上半身がどれくらい動くか、ステアリングへ細かな修正を入れているか、荒れた舗装でカメラがどの程度揺れるかを見ると参考になります。
高速道路ならレーン内での落ち着き方や、大型車の横を通過したときの動きも見たいところです。
音はそのまま信用しない
走行動画の音については、実車の静粛性そのものだと思わない方がいいでしょう。
スマートフォン、アクションカメラ、外部マイクでは拾う音が違いますし、編集時に音量が変えられていることもあります。
同じタイヤノイズでもマイクの位置によってかなり印象が変わります。
動画は「こういう種類の音が出ている」と知る材料にして、音量の大きさは実車で判断してください。
タイヤと車高を必ず確認する
FJクルーザーの走行動画で最も見落としたくないのが車両仕様です。
純正に近い車なのか、オールテレーンタイヤなのか、マッドテレーンなのか、リフトアップされているのかで乗り味は変わります。
動画タイトルに「FJクルーザー」としか書かれていなくても、映っている車が購入候補と同じ仕様とは限りません。
走行動画は「FJクルーザーという車の雰囲気」を知るには便利ですが、「自分が買おうとしている一台の乗り心地」を確認する代わりにはなりません。
比較するなら同じ場面を見る
複数の動画を比べるなら、街中の低速走行、高速巡航、段差、荒れた路面、未舗装路など、なるべく似た場面を見比べると分かりやすいです。
クロカン動画ばかり見て「普段もずっとこんな動きをする」と考える必要はありませんし、きれいな高速道路だけを見て快適性を決めるのも早いでしょう。
あなたが実際に使う道に近い動画を見ることが、一番参考になります。
クロカンでの走りと快適性
FJクルーザーを語るなら、舗装路だけで終わるのは少しもったいない車です。
フレーム構造、パートタイム4WD、十分な最低地上高など、本格クロカンとして使うための土台を持っています。
見た目だけのクロカンではない
FJクルーザーは丸目と白いルーフが目立つので、デザイン重視のSUVと思われることもあります。
しかし中身は4.0L V6、フルフレーム、パートタイム4WDを組み合わせた本格派です。
グレードによってはリヤデフロック、クロールコントロール、ビルシュタイン製ショックアブソーバーなども装備されます。
つまりクロカン風の外見を与えただけではなく、実際に未舗装路へ入ることを考えて作られています。
砂利道では足の動きが生きる
舗装路で少し大きく感じるサスペンションの動きも、砂利道や凹凸のある路面では見方が変わります。
路面へ合わせてタイヤを動かしながら進めることは、クロカン車では大切な性能です。
舗装路で車体を一切動かさないことだけを狙えば、悪路で必要な足の動きとの両立は難しくなります。
FJクルーザーの乗り心地は、オンロードだけで評価するより「この足回りでどこまで行きたいか」まで考えると理解しやすいと思います。
雪道でも頼れる四駆
北海道でFJクルーザーに乗るK.Mさんは、雪道で動けなくなった車をけん引した経験もあり、冬場の頼もしさを実感しています。
もちろん4WDだから滑らないわけではなく、雪道では適切なスタッドレスタイヤと速度管理が欠かせません。
それでも雪が深い地域で使える走破性を持つことは、FJクルーザーを選ぶ大きな理由になるでしょう。
クロカン仕様は舗装路も変わる
問題は、オフロードで有利になる変更が舗装路の快適性にも影響することです。
ゴツいタイヤは音が増えやすい
ブロックの大きなタイヤは見た目がFJクルーザーによく似合い、砂利や泥などを走る用途にも向いています。
反面、舗装路ではロードノイズや振動が増える場合があります。
リフトアップは設定次第
リフトアップも「上げれば必ず乗り心地が悪くなる」と単純には言えません。
ショックアブソーバー、スプリング、タイヤ、アライメントまで含めた組み合わせによって結果が変わるからです。
ただし見た目だけを優先して大きく変更された中古車では、直進性や乗り心地に違和感がないか必ず試乗したいところです。
タイヤで乗り心地が変わる
中古FJクルーザーを選ぶうえで、私はタイヤをかなり重視した方がいいと思っています。
タイヤは路面と車が直接触れる部分なので、銘柄や状態の違いが音、振動、ハンドルの感触へそのまま出やすいからです。
純正に近いサイズは扱いやすい
国内仕様では17インチタイヤを履く車が中心で、純正に近い外径を維持すればFJクルーザー本来のバランスを崩しにくくなります。
タイヤを交換するときに見た目だけで外径を大きくすると、重量、加速感、速度計、車体への干渉など確認する項目が増えていきます。
街乗りや高速道路の快適性を優先するなら、まず純正に近いサイズを基準に考えるのが無難です。
オールテレーンは万能ではない
FJクルーザーにはオールテレーンタイヤがとても似合います。
K.Mさんの車にもTOYO OPEN COUNTRYが装着されており、外観との相性はかなりいいですね。
ただしオールテレーンという名前だけで乗り心地を判断せず、タイヤごとの舗装路性能、静粛性、ウェット性能まで確認してください。
同じカテゴリーでも商品によって性格は違います。
交換時期が近いなら、適合サイズを確認したうえでTIREHOOD(タイヤフッド)でタイヤと交換店を比較する方法もあります。
古いタイヤは銘柄以前の問題
中古車で注意したいのは、人気ブランドのタイヤが付いているから安心とは限らないことです。
残り溝だけでなく製造時期、ひび割れ、偏摩耗まで見てください。
長期間使ったタイヤではゴムが硬くなり、段差の感触や雨の日の性能にも影響します。
購入候補の乗り心地が悪く感じても、原因の一部が古く硬化したタイヤということもあり得ます。
空気圧でも感触は変わる
試乗車のタイヤ空気圧が適正でなければ、本来の乗り味を正しく判断できません。
空気圧が極端に高ければ細かな凹凸を感じやすくなりますし、低すぎればハンドリングやタイヤの発熱に影響します。
中古車の試乗で妙に硬いと感じたら、タイヤ銘柄だけでなく空気圧やタイヤの状態も確認したいですね。
足回り改造でも印象が変わる
FJクルーザーはカスタムされた中古車が多いため、タイヤと同じくらいサスペンションの確認も重要です。
純正車とカスタム車では「FJクルーザーの乗り心地」という言葉だけでは比較できないことがあります。
ショック交換で動きが変わる
ショックアブソーバーは車体の揺れを収める重要な部品です。
社外品へ交換されていれば、メーカーや製品によって街乗りを意識したもの、オフロードを意識したものなど方向性が違います。
さらに部品自体が古くなっていれば、本来の性能を保てていない可能性もあります。
「有名メーカーのショックが付いている」という理由だけでは判断せず、装着時期や走行距離も確認してください。
リフトアップ量を見る
リフトアップされたFJクルーザーは迫力がありますが、車高を上げた理由や方法まで見たいところです。
スプリングだけなのか、ショックも交換しているのか、補正部品が入っているのかで内容はかなり違います。
試乗では直進中にハンドルを頻繁に修正する必要がないか、ブレーキ時に不自然な動きがないか、タイヤが偏摩耗していないかも確認しましょう。
純正へ戻せるかも確認する
中古のカスタムFJでは、外した純正サスペンションが残っているか聞いてみる価値があります。
購入後に乗ってみて自分には合わなかった場合、純正へ戻せる選択肢があると安心です。
将来売却するときにも、純正部品が残っていることで次の買い手が選びやすくなる場合があります。
カスタム車は部品代が掛かっているから乗り心地まで良いとは限らないので、施工内容と現在の状態を確認してから判断してください。
中古FJは候補車を試乗する
ここまで乗り心地について見てきましたが、購入前に最も大事なのは実際に買う候補車へ乗ることです。
FJクルーザーは中古車しか選べないうえ、一台ごとの状態差やカスタム差が大きいためです。
同じFJでも乗り味は違う
年式、走行距離、タイヤ、ショックアブソーバー、ホイール、リフトアップ、整備履歴によって、二台のFJクルーザーがまったく同じ感触になるとは限りません。
ネットで評価の高いFJクルーザーでも、あなたが見ている一台の足回りが疲れていれば意味がありません。
購入候補そのものへ試乗することが、FJクルーザーの乗り心地確認では一番大切です。
平坦な道だけで終わらせない
販売店の周囲を数分だけ走るなら、できれば路面状態の違う場所を通らせてもらいたいですね。
平坦な道路、少し荒れた舗装、段差、カーブなどを通ると、足回りの状態が分かりやすくなります。
可能なら60km/h前後まで速度を上げられる道路で直進性も確認します。
安全な範囲でブレーキを使い、車体が不自然に左右へ流れないかも見てください。
異音にも耳を向ける
試乗では4.0Lの加速ばかり気になりやすいのですが、私はむしろ低速での異音にも耳を向けます。
段差で足回りから大きな音がしないか、ハンドルを切ったときに違和感がないか、一定速度でタイヤから周期的な音が出ていないかを確認してください。
音がするから即故障というわけではありませんが、気になったものは購入前に販売店へ理由を聞きましょう。
レンタカーで一日試す方法もある
近くにFJクルーザーを扱うレンタカー店があれば、一日借りて普段の生活へ持ち込む方法もあります。
短い販売店試乗では分かりにくい高速道路、駐車場、家族の乗り心地、ロードノイズまでまとめて確認できます。
詳しい使い方は、FJクルーザーのレンタカーで確認したいポイントにまとめています。
ただしレンタル車が快適だったからといって、購入候補も同じ状態とは限りません。
レンタルで車種との相性を確認し、最後は購入候補へ改めて試乗する流れがおすすめです。
在庫は複数台を比べる
近所に一台しかないと、その車の乗り味がFJクルーザー全体の特徴なのか、その個体だけの問題なのか判断しにくくなります。
可能なら年式や走行距離の近い車を複数台見て、足回りやタイヤの違いも比べてください。
希望条件の車が近くで見つからないなら、ガリバーの中古車ご提案サービスなどで候補を広げる方法もあります。
車両状態を見る具体的な項目は、FJクルーザー中古車選びの確認ポイント7選も参考にしてください。
どんな人なら快適に感じるか
乗り心地には好みがあるので、FJクルーザーを万人に快適なSUVと言い切ることはできません。
それでも、どういう人なら相性がいいかはある程度イメージできます。
本格四駆の動きが好きな人
少し車体が動いても、それを「味がある」「四駆に乗っている感じがする」と楽しめる人にはFJクルーザーが合いやすいでしょう。
路面から完全に切り離された感覚より、タイヤや足回りの動きを感じながら運転したい人にも面白い車です。
高速とアウトドアを両立したい人
4.0L V6には高速移動の余裕があり、そのままキャンプ場や林道へ入っていけるところはFJクルーザーならではの魅力です。
オンロードだけでもオフロードだけでもなく、両方を一台で楽しみたい人にはかなり相性がいいと思います。
静粛性を最優先する人には合いにくい
反対に、舗装路の凹凸をできるだけ感じたくない、タイヤや風の音も極力抑えたいという人には別のSUVの方が合う可能性があります。
後席の家族が乗り物酔いしやすい場合も、購入前に家族全員で試乗しておきたいですね。
自分だけが運転して「楽しい」と感じても、家族が毎回つらそうなら長く付き合うのが難しくなります。
見た目だけで決めない人
FJクルーザーはデザインが魅力的なので、写真を見て一気に欲しくなる気持ちはよく分かります。
でも長く所有するなら、燃費、車幅、後方視界、乗り心地、タイヤ代まで含めて受け入れられるかが大切です。
FJクルーザー全体の特徴からもう一度確認したい方は、FJクルーザーの中古価格・燃費・サイズと選び方も合わせて確認してみてください。
FJクルーザーは欠点を消して万人向けにしたSUVというより、個性まで含めて好きになれる人が長く楽しめる一台だと思います。
FJクルーザーの乗り心地に関するよくある質問(FAQ)
最後に、FJクルーザーの乗り心地や走行動画、クロカン性能について購入前によく気になる疑問へ回答します。
Q1. FJクルーザーの乗り心地は悪いですか?
A. 乗用SUVより車体の揺れや路面からの入力を感じやすい場面はありますが、単純に乗り心地が悪い車とは言い切れません。
フレーム構造やクロカン向けの足回りを持つ車なので、舗装路だけを考えたSUVとは乗り味の方向が違います。
さらに中古車ではタイヤやサスペンションの状態による差が大きいため、購入候補そのものへ試乗してください。
Q2. FJクルーザーは高速道路で疲れますか?
A. 高速巡航そのものは4.0L V6の余裕と重量のある車体によって落ち着いて走りやすい車です。
一方、オールテレーンタイヤのロードノイズ、ルーフラックの風切り音、横風による車体の動きなどは人によって気になる可能性があります。
長距離利用が多いなら、高速道路に近い速度域まで試せる試乗やレンタカー利用が判断しやすいでしょう。
Q3. FJクルーザーの走行動画だけで乗り心地は分かりますか?
A. 車体の揺れ方やステアリング操作は参考になりますが、動画だけで乗り心地を判断するのは難しいです。
カメラやマイクによって揺れや音の伝わり方が変わるうえ、タイヤやサスペンションも動画ごとに違う可能性があります。
走行動画は予習として使い、最後は実車へ乗って判断するのがおすすめです。
Q4. クロカンタイヤにすると乗り心地は悪くなりますか?
A. 必ず悪くなるとは限りませんが、タイヤによってロードノイズ、振動、ハンドルの感触が変わる可能性があります。
オールテレーンやマッドテレーンという分類だけで決めず、使用する商品の舗装路性能やサイズまで確認してください。
街乗りが中心なら、見た目だけでなく日常の静粛性や雨の日の性能まで含めて選ぶ方が満足しやすいです。
Q5. リフトアップ済みFJは避けた方がいいですか?
A. きちんと施工され、現在の状態にも問題がなければリフトアップ車だから避ける必要はありません。
ただし使用部品、リフト量、施工店、アライメント、構造変更の有無、純正部品の保管状況まで確認したいところです。
購入前には直進性、段差通過時の動き、タイヤの偏摩耗なども実車で確認してください。
FJクルーザーの乗り心地まとめ
FJクルーザーは、一般的な乗用SUVのように路面の感触をできるだけ消すことを最優先した車ではありません。
フルフレーム構造と本格四駆向けの足回りを持つため、街中では段差による揺れを感じる一方、高速道路では重量感のある落ち着いた巡航を楽しめます。
4.0L V6には加速の余裕があり、高速道路への合流や長距離移動でもパワー不足が気になりにくいところは魅力です。
その一方、タイヤから入る音、風切り音、横風による車体の動きなどは、静かな都会派SUVとは違います。
そして中古FJクルーザーで最も大切なのが、乗り心地はタイヤと足回りによってかなり変わるということです。
オールテレーンタイヤ、リフトアップ、社外ショックアブソーバー、ホイール変更などが行われた車では、純正状態のFJクルーザーとは乗り味が変わっている可能性があります。
走行動画やオーナーの評価は参考になりますが、それだけで「FJクルーザーは快適」「FJクルーザーは乗り心地が悪い」と決めない方がいいでしょう。
最後に判断するべきなのは、あなたが実際に購入しようとしているその一台です。
できれば街中だけでなく段差や少し速度を上げられる道路も走り、直進性、揺れの収まり、ロードノイズ、異音まで確認してみてください。
そこまで乗ってみて「このゴツさも含めて好きだな」と思えたなら、FJクルーザーはかなり面白い相棒になってくれると思いますよ。





