ランドクルーザー100

ランクル100はガソリンかディーゼルか|エンジンと選び方

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ランドクルーザー100のガソリン車とディーゼル車の違いを比較したイメージ

こんにちは、ランクル完全ガイドのハルです。

ランドクルーザー100を中古で探していると、かなり迷うのが4.7L V8ガソリンと4.2Lディーゼルターボのどちらを選ぶかです。

同じ100系でも、この2つはエンジンの音、回り方、低速での力の出方、燃料、国内で販売されたときの登録形態まで違います。

特に中古車となった現在は、「ディーゼルの方が燃料代を抑えられそう」「V8の方が壊れにくそう」といったイメージだけで決めるのはおすすめしません。

100系は1998年に登場した車なので、エンジンの種類以上にこれまでどんな環境で使われ、どんな整備を受けてきたかが購入後の満足度を左右します。

今回は4.7Lガソリンの2UZ-FEと、4.2Lディーゼルターボの1HD-FTEについて、スペックだけでなく、中古車として買うときの条件まで含めて比べていきます。

V8らしい静かさと滑らかさを味わいたいならガソリン、低回転からのトルクや長距離での使いやすさを求めるならディーゼルが有力候補です。

ただし、それだけで決めず、購入価格、登録条件、車両状態、今後の整備費まで一緒に見ていきましょう。

記事のポイント

  • ランクル100の4.7Lガソリンと4.2Lディーゼルの違い
  • 馬力とトルクから分かる走りの性格
  • ディーゼル中古車で確認したい登録条件
  • 自分の使い方に合うエンジンの選び方

ランクル100のエンジン比較

まずはランドクルーザー100に設定された、代表的な2種類のエンジンを比べてみます。

排気量だけを見ると4.7Lと4.2Lで大きな差がないように見えますが、エンジン形式も燃料も性格もかなり違います。

4.7LガソリンはV8

国内のランドクルーザー100ワゴンに搭載されたガソリンエンジンが、2UZ-FE型の4.7L V型8気筒DOHCです。

正確な排気量は4,663ccなので、「ランクル100は何cc?」と聞かれた場合、ガソリン車なら約4,700ccと考えると分かりやすいでしょう。

トヨタが100系を発売した当時の代表スペックでは、最高出力は235PS/4,800rpm、最大トルクは43.0kgf・m/3,600rpmでした。

V8らしく、低い回転から高い回転まで滑らかにつながっていく感覚が特徴です。

重量級の100系を乱暴に押し出すというより、余裕を持ってスッと速度を上げていくタイプですね。

さらにトヨタは2UZ-FEについて、SUV用として開発し、常用回転域でのトルク、高出力、静粛性を重視したエンジンとして説明しています。

出典:トヨタ自動車「歴代ランドクルーザー ステーションワゴン系」

4.2Lディーゼルターボを搭載した白いランドクルーザー100 VXリミテッドの外観

1998年式ランドクルーザー100 VXリミテッドのディーゼル車。100系はガソリンとディーゼルでエンジンの性格が大きく異なります。(写真提供:山形県在住のランドクルーザー100 オーナー・K.Tさん)

静かさを求める人と好相性

ガソリン車を選ぶ大きな理由になるのが、静粛性と滑らかさです。

もちろん現在の新型SUVと比べれば年代を感じる部分はありますが、100系そのものが高級4WDとして快適性を高めた世代なので、V8との組み合わせはよく合っています。

街中を普通に走る、家族を乗せる、高速道路を長距離巡航するといった場面では、この穏やかな性格が魅力になりやすいかなと思います。

アクセルを踏み込んだときには排気量なりの余裕もあり、「古いランクルだから遅い」という単純な車でもありません。

ハル
ハル
100系のガソリンを選ぶなら、燃料代だけではなくV8そのものを楽しみたいかで考えると分かりやすいですよ。静かにゆったり走る感じは、この年代の大型ランクルらしい魅力です。
妻さん
妻さん
家族で遠出するなら、静かで滑らかな方が乗っている側も楽そうだよね。

4.2Lディーゼルは直6ターボ

一方のディーゼルは、1HD-FTE型の4.2L直列6気筒インタークーラー付き直噴ディーゼルターボです。

排気量は4,163cc。

つまり「ランクル100の4.2」と呼ばれている車の中心が、この1HD-FTE搭載車です。

登場時の代表スペックは最高出力205PS/3,400rpm、最大トルク44.0kgf・m/1,800rpmでした。

馬力だけを見ると4.7Lガソリンの235PSより小さくなります。

しかし注目したいのは、最大トルクを発生する回転数です。

ガソリンが3,600rpmなのに対し、ディーゼルは1,800rpm。

低い回転域から大きなトルクを出せることが、1HD-FTEの分かりやすい特徴です。

発進するときや上り坂、大きなタイヤを履かせた車、荷物を積んだ状態などでは、この性格が気持ちよく感じられるでしょう。

ディーゼル音も魅力になる

ディーゼルは、ガソリンV8と同じ静かさを求めるエンジンではありません。

アイドリングや加速時にはディーゼル特有の音があります。

ところが、それを欠点ではなく「昔のランクルらしい音」として好むオーナーも少なくありません。

今回写真を提供してくれた1998年式VXリミテッドのK.Tさんも、「ディーゼル音がこれぞランクルという感じで、加速も良かった」と話しています。

さらにパワーがあり、長距離運転でも疲れにくかったとのことでした。

数値では説明しにくい部分ですが、エンジン音まで含めて車を楽しみたい人にとって、1HD-FTEはかなり魅力的な存在です。

比較項目 4.7Lガソリン 4.2Lディーゼル
エンジン型式 2UZ-FE 1HD-FTE
形式 V型8気筒DOHC 直列6気筒ディーゼルターボ
排気量 4,663cc 4,163cc
最高出力 235PS/4,800rpm 205PS/3,400rpm
最大トルク 43.0kgf・m/3,600rpm 44.0kgf・m/1,800rpm
燃料 ガソリン 軽油
国内当時の区分 ワゴン バン
走りの特徴 静かで滑らか 低回転から力強い

馬力とトルクはどう違うか

「ランクル100の馬力は?」「トルクはどちらが上?」という数字だけを見ると、ガソリンとディーゼルの差は少し分かりにくいかもしれません。

実際の選び方では、馬力とトルクを別々に考えると理解しやすくなります。

最高出力はガソリンが上

登場時の代表値では、4.7Lガソリンが235PS、4.2Lディーゼルが205PSです。

最高出力ではガソリンが上回ります。

回転を上げながら速度を乗せていく場面では、V8ガソリンらしい余裕を感じやすいでしょう。

特に高速道路での加速や追い越しでは、アクセルを踏み足したときの滑らかな伸びがガソリン車の良さです。

ただし、中古の100系でカタログ上の30PS差だけを理由に購入車を決める必要はありません。

20年以上使われた車では、エンジン、AT、吸排気、タイヤサイズ、整備状態の違いによって実際のフィーリングが変わります。

低回転トルクはディーゼル

ディーゼルの魅力は、最大トルク44.0kgf・mという数字そのものより、1,800rpmという低い回転で最大トルクを出すことです。

アクセルを深く踏み込んで高回転まで回さなくても、大きな車体をグッと動かしてくれます。

街中でゆっくり走る場面でも扱いやすく、上り坂や砂地などでもディーゼルらしい力を感じやすいでしょう。

ガソリン車も43.0kgf・mあるので決してトルク不足ではありません。

違うのは「どの回転域で力を出すか」です。

ガソリンは回転を上げながら滑らかに伸びる。

ディーゼルは低回転から太いトルクで押し出す。

この違いをイメージすると、スペック表の数字がぐっと分かりやすくなります。

走行距離30万kmに達したランドクルーザー100ディーゼルのオドメーター

写真提供車のディーゼル100は積算走行距離30万kmに到達。中古購入ではエンジン種類だけでなく、それまでの整備履歴を確認することが重要です。(写真提供:山形県在住のランドクルーザー100 オーナー・K.Tさん)

大径タイヤでも条件は変わる

100系の中古車では、純正サイズのまま乗られている車だけでなく、大径タイヤや社外ホイールを装着した個体もよく見かけます。

タイヤが大きく重くなれば、発進、加速、燃費、ステアリングの感触も変わります。

K.Tさんの車は夏に305/65R18のBFグッドリッチを履いており、冬は純正サイズに近い275/65R17を使用していました。

本人の実測では、夏の大径タイヤ装着時は2〜4km/L、冬は5〜7km/L程度だったとのことです。

これは1台のオーナー車両における実例なので、すべてのランクル100ディーゼルが同じ燃費になるわけではありません。

それでも、タイヤサイズやカスタムによって燃費が大きく変わり得ることは分かりやすい例ですね。

ランドクルーザー100ディーゼルに装着されたLT305/65R18タイヤとメッキホイール

K.Tさんのランクル100に装着されたLT305/65R18タイヤ。中古車ではタイヤサイズも燃費や走りに影響します。(写真提供:山形県在住のランドクルーザー100 オーナー・K.Tさん)

ハル
ハル
ディーゼルだから必ず燃費がいい、とは言い切れないんですよ。大径タイヤを履いたり街乗りが多かったりすると、かなり数字は変わります。
妻さん
妻さん
同じランクル100でも、タイヤや使い方でそこまで変わるなら、燃費の数字だけ比べるのは難しいね。

ガソリンとディーゼルの走り

スペックが分かったところで、実際の使い方に置き換えて考えてみましょう。

どちらが優秀かではなく、どちらの性格があなたの乗り方に合うかが大切です。

街乗りならガソリンも魅力

街中で家族を乗せて走ることが多いなら、V8ガソリンの静かさと滑らかさは大きなメリットです。

信号待ちや低速走行でもディーゼルほどエンジン音を意識しにくく、アクセル操作に対する動きも自然です。

100系は車幅も車重もある大型4WDなので、小型車のような軽快さはありません。

その代わり、ゆったり流れに乗って走るとV8の余裕がよく分かります。

「燃費よりも100系の乗り味を楽しみたい」という人なら、4.7Lガソリンは今でも十分面白い選択肢でしょう。

長距離ならディーゼルが候補

年間走行距離が多い人や、高速道路を使った長距離移動が多い人ならディーゼルも魅力的です。

低回転からトルクがあり、一定速度で巡航するときにも大きなエンジンを無理に回す必要がありません。

さらに燃料が軽油なので、同じ量を給油した場合の燃料単価は一般にガソリンより低くなります。

ただし、燃料代だけで車両価格の差を回収できるかは別の話。

ディーゼル100は中古市場でも人気があり、状態や仕様によってはガソリン車より購入価格が高くなるケースがあります。

その差額が大きければ、燃料代だけを理由にディーゼルを選んでも総支出が安くなるとは限りません。

悪路ではトルクが心強い

砂地、雪道、登り坂などでゆっくり車を動かしたい場面では、ディーゼルの低回転トルクが分かりやすい魅力になります。

K.Tさんも雪道での安心感をランクル100の良かった点として挙げています。

もちろん雪道性能はエンジンだけで決まるものではありません。

スタッドレスタイヤの状態、速度、路面、運転操作の方が安全には大きく関わります。

それでも重量のある100系を低回転から動かしやすい1HD-FTEは、雪国やアウトドア用途と相性のいいエンジンだと感じます。

砂浜に停車したランドクルーザー100ディーゼルの後方外観

砂浜でも使われていたK.Tさんのランドクルーザー100。低回転から力を出すディーゼルは、このような使い方でも魅力があります。(写真提供:山形県在住のランドクルーザー100 オーナー・K.Tさん)

ディーゼル購入時の登録条件

ランクル100のガソリンとディーゼルを比較するとき、エンジンスペック以上に大切なのが登録条件です。

特にディーゼルを購入する場合は、気に入った車を見つけてから登録できないことに気付く、という流れは避けたいところです。

国内ディーゼルはバン設定

トヨタが国内販売していた100系では、4.7Lガソリンの2UZ-FE搭載車はワゴン、4.2Lディーゼルの1HD-FTE搭載車はバンとして設定されていました。

2005年のラインアップでも、ガソリンワゴンは5人または8人乗り、ディーゼルバンは5人乗りという構成です。

現在中古市場に流通している車は長い年月の間に構造変更などが行われている場合もあります。

そのため、昔のカタログ上の区分だけを見て「この車は必ずこのナンバー」と判断しない方が安全です。

中古車では現車の車検証に記載された用途、乗車定員、型式、登録区分を確認してください。

NOx・PM法も確認する

さらに注意したいのが、自動車NOx・PM法です。

環境省によると、対策地域に使用の本拠を置くディーゼル乗用車やトラックなどには、NOxやPMの排出基準に関する車種規制があります。

基準に適合しない車は、対策地域内での登録や継続使用に制限を受ける場合があります。

一方、ガソリンを燃料とする乗用車は、この車種規制の対象とは扱いが異なります。

出典:環境省「自動車NOx・PM法について」

ディーゼル100を購入するときは「全国どこでも同じ条件で登録できる」と考えないでください。

使用の本拠、車両の型式、現在の登録区分、NOx・PM適合状況によって条件が変わるため、契約前にその車両の車検証まで確認することが大切です。

登録地域ごとの条件や車検証での確認方法は、ランクル100のNOx適合|登録地域と購入前の確認点を解説で詳しく解説しています。

自治体独自の規制にも注意

国のNOx・PM法だけでなく、地域によっては自治体独自のディーゼル車規制もあります。

ただし、対象となる車種や運行条件は地域ごとに異なります。

古いディーゼルだから一律に走行禁止になるわけでも、地方で登録できれば全国で何も気にしなくてよいわけでもありません。

購入候補を絞った段階で、販売店から車検証の情報を受け取り、自宅を使用の本拠にした場合の登録条件まで確認しておきたいですね。

ハル
ハル
ディーゼル100は欲しい車を見つけたら、価格交渉より先に登録できる車なのかを確認した方がいいです。ここはガソリン車との大きな違いですね。
妻さん
妻さん
せっかく理想の一台を見つけても、自宅の地域で条件が合わなかったら困るもんね。

中古車はエンジン以外も見る

ガソリンかディーゼルかを決めたあと、もっと重要になるのが実車の状態です。

100系は1998年から販売された世代なので、2026年現在では初期型はかなり年数が経っています。

状態の良いガソリン車と整備不足のディーゼル車なら、私は迷わず状態の良い方を優先します。

エンジン形式だけで中古車の当たり外れは決まりません。

下回りの錆を確認する

特に確認したいのが下回りです。

雪国で使われていた車は融雪剤、海沿いでは塩分、オフロードでは泥や水の影響を受けることがあります。

表面に少し錆がある程度なのか、部材の腐食が進んでいるのかでは意味がまったく違います。

K.Tさんの100系でも、長期使用によってスペアタイヤ付近に大きな錆と腐食が確認できました。

外装がきれいでも、下から見ると状態が違う。

古いランクルを買うときには珍しくない話です。

ランドクルーザー100の下回りに発生した錆と腐食による穴

長期間使用されたランドクルーザー100の下回り。外装だけでなくフレーム周辺やスペアタイヤ付近の腐食確認も欠かせません。(写真提供:山形県在住のランドクルーザー100 オーナー・K.Tさん)

修理歴と交換部品を見る

K.Tさんの所有中にはセルモーターやコンプレッサーベルトの故障・交換もあったそうです。

これは「1HD-FTEなら必ず壊れる」という話ではありません。

20年以上経過した車では、エンジン本体だけでなく、その周囲に付く補機類やゴム部品なども年齢を重ねています。

ガソリン車でも考え方は同じです。

購入前にはエンジンの始動状態、異音、煙、オイル漏れだけでなく、冷却系、エアコン、電装品、AT、足回りまで見たいところ。

整備記録簿が残っていれば、過去にどこまで手を入れられているかも確認できます。

走行距離だけで判断しない

写真提供車は30万kmまで走っています。

こうした車を見ると、ランドクルーザーらしい耐久性を感じますよね。

しかし「30万km走れる車だから10万kmなら安心」と単純には言えません。

長距離中心で定期整備されてきた20万km車と、短距離中心で整備履歴が不明な10万km車なら、後者の方にお金がかかることもあります。

中古の100系では、走行距離を価格判断の一項目として見つつ、整備内容までセットで比較してください。

年式とATの違いも確認

ランクル100は販売期間の途中で改良を受けています。

ガソリン車は発売当初4速ATでしたが、2002年8月の改良で5速ATへ変更されました。

ディーゼル側も年式によって仕様が異なるため、「2UZ-FEだから全部同じ」「1HD-FTEなら全部同じ」と考えない方がいいでしょう。

中古車サイトで気になる車を見つけたら、初度登録年月と型式、グレードまで確認するのがおすすめです。

100系と次世代の200系まで候補を広げているなら、ランクル100と200の中古価格・乗り心地・維持の違いも合わせて比べてみてください。

ガソリンとディーゼルの維持

中古車を購入するなら、「買えるか」だけでなく「買ったあと維持できるか」まで考える必要があります。

特に100系は大排気量で車体も大きいため、一般的な小型SUVと同じ感覚では維持できません。

燃料代だけで決めない

ディーゼルは軽油を使うため、ガソリンより1L当たりの燃料単価を抑えやすいのがメリットです。

長距離をたくさん走るなら、その差は積み重なっていきます。

一方で中古車の販売価格、修理内容、登録条件などまで含めると、「軽油だからディーゼルの方が安い」とは言い切れません。

ガソリン車も燃費面では覚悟が必要ですが、ディーゼル車より購入価格を抑えられる個体が見つかれば、その差額を整備費や燃料代として残す考え方もあります。

年間の燃料代だけでなく、購入総額+数年間の整備費まで見る。

100系では、この考え方の方がガソリンとディーゼルを公平に比較できます。

古い車ほど予備費を持つ

中古価格ぎりぎりまで予算を使って100系を買うのは、私はあまりおすすめしません。

納車後すぐにバッテリーやタイヤを交換する程度ならまだしも、足回り、冷却系、エアコンなどが続けば負担は大きくなります。

しかも大きなランドクルーザーなので、一つひとつの部品や作業も軽自動車のような金額感ではありません。

写真提供のK.Tさんも、不満点として「一つ一つの修理費が高い」と話しています。

これから買うなら、車両価格だけを予算上限にしない方が安心です。

内外装の状態も価格に含める

100系は高級感のある内装も魅力です。

ウッド調パネルや木目ステアリングなど、この年代ならではの雰囲気があります。

ただし、年数が経てば革の擦れ、パネルの傷、スイッチ類の劣化なども出てきます。

交換や補修を前提にするなら、その費用まで含めて購入価格を判断しましょう。

ランドクルーザー100の木目ステアリングとベージュ内装の運転席

ランドクルーザー100の運転席。ウッド調の内装は100系らしい魅力ですが、中古では擦れや電装品の作動状態も確認したいところです。(写真提供:山形県在住のランドクルーザー100 オーナー・K.Tさん)

ハル
ハル
私なら予算300万円なら300万円の車を探すのではなく、購入後に手を入れる余裕を残して探します。古いランクルほど、その余白が大事かなと思います。
妻さん
妻さん
買った直後に修理が続いて「もうお金がない」は避けたいもんね。

ガソリンとディーゼルの選び方

ここまでの違いを踏まえると、選び方はかなり見えてきます。

スペック表の勝ち負けではなく、100系に乗っている自分を想像してみてください。

ガソリンが向いている人

4.7Lガソリンが向いているのは、V8の静かさと滑らかな加速を100系の魅力として楽しみたい人です。

街乗りや家族利用が多く、ディーゼル独特の音より静粛性を重視する人にも合います。

ディーゼルほど登録地域の規制を気にせず候補を探しやすいことも、中古車選びではメリットでしょう。

また、ディーゼル人気によって同条件の1HD-FTE車との価格差が大きい場合は、状態の良いガソリン車を購入して整備費を残す方法も現実的です。

ディーゼルが向いている人

4.2Lディーゼルターボが向いているのは、低回転トルクや直6ディーゼルの雰囲気そのものを楽しみたい人です。

長距離走行が多い人や、雪道、アウトドア、荷物を積んで走る機会が多い人にも候補になります。

特に1HD-FTEを指名して100系を探している人なら、ガソリン車とは違った所有満足感があるでしょう。

ただし、登録条件を確認できない個体や、相場より極端に安い個体へ飛びつくのは避けたいところです。

迷うなら状態を優先する

「本当はどちらでもいいけれど、ランクル100に乗りたい」という場合は、エンジンより車両状態を優先する方法があります。

整備記録があり、下回りの状態が良く、購入後の整備内容も説明してもらえる車。

そうした個体なら、ガソリンでもディーゼルでも長く付き合いやすくなります。

逆に憧れの1HD-FTEでも、錆が深刻で整備履歴が分からないなら、私は一度立ち止まります。

100系は「エンジンを買う」のではなく、20年以上の履歴を持つ一台を買う車になってきています。

使い方 候補 理由
街乗り中心 ガソリン 静粛性と滑らかさを楽しみやすい
家族で長距離 どちらも候補 静かさならガソリン、低回転トルクならディーゼル
年間走行距離が多い ディーゼル 軽油と低回転トルクが魅力
V8が欲しい ガソリン 2UZ-FEならではのV8を楽しめる
直6ディーゼルが欲しい ディーゼル 1HD-FTEを選ぶ理由そのもの
購入費を抑えたい 車両状態で判断 中古相場と必要整備費を合わせて比較

在庫は複数台を比べる

古い100系ほど、一台だけ見て即決するより複数台を比較した方が違いをつかみやすくなります。

同じVXリミテッドでも、下回り、内装、整備履歴、タイヤ、カスタム内容はまったく違います。

ガソリンとディーゼルを両方候補にしているなら、条件を伝えて在庫を探してもらうのも一つの方法です。

ガリバーの中古車在庫を問い合わせるときも、「ランクル100」だけでなく、希望エンジン、年式、予算、修復歴、下回りの状態まで条件を伝えると候補を絞りやすくなります。

整備履歴や下回りなど中古車選びで確認したい点は、ランクル100の中古車選び|相場・整備履歴と購入前の注意点で詳しく解説しています。

ランクル100のエンジンに関するよくある質問(FAQ)

最後に、ランドクルーザー100のガソリンとディーゼルを比較するときによく出てくる疑問をまとめます。

Q1. ランクル100の排気量は何ccですか?

A. 国内の代表的な100系では、4.7Lガソリンの2UZ-FEが4,663cc、4.2Lディーゼルターボの1HD-FTEが4,163ccです。一般にはそれぞれ「4.7」「4.2」と呼ばれていますが、正確な排気量はこの数値になります。

Q2. ランクル100のガソリンとディーゼルはどっちが速いですか?

A. 最高出力だけなら、登場時の代表値で4.7Lガソリンが235PS、4.2Lディーゼルが205PSなのでガソリンが上です。ただしディーゼルは1,800rpmから大きなトルクを出すため、発進や低速域では力強さを感じやすくなります。単純な馬力だけで走りの良し悪しは決まりません。

Q3. ランクル100のディーゼルは今でも買えますか?

A. 中古車として購入できます。ただし、古いディーゼル車は使用の本拠となる地域や車両の排出ガス適合状況によって登録条件が変わる場合があります。購入契約前に車検証の型式や備考欄、現在の登録区分、使用予定地域での登録可否まで確認してください。

Q4. 燃費を重視するならディーゼルですか?

A. ディーゼルは軽油を使える点が魅力ですが、燃費だけで決めるのはおすすめしません。タイヤサイズ、街乗りと高速道路の割合、車両状態によって実燃費は変わります。さらにディーゼル車の購入価格が高ければ、燃料代の差だけで総費用が安くなるとは限りません。

Q5. 20年以上前のランクル100を今から買って大丈夫ですか?

A. 状態の良い個体なら選択肢になりますが、年式相応の点検は欠かせません。エンジンだけでなく、下回りの錆、冷却系、AT、足回り、電装品、エアコン、整備記録まで確認してください。走行距離が少ないという理由だけで状態が良いとは判断できません。

ランクル100は使い方で選ぼう

ランドクルーザー100には、4.7L V8ガソリンの2UZ-FEと4.2L直6ディーゼルターボの1HD-FTEという、性格のかなり違うエンジンがあります。

ガソリンは4,663cc、最高出力235PSのV8で、静かさと滑らかな加速が魅力です。

ディーゼルは4,163cc、最高出力205PSですが、最大トルクを1,800rpmという低い回転から発生させます。

そのため、V8の静粛性や滑らかな走りならガソリン、低回転トルクや直6ディーゼルらしさなら1HD-FTEという選び方が基本になります。

ただ、2026年に100系を中古で買うなら、エンジンスペックだけでは足りません。

ディーゼルなら登録条件、そして両方に共通して下回りの錆、整備履歴、補機類、AT、足回り、内外装まで確認する必要があります。

写真提供のK.Tさんの100系は30万kmまで走り、街乗りや通勤だけでなく雪道や砂浜でも使われてきました。

そこまで付き合える車になる一方、錆や修理費など、年式相応の現実もあります。

「ガソリンとディーゼルのどちらが得か」ではなく、「どちらの100系なら、この先も手を入れながら乗りたいと思えるか」まで考えて選ぶのが一番だと思います。

気になる100系が見つかったら、まずは同条件の車を数台見比べてください。

現在の車から乗り換える場合は、購入資金だけでなく売却額も合わせて考えると予算を決めやすくなります。

売却方法から比較したい場合は、ユーカーパックのクルマ買取オークションも候補の一つです。

100系のV8をゆったり楽しむか、1HD-FTEのトルクとディーゼル音を楽しむか。

数字を比べた最後は、あなたがキーを回したときにどちらのエンジンを楽しみにできるかで選んでもいい車だと思います。

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ハル

ランクル完全ガイドを運営しているハルです。現在は、ランドクルーザープラド150 TX Lパッケージ マットブラックエディションに乗っています。家族4人での使い勝手、維持費、燃費、乗り心地、カスタム、内装用品、盗難対策、リセール、買取などを、ランクルオーナー目線で発信しています。自動車評論家でも販売店でもありませんが、実際に乗っているからこそ分かる良いところ、気になるところをできるだけ正直に書いていきます。

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