こんにちは、ランクル完全ガイドのハルです。
ランクル200を中古で探していると、「海外にはV8ディーゼルがあるらしい」「日本でも逆輸入車なら買えるの?」と気になる方もいると思います。
私が乗っている150系プラドには国内正規のディーゼルがありますが、ランドクルーザー200は事情がまったく違います。
日本国内で正規販売された200系はガソリン車で、海外では1VD-FTV型4.5L V8ツインターボディーゼルを搭載したVDJ200が販売されていました。
つまり、日本でランクル200のディーゼル中古車を探すなら、基本的には海外仕様を日本へ持ち込んだ並行輸入車・逆輸入車が候補になります。
ここが普通の中古ランクル200選びとの大きな違いです。
車両価格や燃費だけでなく、国内登録、整備先、保証、部品調達、排出ガス関係まで購入前に確認しておかないと、「憧れのV8ディーゼルを買えたけど、その後が大変」ということにもなりかねません。
この記事では、仕向地を明確にするため、スペックや燃費、乗車定員については主に2019年12月版のオーストラリア仕様ランクル200を基準に解説します。
海外仕様は国や年式で内容が変わるので、「200ディーゼルは全部この仕様」とは考えないでください。
記事のポイント
- ランクル200に国内正規ディーゼルがない理由
- 海外仕様V8ディーゼルのスペックと燃費
- 逆輸入中古車を国内で維持する条件
- 購入前に確認する整備・保証・部品供給
200ディーゼルの結論
ランクル200のディーゼルを日本で所有すること自体は不可能ではありません。
ただし、国内正規の200系ガソリン車を買う場合とは購入後の前提が違います。
車そのものだけでなく、その車を国内で維持できる環境まで一緒に買うくらいの感覚で考えると分かりやすいですよ。
国内正規車には設定がない
まず押さえておきたいのは、国内向けランドクルーザー200にはディーゼルエンジンが正規設定されなかったことです。
日本では2007年の登場時に4.7L V8ガソリンを搭載し、2009年の改良以降は1UR-FE型4.6L V8ガソリンへ変更されています。
後期型になった2015年以降も、国内仕様は4.6L V8ガソリンです。
そのため、中古車サイトで「ランクル200 ディーゼル」と表示された車を見つけた場合、国内ディーラーで普通に販売されたディーゼルグレードという意味ではありません。
輸出先向けに生産された海外仕様車なのか、国内登録の経緯はどうなっているのかを確認する必要があります。
国内200系そのものの年式や特徴を先に把握したい方は、ランクル200の特徴・中古購入・維持費をまとめた完全ガイドも参考にしてください。
買うなら逆輸入中古車
日本で200系ディーゼルを購入する現実的な方法は、すでに日本へ輸入され、国内登録された中古車を探すことです。
海外から自分で車両を探して輸入する方法もありますが、輸送だけで終わる話ではありません。
日本で初めて登録する並行輸入車は、新規検査などに先立って書面審査があり、日本の保安基準への適合確認も必要になります。
自動車技術総合機構も、外国で使用されていた状態の車をそのまま無条件で日本国内で使えるわけではなく、道路運送車両の保安基準への適合確認が必要と案内しています。
初めて逆輸入車を買うなら、すでに国内登録されていて、納車後の整備まで販売店が対応できる個体の方が検討しやすいです。
珍しい仕様だからこそ、自分で輸入する楽しさもあるでしょう。
ただ、この記事の検索意図は「国内で中古の200ディーゼルに乗りたい」という方なので、私はまず国内登録済み車両から探す方が現実的だと思います。
海外ディーゼルの基本仕様
ランクル200ディーゼルを探すうえで一番避けたいのが、違う仕向地や年式の情報を混ぜてしまうことです。
ここでは比較しやすいように、トヨタ・オーストラリアが公表していた2019年12月版の200系を基準に見ていきます。
V8ツインターボの1VD
オーストラリア向け後期ランドクルーザー200には、1VD-FTV型4.5L V8ツインターボディーゼルが搭載されていました。
排気量は4,461ccで、コモンレール式の直噴ディーゼルです。
2019年12月版のオーストラリア仕様では最高出力200kW、最大トルク650N・mとなっています。
国内4.6Lガソリン車とは排気量が近くても、エンジンの性格はかなり違います。
ガソリンV8の回転上昇やエンジン音を楽しむ方向に対して、1VD-FTVは低回転域から大きなトルクを使えるのが魅力です。
重い200系の車体、長距離巡航、荷物の積載、牽引などを考えると、この太いトルクに惹かれる方がいるのも納得できます。

国内仕様4.6L V8ガソリン車のエンジンルーム。逆輸入ディーゼルは1VD-FTV型となり、エンジンや関連部品は同じではありません。(写真提供:北海道在住のランドクルーザー200 オーナー・M.Tさん)
豪州2019年仕様で確認
| 項目 | 豪州2019年12月仕様 |
|---|---|
| エンジン | 1VD-FTV |
| 種類 | 4.5L V8ツインターボディーゼル |
| 排気量 | 4,461cc |
| 最高出力 | 200kW/3,600rpm |
| 最大トルク | 650N・m/1,600〜2,600rpm |
| 変速機 | 6速AT |
| 駆動方式 | フルタイム4WD |
| 公表燃費 | 9.5L/100km |
| 燃料タンク | 合計138L |
| 排ガス装置 | DPF装備 |
出典:Toyota Australia「LandCruiser 200」
ここで載せた数字は、日本仕様のカタログ値ではありません。
中古車を見るときは車名だけで判断せず、年式・仕向地・型式・エンジン型式まで一致させることが大切です。
後期ディーゼルの特徴
2015年の大幅改良後に当たる後期型でも、オーストラリア仕様ではV8ツインターボディーゼルが継続されました。
そのため「ランクル200 後期 ディーゼル」を探している方にとって、オーストラリア向けVDJ200は代表的な候補の一つです。
ただし、日本の後期型と海外の後期型で、装備やグレード名まで完全に共通するわけではありません。
フロントまわりなど200系として共通する部分が多くても、安全装備、タイヤ、座席、内装、排ガス装置などは仕向地によって違います。
国内200系の前期・中期・後期の変更点については、ランクル200の前期・中期・後期の違いでも詳しく解説しています。
燃費は日本値と別物
オーストラリア2019年12月仕様では、複合燃費が9.5L/100kmと公表されています。
日本でよく使うkm/Lへ単純換算すると約10.5km/L相当ですが、ここは数字だけ切り取らない方がいいです。
この数値はオーストラリアの試験条件による比較用の数値で、日本のWLTCモード燃費ではありません。
実際の燃費は気温、道路、渋滞、積載量、タイヤ、車両状態、運転方法でも変わります。
ちなみに、写真を提供してくれた北海道のM.Tさんが乗る国内2014年式4.6Lガソリン200では、街乗り約5km/L、長距離で6〜7km/L程度とのことでした。
これはオーナーの実燃費なので、海外ディーゼルの試験値と直接比較する数字ではありません。
それでも、ディーゼルを探す人が燃費や軽油の燃料費に魅力を感じる理由は分かります。
「ディーゼルなら燃料代が安いから維持費も安い」と決めつけないでください。
逆輸入車では整備、部品、DPF、保証など、燃料以外の負担が国内正規車と異なります。
定員はグレードで違う
「ランクル200ディーゼルは8人乗り」と覚えてしまうのも危険です。
2019年12月版のオーストラリア仕様では、GXが5人、GXLが8人、VXとSaharaが7人乗りです。
| グレード | 定員 | 特徴 |
|---|---|---|
| GX | 5人 | 実用寄り |
| GXL | 8人 | 3列シート |
| VX | 7人 | 上級装備 |
| Sahara | 7人 | 最上級系 |
つまり、8人乗りディーゼルが欲しいなら、少なくともこの年式・仕向地ではGXLが該当します。
年式が違えば装備や仕様も変わる可能性があるため、中古車では最終的に現車の車検証で乗車定員を確認してください。

国内ガソリン仕様200の3列目シート使用例。海外ディーゼルはグレードによって5人・7人・8人乗りがあるため、定員を個体ごとに確認してください。(写真提供:北海道在住のランドクルーザー200 オーナー・M.Tさん)
サハラは豪州の上級仕様
ランクル200ディーゼルを探すと「Sahara(サハラ)」という名前を見ることがあります。
これは国内200系のZXやAXと同じグレード名ではなく、オーストラリア市場で使われていた上級グレード名です。
2019年仕様ではSaharaも4.5L V8ツインターボディーゼルを搭載し、7人乗りとなっています。
快適装備も多いため魅力はありますが、「サハラ=日本のZXとまったく同じ」と置き換えるのはやめた方がいいでしょう。
中古車ではグレード名より、実際についている装備を一つずつ見る方が確実です。
国内200系のZX・AX・GXについては、ランクル200のグレード比較で確認できます。
MT表記は仕向地を確認
「ランクル200 ディーゼル MT」で探している方もいると思います。
少なくとも、この記事で基準にしている2019年12月のオーストラリア仕様は6速ATです。
海外の200系は販売地域が広く、初期型を含めると仕向地ごとに仕様差があります。
そのため、ネット上でMT車の情報を見つけても、「200ディーゼルだから同じ仕様」と考えないでください。
MTを条件に探す場合は、販売国、製造年、型式、車台番号、トランスミッションの現物まで確認するのが前提になります。
逆輸入中古車を買う条件
ここからが購入直前の方にとって一番大事なところです。
逆輸入ディーゼルでは、「欲しい個体が見つかった」だけでは購入判断を終えられません。
登録、整備、保証、部品供給をセットで確認していきます。
国内登録済みを優先する
初めて並行輸入車へ乗るなら、私は国内で登録実績のある中古車を優先して探します。
すでにナンバーを取得して日本国内で使用されている車なら、少なくとも初回の国内登録時に必要な手続きを経た個体です。
もちろん、それだけで車両状態が良いとは限りません。
しかし、未登録の海外在庫を買って輸送し、日本の基準へ適合させて新規登録するところから始めるより、購入条件は把握しやすくなります。
販売ページに「逆輸入」「並行輸入」と書いてあるだけでなく、現在日本で登録されている車なのかまで確認してください。
車検証と輸入書類を確認
国内登録済みの200ディーゼルを見つけたら、契約前に車検証の内容を確認したいところです。
年式の説明、車台番号、原動機型式、乗車定員などが販売店の説明と一致しているかを見ます。
並行輸入車では、国内正規車のように「この年式のこのグレードなら全部同じ」と考えるとズレが出やすいです。
書類で見るべき項目
輸入時の資料や整備記録が残っているなら、それも購入判断の材料になります。
海外で使われていた中古車なら、製造年と日本での初度登録年月が大きく離れていることも考えられます。
「日本で何年登録されているか」だけでは車そのものの経過年数を判断できません。
販売店には「日本での初度登録はいつか」だけでなく、「車両の製造年・仕向地・海外での使用歴も分かりますか」と聞いてみてください。
整備先を購入前に決める
私なら、逆輸入200ディーゼルで最初に確認するのは整備先です。
国内のランクル200を整備できる工場だからといって、海外仕様の1VD-FTVまで同じ条件で対応できるとは限りません。
車体や足回りで共通する部分があっても、エンジン、燃料噴射、排出ガス関係などは国内4.6Lガソリン車とは別物です。
販売店自身が整備できるのか、提携工場があるのか、遠方購入の場合は自宅付近で入庫できるところを紹介できるのかまで聞きたいですね。
保証範囲を文章で確認
中古車保証が付く場合も、「保証あり」という表示だけで安心しないでください。
逆輸入車では、通常の国産中古車保証と対象範囲が違う可能性があります。
エンジン本体、ターボ、燃料噴射系、DPF、電子制御部品など、金額が大きくなりそうな部分が保証対象か確認します。
さらに、保証修理を受けられる店舗、上限額、期間、走行距離条件、消耗品の扱いも見てください。
口頭で「大丈夫です」と聞くだけでなく、保証書や契約書に書かれている内容を読むことが大切です。
部品調達ルートを確認
200系なので国内ガソリン車と共通する部品もありますが、ディーゼル専用品まで国内正規仕様と同じではありません。
特にエンジン周辺、燃料系、ターボ、排出ガス関係では1VD-FTV用部品が必要になります。
国内在庫がなければ海外手配になる可能性もあり、価格だけでなく納期も問題になります。
だからこそ販売店へは、「壊れた場合にどこから部品を取るのか」「過去に1VDの部品を手配したことがあるか」まで聞いておくと、その店が販売後まで想定しているかが見えてきます。
購入価格が少し安くても、整備先と部品ルートが見えない個体は慎重に考えたいところです。
維持費で見るべき項目
200ディーゼルは軽油を使えるため、国内4.6Lガソリン車と比べて燃料面へ期待する方は多いでしょう。
ただし、逆輸入ディーゼルの維持費は給油だけでは判断できません。
燃料代だけで判断しない
年間走行距離が長ければ、燃費や燃料単価の違いは積み重なります。
一方で、車両購入価格が高い、専門的な整備が必要、部品の入荷に時間がかかるといった要素が加われば、燃料で浮いた分だけ維持費全体が下がるとは限りません。
私は購入候補を比較するとき、燃料費だけではなく、車両価格、保険、タイヤ、車検、定期整備、故障時の予備費まで見ます。
年間数千kmしか走らない人なら、燃費差より車両状態や整備環境の方が購入後の満足度に影響する可能性もあります。
DPFと噴射系も確認
2019年12月のオーストラリア仕様にはDPFが装備されています。
ディーゼル特有の装置なので、ガソリン200にはない確認項目です。
短距離走行ばかりだったのか、警告灯の履歴はないか、DPF関連の修理や交換をしていないかなど、分かる範囲で販売店へ確認しましょう。
さらに、コモンレール式ディーゼルでは燃料噴射系の状態も重要です。
アイドリングのばらつき、異音、白煙や黒煙、警告表示など、試乗や診断で確認できることは購入前に見ておきたいですね。
もちろん、煙が出ないから絶対に問題なしという話ではありません。
整備記録と現車の両方を見るのが基本です。
タイヤと足回りも高額
200系は車体が大きく重いため、タイヤも一般的な乗用車サイズではありません。
逆輸入ディーゼルだからタイヤ代が特別に倍になるということではありませんが、購入時に残り溝だけを見るのはもったいないです。
製造年、ひび割れ、偏摩耗、銘柄、サイズが車両に合っているかまで確認します。
足回りについても、ブッシュ、ショック、ハブ周辺など年式と走行距離に応じた消耗があります。
海外で長距離を走ってから日本へ入った車なら、日本での走行距離だけを見ない方がいいでしょう。
税金は車検証で確認
1VD-FTVの排気量は4,461ccです。
ただし、自動車税や重量税などを記事の固定金額だけで判断するのは避けたいところです。
登録時期、車両重量、登録内容、制度変更などによって実際の負担は変わります。
購入候補が決まったら、その個体の車検証を前提に販売店へ年間の法定費用を出してもらう方が確実です。
中古車の現車確認ポイント
逆輸入200ディーゼルでは、希少性より状態を優先したいです。
次に同じ仕様がいつ出るか分からないと焦りやすいですが、高額な車だからこそ一台ずつ確認していきましょう。
エンジン始動と警告灯
可能なら完全な冷間状態からエンジンを始動してもらいます。
販売店が先にエンジンを温めている状態だけでは、始動直後の音や振動を確認しにくいからです。
メーターパネルの警告灯が始動前に点灯し、始動後に正常に消えるかも見ます。
アイドリングが落ち着いてから異音や過度な振動がないか、アクセル操作への反応がおかしくないかも確認したいところです。
下回りの錆と漏れ
ランクル200は国内中古車でも下回り確認が大切ですが、海外使用歴のある逆輸入車ではさらに重要です。
雪国や海沿いで使われた車、オフロード走行が多かった車なら、錆や腐食の進み方が違う可能性があります。
エンジンやミッション周辺の油脂類、デフ、冷却系などに漏れや滲みがないかも確認します。

国内ガソリン車のランドクルーザー200でも、使用環境によって下回りに錆は発生します。逆輸入中古車も購入前に下回りまで確認したいポイントです。(写真提供:北海道在住のランドクルーザー200 オーナー・M.Tさん)
写真のM.Tさんの200も北海道で使われており、下回りには実際に表面錆が見られます。
年式の古いランクルで多少の錆があること自体は珍しくありません。
大切なのは、表面だけなのか、構造部分まで腐食が進んでいるのかを分けて見ることです。
整備履歴をできるだけ追う
エンジンオイル交換だけでなく、冷却系、燃料系、駆動系、DPF関係などの整備履歴が残っていれば参考になります。
海外時代の記録と国内登録後の記録が連続して残っていれば理想ですが、すべてそろっている個体ばかりではないでしょう。
記録が少ない場合は、それ自体を前提に購入判断する必要があります。
「丈夫なランクルだから整備履歴はなくても大丈夫」とは考えない方がいいです。
耐久性が高い車でも、油脂類やゴム部品、電装品まで永久に使えるわけではありません。
ハンドル位置も確認する
逆輸入車では右ハンドルか左ハンドルかも仕向地によって違います。
オーストラリア仕様は右ハンドルなので、日本で使ううえでは左ハンドル車より馴染みやすいと感じる方もいるでしょう。
ただし、右ハンドルだから国内仕様と同じ内装・配線・装備とは限りません。
ナビやオーディオが日本向けへ交換されているか、メーター表示、スイッチ類、灯火類なども現車で確認してください。
改造内容も確認する
ランクル200はカスタムされている中古車も多いです。
タイヤ、ホイール、リフトアップ、マフラー、灯火類などが変更されている場合、日本の保安基準へ適合した状態なのか確認します。
逆輸入というだけでも確認事項が多いので、さらに大幅なカスタムが加わるとチェック項目が増えます。
初めての200ディーゼルなら、個人的には純正状態に近く、整備履歴が追いやすい車から検討したいところです。
走行距離の根拠も見る
メーターに表示された距離だけでなく、整備記録や過去の書類と数字がつながっているかを見ます。
海外使用時代があるなら、海外の点検記録が残っていないかも販売店へ聞いてみてください。
海外履歴も確認する
長距離移動が多い国で使われたランクルなら、日本では珍しい走行距離の個体もあります。
逆に走行距離が少なくても、長期間動かされていなかった車ならゴム類や油脂類の状態は別問題です。
走行距離は少ないほど無条件に良いのではなく、年式に対してどのように使われ、どう整備されてきたかを見ることが大切です。
国内ガソリン車との違い
200ディーゼルを買うか迷ったら、国内正規のガソリン200も一度同条件で比較してみてください。
V8ディーゼルの希少性は大きな魅力ですが、維持のしやすさでは国内正規車に分があります。
国内V8は整備環境が違う
国内向け後期200では1UR-FE型4.6L V8ガソリンが採用されています。
海外1VD-FTVディーゼルとはエンジンから違うため、同じ「ランクル200」で部品や整備情報をひとまとめにしないようにしてください。
国内仕様なら日本向けの整備情報や流通部品を前提に考えやすく、中古車の台数も逆輸入ディーゼルより多くなります。
一方、1VD-FTVの大トルクやV8ディーゼルそのものに価値を感じるなら、国内ガソリン車では代わりになりません。
ここは燃費の優劣だけではなく、「そのエンジンに乗りたいか」で考える部分でしょう。
燃費だけなら決められない
国内ガソリン200の燃費に負担を感じて、ディーゼルを探す方もいると思います。
確かにM.Tさんの4.6Lガソリン車では街乗り約5km/Lとのことなので、給油回数や燃料代は気になるところです。
ただ、逆輸入ディーゼルは購入時点で車両価格に希少価値が乗っている場合があります。
さらに専門整備、部品輸送、保証条件まで考えると、数年間の燃料費だけで差額を回収できるとは限りません。
私は「節約目的でディーゼル200を買う」というより、1VD-FTVに乗りたい人が維持条件を確認したうえで選ぶ車だと思っています。
8人乗りも仕様限定
家族が多く、8人乗りのランクル200ディーゼルを探している方は特に注意してください。
国内200ならAXやZXなどに8人乗りがありますが、海外仕様はグレード体系が違います。
先ほどの2019年12月豪州仕様では、8人乗りはGXLで、SaharaとVXは7人乗りです。
「最上級のサハラなら当然8人乗りだろう」と思うと条件から外れてしまいます。
人数を優先するなら、グレード名より車検証の乗車定員を見ること。
単純ですが、ここが一番確実です。
200ディーゼルの探し方
希少車を探すときほど、最初から一台へ決め打ちしない方が比較しやすくなります。
国内200系全体の相場を見ながら、逆輸入ディーゼルにどれくらいの差額を払うのか考えてみましょう。
条件を先に決めておく
最初に予算、年式、仕向地、乗車定員、右左ハンドル、保証の有無を決めます。
そのあとに色、グレード、装備などを追加すると候補を絞りやすいです。
特に逆輸入車では「ディーゼルなら何でもいい」とすると、年式も仕様もまったく違う車が候補に混ざります。
おすすめの探し方は、車名ではなく「年式+仕向地+VDJ200+1VD-FTV+定員」で確認することです。
一般在庫と専門店を併用
逆輸入ディーゼルは流通台数が少ないため、大手中古車検索だけで希望車が見つかるとは限りません。
一方で、国内ガソリン200を含む相場感を知らないまま専門店の一台だけを見ると、その価格がどれくらい特殊なのか判断しにくくなります。
まず国内ランクル200の中古車価格を見て、そのうえで逆輸入ディーゼル専門店や並行輸入車を扱う販売店を確認すると比較しやすいですよ。
国内200系の中古価格や購入時の確認点は、ランクル200の中古車相場と購入時の注意点でまとめています。
一般流通の200系も含めて候補を探すなら、ガリバーの中古車在庫を問い合わせて比較する方法もあります。
逆輸入ディーゼルを指定する場合は、問い合わせ時に「ランクル200」だけでなく、ディーゼル、並行輸入、希望年式などを具体的に伝えてください。
店の知識も比較する
200ディーゼルでは、車両そのものと同じくらい販売店選びも重要です。
問い合わせたときに、仕向地、型式、エンジン、登録履歴、排ガス関係、部品供給などの質問へ具体的に答えられるかを見ます。
何を聞いても「ランクルだから丈夫ですよ」で終わってしまうなら、私はもう少し確認したくなります。
反対に、不得意な作業まで何でもできると言うのではなく、「ここまでは自社、ここからは提携工場」と説明してくれる店の方が判断材料は増えます。
乗り換え予算も確認する
逆輸入200ディーゼルは一般的な中古SUVより車両価格が高くなりやすいため、現在の愛車を売却するなら先に査定額を把握しておくと予算を決めやすいです。
購入候補を見つけてから慌てて下取りを決めると、売却条件を比較する時間がなくなります。
現在の車の価値を確認してから「車両本体にいくらまで出せるか」「購入後の整備用にいくら残すか」を決める方が現実的です。
売却額を比較したい場合は、ユーカーパックで愛車の査定を申し込むこともできます。
ランクル200ディーゼルのFAQ
Q1. 日本で200ディーゼルを買える?
A. 買える可能性はあります。国内正規仕様ではありませんが、海外仕様のランクル200ディーゼルを並行輸入し、日本で登録された中古車が流通することがあります。初めて検討するなら、国内登録済みで整備や部品供給まで対応できる販売店の個体から探すと条件を確認しやすいです。
Q2. 国内正規ディーゼルはある?
A. ランドクルーザー200の国内正規販売車にディーゼル設定はありません。国内向け200系はガソリンエンジンで販売されました。中古車でディーゼル表記の200系を見つけた場合は、仕向地や並行輸入歴、型式、エンジン型式を確認してください。
Q3. 後期ディーゼルの燃費は?
A. 2019年12月のオーストラリア仕様では9.5L/100kmと公表されています。km/Lへ単純換算すると約10.5km/L相当ですが、日本のWLTCモードではないため、そのまま国内車のカタログ燃費と比較する数字ではありません。実燃費は道路環境、気温、積載量、タイヤ、車両状態などでも変化します。
Q4. サハラは8人乗り?
A. 少なくとも2019年12月のオーストラリア仕様ではSaharaは7人乗りです。同資料ではGXが5人、GXLが8人、VXとSaharaが7人となっています。年式や仕向地によって仕様が異なる可能性があるため、購入する個体の車検証で最終確認してください。
Q5. MTの200ディーゼルはある?
A. 仕向地と年式を限定して確認する必要があります。この記事で基準にした2019年12月のオーストラリア向け200ディーゼルは6速ATです。海外仕様には地域や年式による違いがあるため、MT表記の車を探す場合は販売国、製造年、型式、車台番号、実際のトランスミッションまで確認してください。
200ディーゼルを買う前に
ランクル200のディーゼル中古車は、国内正規200では味わえない4.5L V8ツインターボディーゼルの魅力があります。
2019年12月のオーストラリア仕様では1VD-FTV型4,461cc、200kW、650N・mというパワートレインが採用され、後期200らしい快適性と大きなトルクを両立しています。
ただし、日本で買うなら「ディーゼルだから燃費が良さそう」という理由だけでは決めない方がいいです。
国内正規仕様とはエンジンが異なり、整備や部品調達の前提も変わります。
さらに海外仕様は、年式と仕向地によってグレード、乗車定員、装備などが違います。
購入候補が見つかったら、国内登録の状況、仕向地、製造年、1VD-FTVであること、整備履歴、DPF、保証範囲、整備先、部品供給まで確認してください。
この条件がそろって初めて、その個体の価格を比較できます。
逆輸入ランクルは珍しさそのものが魅力ですが、長く乗るなら購入後の方がずっと長いです。
車両だけを見るのではなく、「この一台を日本で何年も維持できるか」までイメージして選ぶこと。
そこまで確認したうえで1VD-FTVのV8ディーゼルに惹かれるなら、国内ガソリン200とはまったく違う楽しみ方ができる一台だと思います。

