ランドクルーザー200

ランクル200のグレード比較|ZX・AX・GXの選び方を解説

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ランクル200のZX・AX・AX Gセレクション・GXの違いを比較したアイキャッチ画像

こんにちは、ランクル完全ガイドのハルです。

ランクル200を中古で探していると、ZX、AX、AX Gセレクション、GXとグレード名が並び、「結局どれを選べばいいんだ?」となりやすいですよね。

しかも200系は2007年から2021年まで販売された長寿モデルなので、同じグレード名でも年式によって装備が違います。

私はランドクルーザープラド150に乗っていますが、今回は北海道で実際に2014年式ランドクルーザー200 AXへ乗るM.Tさんから、実車写真と日常での使い方を詳しく教えてもらいました。

8人乗りを家族で使い、キャンプ用品を載せ、ヒッチメンバーでトレーラーまで牽引しているので、カタログだけでは見えないAXの使い方もかなり参考になります。

豪華装備をしっかり使いたいならZX、装備と購入費の釣り合いを見るならAX系、3列目を必要とせず荷室を優先するならGXというのが、まず大きな分け方です。

ただし、グレード名だけ見て決めるのはおすすめしません。

年式、標準装備、メーカーオプション、後付け用品、車両状態までセットで比べることで、自分に合う200系が見えてきますよ。

記事のポイント

  • 国内ランクル200のグレード構成と違い
  • ZX・AX Gセレクション・AX・GXの装備差
  • グレードによって変わる維持面と使い勝手
  • 中古車でグレードを選ぶときの確認ポイント

ランクル200のグレード結論

まずは、ランクル200の各グレードをどう考えると分かりやすいのかを見ていきます。

中古車では年式やオプションによって違いがありますが、後期型を基準にするとキャラクターはかなり明確です。

グレード 主な特徴 乗車定員 選び方
ZX 豪華装備と専用足回りを備える最上級 8人 高級感や快適装備を重視
AX Gセレクション AXを基準に装備を充実 8人 ZXまでは不要だが装備も欲しい
AX 8人乗りの標準的なグレード 8人 実用性と購入費を重視
GX 2列シートで装備を厳選 5人 荷室と実用性を優先

ここで大事なのは、エンジン性能だけで上位グレードを選ぶ必要はないということです。

2009年5月以降の国内200系は、基本的にどの通常グレードも4.6L V8の1UR-FEと6速ATを採用しています。

つまりZXだからエンジンが大きい、GXだからパワーが大きく落ちるという関係ではありません。

差が大きいのは、乗車定員、タイヤとホイール、足回り、内外装、快適装備です。

そのため、街乗り中心なのに「一番上だから」という理由だけでZXを選ぶと、実際にはほとんど使わない装備へ購入費を掛けることになるかもしれません。

反対に、ZX特有の乗り味や装備を気に入っているなら、AXを買ったあとに後付けで同じ仕様へ近づけるのは簡単ではありません。

ハル
ハル
私はグレードを見るとき、装備表の数より「毎日使う装備か」を先に考えます。ZXは魅力的ですが、AXで満足できる使い方なら、その差額を車両状態や整備履歴へ回す考え方もありですよ。
妻さん
妻さん
家族で乗るなら、豪華さよりシートの人数や荷物の載せ方の方が毎日の使いやすさに直結することもあるよね。

国内グレードを一覧比較

ここでは生産終了に近い2020年6月発売モデルを基準に、4グレードの違いを比べます。

初期や中期では装備内容が異なるため、中古車を見る際はこの表だけで古い年式まで判断しないでください。

比較項目 ZX AX Gセレクション AX GX
乗車定員 8人 8人 8人 5人
シート列 3列 3列 3列 2列
タイヤ 285/50R20 285/60R18 285/60R18 275/65R17
ホイール 20インチアルミ 18インチアルミ 18インチアルミ 17インチスチール
専用足回り 4-Wheel AHC&AVS KDSS 標準サスペンション 標準サスペンション
2020年6月発売時価格 6,974,000円 5,979,600円 5,247,000円 4,826,800円

2020年時点ではZXとGXで新車価格に200万円以上の差がありました。

中古車になった現在は新車時と同じ価格差になるとは限りませんが、もともとの装備差が中古価格にも反映されやすいところです。

だから私は中古200系を見るとき、「ZXがいくら」「AXがいくら」と別々に見るようにしています。

同じ2020年式でもZXとAXをそのまま金額だけで比べれば、ZXが高いのは当然だからです。

黒いランドクルーザー200 AXのフロントグリルとヘッドライトを正面から見た外観

北海道で実際に使われている2014年式ランドクルーザー200 AXのフロント外観。(写真提供:北海道在住のランドクルーザー200 オーナー・M.Tさん)

年式でグレード構成が変わる

ランクル200のグレード比較でかなり重要なのが年式です。

200系を「ZX・AX・GXの車」とだけ覚えると、初期型を探したときに話が合わなくなります。

2007年はAX系で登場

200系ランドクルーザーは2007年9月に国内発売されました。

発売当初は現在中古市場で見かけるZXやGXがまだ設定されておらず、AXとAX Gセレクションの構成です。

エンジンは2UZ-FE型4.7L V8で、トランスミッションは5速ATでした。

そのため、「ランクル200なら全部4.6L」という説明も正確ではありません。

2007年から2009年5月の初期車を検討する場合は、4.7Lモデルとして見てください。

2009年にZXと4.6L

2009年5月には大きな変更があり、1UR-FE型4.6L V8と6速ATへ切り替わりました。

同時に最上級グレードのZXが加わります。

ZXには4-Wheel AHC&AVSなどが採用され、AX系より豪華さと走行装備を高めた位置づけになりました。

出典:トヨタ自動車「ランドクルーザーにZXを新設定」

2009年の変更は「中期型への外観変更」と同じ話ではありません。

2009年は前期型の途中で行われたパワートレーンとグレード構成の変更として考えると、年式を追いやすいですよ。

2010年にGXが追加

2010年8月には5人乗りのGXが加わり、ZX、AX Gセレクション、AX、GXという後年まで続く基本的な4グレード構成が揃います。

GXは3列目を省いた2列シート仕様で、装備を必要なものへ絞ったグレードです。

17インチスチールホイールなど、上級グレードとはかなり方向性が違います。

ただ、エンジンは同じ4.6L V8なので、「廉価グレードだから走りまで別物」というわけではありません。

2012年に中期へ改良

2012年1月のマイナーチェンジでは外観が変わり、マルチテレインセレクトなどオフロード走行を支える装備も拡充されました。

この2012年以降を、一般的には200系の中期型として区別することが多いです。

ZXとAX Gセレクションにはステアリングヒーター、ZXにはフロントシートベンチレーションなども採用され、上位グレードらしい装備差がより分かりやすくなっています。

2015年に後期型へ

2015年8月のマイナーチェンジでは、フロントマスクや内装の印象が大きく変わり、Toyota Safety Sense Pも採用されました。

中古車検索で「ランクル200後期ZX」と探している場合、基本的にはこの2015年8月以降を指します。

ZXには20インチアルミホイールが採用され、外から見てもAX系との差が分かりやすくなりました。

出典:トヨタ自動車「ランドクルーザーをマイナーチェンジ」

中古車情報に「平成27年式」と書かれていても、2015年8月の改良前と改良後では仕様が違います。

年だけでなく登録月、フロント外観、装備まで確認してください。

ZXは豪華装備重視

ZXはランクル200の国内通常グレードで最上位に位置します。

「せっかく200系を買うならZX」と考える人がいるのも分かりますが、価格差の中身を知って選びたいところです。

専用足回りが大きな違い

ZXをAX系と比べたとき、見逃せないのが4-Wheel AHC&AVSです。

AHCは車高を制御し、AVSは走行状態に応じて減衰力を制御する仕組みで、単純に内装だけ豪華にしたグレードではありません。

後期では20インチアルミホイールも標準となり、足元の見た目もZXらしくなります。

そのため、ZXを検討しているなら「革っぽい豪華な内装だから」という理由だけでなく、ZXならではの足回りまで欲しいかを考えてみてください。

ZXに装備されるAHCの仕組みや故障を疑うサインは、ランクル200のAHC故障が心配?車高変化と点検依頼の目安で詳しく解説しています。

快適装備も充実する

ZXはシートまわり、ステアリング、乗降時の機能など、日常で触れる部分にも装備が増えます。

長距離移動が多い人や、家族を乗せて高速道路を走る機会が多い人なら、このあたりの装備は満足感につながりやすいです。

一方、近距離の送迎やアウトドア中心で、多少汚れることも気にせず使いたいなら、装備の多さが絶対条件とは限りません。

ランドクルーザー200 AXのベージュ色の前席とセンターアームレスト

2014年式ランドクルーザー200 AXの前席。中古車ではグレード名だけでなく、実車のシートや内装状態も確認したいところです。(写真提供:北海道在住のランドクルーザー200 オーナー・M.Tさん)

ハル
ハル
ZXを見ると20インチの足元や豪華装備にはやっぱり惹かれます。ただ、中古車なら私は「ZXだから買う」より「ZXのこの装備が欲しいから買う」と理由をはっきりさせたいですね。
妻さん
妻さん
装備がたくさん付いていても、普段使わないものなら、その分を走行距離が少ない車や状態のいい車に回したくなるかも。

AX Gセレクションの特徴

AX Gセレクションは、名前のとおりAXを基準に装備を増やしたグレードです。

ZXほど価格を上げず、AXでは物足りない人に合いやすい立ち位置ですね。

KDSSを装備する

後期型の比較で分かりやすい違いがKDSSです。

AX GセレクションにはKDSSが採用され、通常のAXとは足回りの構成が異なります。

一方、ZXは4-Wheel AHC&AVSなので、「ZXの一つ下だから同じ足回りを少し簡素化しただけ」という関係ではありません。

ZX、AX Gセレクション、AXでは、それぞれ足回りの仕組みに違いがあると覚えておくと比較しやすいですよ。

AXとの差額を装備で判断

中古車ではAX GセレクションとAXの価格差が、新車時の価格差そのままになるわけではありません。

年式、走行距離、色、サンルーフ、ナビ、整備履歴、下回りの状態などが重なるためです。

だから同じ年式と走行距離に近いAXとAX Gセレクションを数台ずつ並べてみてください。

そのうえで「この差額ならGセレクションの装備が欲しい」と思えるかを見ると、判断しやすくなります。

逆に、価格差がかなり開いているなら、通常AXの状態が良い個体を選ぶ方が自分の使い方に合うこともあります。

AXは実用性を取りやすい

AXは8人乗りの標準グレードとして、ランクル200らしい大きさ、V8エンジン、3列シートをしっかり使える一台です。

今回写真を提供してくれたM.Tさんの車も、2014年11月登録のAXになります。

8人乗りを活かせる

M.Tさんは子ども4人と大人2人の6人家族で、さらに犬も一緒に乗せてキャンプなどへ出掛けています。

こうした使い方を見ると、AXの価値は豪華装備の数より8人乗りと荷室を両立できることにあると感じます。

普段は3列目を使い、荷物が多いときには片側だけ跳ね上げるなど、人数に合わせて使い方を変えられます。

ランドクルーザー200 AXの2列目に子ども用シートを設置した使用例

ランドクルーザー200 AXの2列目に子ども用シートを設置した実際の使用例。(写真提供:北海道在住のランドクルーザー200 オーナー・M.Tさん)

ランドクルーザー200 AXの3列目シートを片側だけ跳ね上げた状態

3列目を片側だけ跳ね上げたランドクルーザー200 AX。乗車人数と荷物量に応じて使い分けられます。(写真提供:北海道在住のランドクルーザー200 オーナー・M.Tさん)

後付け装備との相性も良い

M.TさんのAXにはアルパイン製ナビや後席モニター、ヒッチメンバーなどが付いています。

ここで中古車選びとして覚えておきたいのが、後付け装備とグレード標準装備を混ぜないことです。

中古車の写真だけを見ると、社外ナビや後席モニターが付いたAXの方が、装備の少ない上位グレードより豪華に見える場合もあります。

ですが、それはグレード差ではありません。

欲しい装備が付いていること自体はメリットですが、「この装備があるからGセレクションだろう」と見た目だけで判断しないようにしましょう。

ランドクルーザー200 AXの木目調ステアリングと社外ナビを備えた運転席

2014年式ランドクルーザー200 AXの運転席。中古車では純正装備と後付け用品を分けて確認することが大切です。(写真提供:北海道在住のランドクルーザー200 オーナー・M.Tさん)

GXは5人乗りの実用仕様

GXはZXやAX系とは少し違う目線で選びたいグレードです。

価格を抑えた仕様という面もありますが、最大の違いは5人乗りの2列シートであることです。

3列目がないのが特徴

ZX、AX Gセレクション、AXは8人乗りですが、GXは5人乗りです。

「ランクル200は全部8人乗り」と思って中古車を探すと、ここで間違えやすいですね。

3列目が必要な家庭ならGXは候補から外れます。

一方、普段2人から4人程度で乗り、荷物をたくさん載せたい人なら、最初から3列目を持たないGXの考え方はかなり合理的です。

ランクルの乗車定員とモデル別の違いでも解説していますが、大きなSUVだからといって乗車定員が多いとは限りません。

17インチスチールを採用

後期GXでは275/65R17タイヤと17インチスチールホイールが標準です。

20インチアルミを履くZXと並べると、見た目の方向はかなり違います。

高級SUVとして見栄えを求める人なら物足りなく感じるかもしれません。

ただ、タイヤの厚みを確保した17インチという構成を好む人もいますし、購入後に好みのホイールへ交換する前提なら、純正の豪華さを重視しない選び方もできます。

GXは「安いZX」ではありません。

5人乗り、2列シート、17インチという構成そのものに価値を感じる人が選ぶと、満足しやすいグレードです。

ZXとAXの違いを比較

検索で特に多いのが「ランクル200のAXとZXは何が違うのか」という疑問です。

中古車価格には状態差も入るので、まず車そのものの違いから見ていきましょう。

エンジンより装備が違う

2009年5月以降のZXとAXは、どちらも4.6L V8の1UR-FEと6速ATを採用しています。

なので排気量や最高出力だけを見れば、大きなグレード差はありません。

違いが出るのは、ZXの4-Wheel AHC&AVS、ホイールサイズ、シートやステアリングまわり、外装加飾などです。

「速い方を買いたいからZX」というより、「ZXだけの装備が欲しいからZX」と考える方が分かりやすいでしょう。

街乗りではAXも十分

実際にM.Tさんの2014年式AXは、家族での街乗り、買い物、キャンプ、トレーラー牽引まで幅広く使われています。

オーナーからは、視点の高さ、頑丈さへの安心感、4.6L V8のパワー、8人乗れる便利さが気に入っているというコメントをもらいました。

つまり、AXだからランドクルーザー200らしさが薄いわけではありません。

豪華装備を少し減らしても、V8の余裕やフルタイム4WD、大型ボディ、3列シートという基本的な魅力は味わえます。

ハル
ハル
AXの実車を見ていると、「上位じゃないから物足りない」という感じはしません。家族で使うなら、8人乗りとV8の余裕だけでも200系らしさは十分ありますよ。
妻さん
妻さん
子どもを乗せたりキャンプへ行ったりするなら、豪華装備より「気兼ねなく使える」方がうれしいこともあるよね。

AXとGセレクションの違い

ZXほど見た目の差が分かりやすくないため、中古車で迷いやすいのがAXとAX Gセレクションです。

ここはグレード名だけでなく、年式ごとの装備表を見るのが大切になります。

足回りの違いを見る

後期型で大きな違いになるのが、AX GセレクションのKDSSです。

通常AXには採用されないため、走行装備まで含めてGセレクションを選ぶ理由になります。

また、年式によってステアリングヒーターやシート関連など快適装備にも差があります。

中古車の販売ページで装備を確認し、分からなければ販売店へ車台番号を伝えてグレードや新車時装備の確認を依頼すると安心です。

オプション装備に注意する

AXへサンルーフやナビなどのオプションが付いていると、装備の少ないGセレクションより魅力的に見えることがあります。

中古車ならこれは普通にあり得ます。

なので「Gセレクションだから必ず自分の欲しい装備が全部ある」と思い込まず、現車を確認してください。

中古のランクル200は、グレード名より「その個体に何が付いているか」を確認する作業が欠かせません。

維持面はグレードでも変わる

ランクル200は、どのグレードを選んでも小型車のような維持感覚にはなりません。

ただし、同じ4.6Lモデルでも装備やタイヤが違うため、購入後に掛かるお金には差が出る可能性があります。

燃料代の差は小さい

2009年5月以降は通常グレードで4.6L V8を共有しているため、グレードだけで燃料代が大幅に変わる車ではありません。

2020年6月モデルのJC08モード燃費は、AXとGXが6.9km/L、ZXとAX Gセレクションが6.7km/Lでした。

ただし実燃費は道路環境、渋滞、タイヤ、荷物、運転方法などで変わります。

M.Tさんの2014年式AXでは、街乗り中心で約5km/L、長距離では約6〜7km/Lとのことでした。

これは一台の実使用例ですが、大型V8車を生活へ入れたときの感覚をつかむ参考にはなると思います。

なお、2014年式AXのメーカー指定燃料は無鉛プレミアムガソリンです。

タイヤ代はサイズで変わる

維持面で分かりやすく差が出るのがタイヤです。

後期ZXは20インチ、AX系は18インチ、GXは17インチなので、交換時に選ぶタイヤの商品や価格帯が変わります。

20インチだから必ず特定の金額になるわけではありませんが、一般に同一ブランドの近い製品で比べれば、大径タイヤほど購入費が上がることがあります。

車両価格だけでZXを予算いっぱいまで買うより、タイヤ交換まで含めて余裕を残しておきたいところです。

ランドクルーザー200 AXに装着されたタイヤとアルミホイール

ランドクルーザー200 AXのタイヤとアルミホイール。グレードごとに純正タイヤサイズが異なるため、交換費も確認しておきたい項目です。(写真提供:北海道在住のランドクルーザー200 オーナー・M.Tさん)

足回りの機構も確認する

ZXには4-Wheel AHC&AVS、AX GセレクションにはKDSSがあります。

これらはそれぞれ魅力のある装備ですが、中古車では装備が多いほど確認する部分も増えます。

年数が経過したZXを検討するときは、車高の動作や足回りの状態も試乗時に見ておきたいところです。

単純な「豪華装備が多い方がお得」という考えだけでなく、これから何年乗るかまで考えて選びましょう。

下回りは全グレードで重要

グレード以上に優先したいのが、車そのものの状態です。

特に雪国で使われていた200系は、融雪剤の影響もあるため下回りを確認してください。

M.Tさんの車にも、実際に金属部へ表面錆が見られる部分があります。

錆があるから即座に購入不可という話ではありませんが、程度、防錆処理歴、補修歴まで見ておくと安心です。

ランドクルーザー200の下回りと金属部材に見られる表面錆

北海道で使用されているランドクルーザー200の下回り。中古車ではグレードだけでなく錆や腐食の状態も確認したいところです。(写真提供:北海道在住のランドクルーザー200 オーナー・M.Tさん)

ハル
ハル
中古車なら、私はZXかAXかを決める前に下回りや整備履歴を見ます。同じ予算なら、装備が一段上の車より状態のいい車を選びたくなる場面もありますね。
妻さん
妻さん
買ったあとに修理が続くより、最初から状態をしっかり見て選んだ方が気持ちよく乗れそうだね。

中古車では現車装備を見る

ランクル200のグレードを理解したら、次は実際の中古車を比較します。

ここではグレード表だけでは分からない確認ポイントを見ていきましょう。

同年式同グレードで比べる

中古価格を見るときは、できるだけ年式とグレードを揃えてください。

2018年ZXと2014年AXを比べて「ZXは100万円高い」と考えても、年式差まで入っているのでグレード差が分かりません。

例えば「2018年・AX Gセレクション・走行5万km前後」のように条件を絞り、似た車を複数台並べる方が価格差を判断しやすくなります。

ランクル200の中古車相場と年式別の価格も合わせて見ると、グレード差だけでなく年式による価格の違いも把握しやすいですよ。

純正と後付けを分ける

ランクル200はカスタムされている中古車も多いです。

ナビ、後席モニター、ヒッチメンバー、ホイール、セキュリティなどが後付けされている場合、それらはグレード本来の違いとは別に評価してください。

特に社外ホイールへ交換されたZXでは純正20インチが付いていない場合もありますし、AXへ豪華な社外ナビを付ければ見た目はかなり変わります。

純正部品が残っているかも確認すると、今後ノーマルへ戻したいときや売却時に役立つことがあります。

在庫問い合わせで条件を伝える

希望する年式とグレードが決まったら、中古車を一台ずつ探すより条件を伝えて探してもらう方法もあります。

例えば「2015年以降の後期、AXかAX Gセレクション、修復歴なし、予算○万円まで」のように伝えれば、比較対象を絞りやすくなります。

ガリバーの中古車在庫問い合わせで希望条件を伝えて、現在探せるランクル200を確認する方法もあります。

一台目を見てすぐ決めるのではなく、同じグレードを何台か比べてから判断するのがおすすめです。

VXは国内200系ではない

ランクル200を検索していると、「VX」というグレード名を見かけることがあります。

ここは国内仕様を探している人が特に注意したい部分です。

国内通常グレードにVXなし

国内向けランドクルーザー200の通常グレードは、最終的にZX、AX Gセレクション、AX、GXという構成でした。

国内200系の通常ラインアップにVXというグレードは設定されていません。

一方、ランドクルーザーは世界中で販売されているため、一部の海外仕様ではVXという名称が使われます。

そのため「ランドクルーザー200 VX」という中古車や部品情報を見つけても、国内AXやZXと同じ意味だと思わないでください。

並行輸入車は仕様を確認

海外仕様や並行輸入車の場合、エンジン、シート、装備、安全機能、ナビ、部品仕様などが国内車と違う可能性があります。

国内グレードの記事を読んで、そのまま「VXならAXとZXの間だろう」と当てはめるのは避けた方がいいです。

販売国、新車時の仕様、車台情報を確認し、その個体そのものを見て判断してください。

「VX」という名称だけで国内200系のグレード表へ当てはめないようにしてください。

海外仕様は市場ごとに構成が異なるため、国内ZX・AX・GXとは分けて考える必要があります。

用途からグレードを選ぶ

ここまで装備差を見てきましたが、最後は自分がランクル200をどう使うかに当てはめるのが一番分かりやすいです。

上位グレードほど誰にでも合うわけではありません。

豪華さを求めるならZX

内外装の質感や20インチホイール、4-Wheel AHC&AVSなど、ランクル200の上級装備をしっかり味わいたいならZXが候補です。

中古になってもZXを指名して探す人がいるため、価格はAX系より高くなることがあります。

それでも「200系に乗るならZXが欲しい」という気持ちがあるなら、AXへ妥協してあとから気になり続けるより、最初からZXを探す方が納得できるでしょう。

装備と価格ならGセレクション

ZXの価格までは出しにくいものの、通常AXより装備を充実させたいならAX Gセレクションが候補になります。

KDSSなど通常AXにはない装備もあるため、「単に内装を豪華にしたAX」とだけ考えない方がいいです。

同条件のAXとの差額を見ながら、自分がその装備を使うかで判断してください。

家族利用ならAX

3列8人乗りが必要で、ランクル200本来のV8や4WD性能を楽しみながら購入費も考えたいならAXはかなり現実的です。

M.Tさんの使い方のように、子どもを乗せて買い物へ行き、キャンプへ出掛け、トレーラーまで牽引するという使い方もできます。

グレード名の豪華さより、家族の人数と使い方を優先する人には合いやすいでしょう。

荷室優先ならGX

5人以上で乗る予定がなく、荷物を積む場所を優先するならGXも面白い選択です。

純正装備は簡素になりますが、4.6L V8とフルタイム4WDという200系の基本は持っています。

アウトドア用品や仕事道具を載せる目的なら、3列目を最初から必要としないこと自体がメリットになります。

ランクル200グレードのよくある質問(FAQ)

Q1. ランクル200で一番上のグレードはZXですか?

A. 国内向け200系の通常グレードではZXが最上級です。

ただし2007年の発売当初にはZXがなく、AXとAX Gセレクションからスタートしています。

ZXは2009年5月の4.6L化と同時に追加されたため、中古車では年式とセットで確認してください。

Q2. ランクル200のAXとZXはエンジンが違いますか?

A. 2009年5月以降の国内AXとZXは、基本的に同じ1UR-FE型4.6L V8と6速ATを採用しています。

主な違いはZXの4-Wheel AHC&AVS、ホイール、内外装、快適装備などです。

エンジンのためにZXを選ぶというより、ZX専用装備が必要かどうかで考えると分かりやすいでしょう。

Q3. AXとAX Gセレクションは何が違いますか?

A. AX Gセレクションは通常AXを基準に、足回りや快適装備などを充実させたグレードです。

後期ではKDSSが大きな違いの一つになります。

ただし年式によって装備内容が変わるので、中古車では販売ページだけでなく、その年式の装備表と現車を照合してください。

Q4. ランクル200のGXは8人乗りですか?

A. GXは5人乗りです。

2010年に追加されたGXは2列シートで、ZX、AX Gセレクション、AXの8人乗りとは座席構成が異なります。

3列目が必要ならAX系かZX、5人乗りで荷室を優先するならGXを候補にすると選びやすくなります。

Q5. ランクル200のVXはどのグレードですか?

A. 国内向け200系の通常グレードにVXはありません。

VXは一部の海外仕様で使われる名称なので、日本仕様のZXやAXへそのまま置き換えることはできません。

中古車でVX表記を見つけた場合は、販売国や並行輸入の有無、実際の装備内容を確認してください。

ランクル200グレード比較まとめ

ランクル200のグレードは、単純に「高いグレードほどおすすめ」と考えない方が選びやすいです。

後期型ではZX、AX Gセレクション、AX、GXの4グレードがありますが、それぞれ役割が違います。

  • ZXは20インチホイールや4-Wheel AHC&AVSなど上級装備を求める人向け
  • AX GセレクションはZXほどの価格を掛けず装備も欲しい人向け
  • AXは8人乗りと200系の基本性能を重視する人向け
  • GXは5人乗りと荷室の使いやすさを優先する人向け

そして200系では、グレードと同じくらい年式が重要です。

2007年の4.7L、2009年の4.6L化とZX追加、2010年のGX追加、2012年の中期改良、2015年8月の後期化を分けて考えてください。

中古のランクル200は、グレード名だけではなく「年式+グレード+実車装備+車両状態」で選ぶこと。

これが一番大切です。

ZXの豪華装備が毎日の満足につながる人もいれば、AXで浮いた予算を整備やタイヤへ回した方が満足できる人もいます。

3列目を一度も使わないなら、GXという選択も十分ありです。

候補を決めたら、ランクル200完全ガイドで中古購入時の確認点や維持面も合わせて確認してみてください。

また、現在の車からランクル200へ乗り換えるなら、購入予算だけでなく今の車がいくらになるかも先に確認しておくと資金計画を立てやすくなります。

ユーカーパックで現在の愛車の査定を確認する方法もあります。

あなたが毎日使う装備は何なのか、何人で乗るのか、どこへ出掛けるのか。

そこから逆算して選べば、「一番上のグレード」ではなく「自分に一番合うランクル200」が見つかると思いますよ。

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ハル

ランクル完全ガイドを運営しているハルです。現在は、ランドクルーザープラド150 TX Lパッケージ マットブラックエディションに乗っています。家族4人での使い勝手、維持費、燃費、乗り心地、カスタム、内装用品、盗難対策、リセール、買取などを、ランクルオーナー目線で発信しています。自動車評論家でも販売店でもありませんが、実際に乗っているからこそ分かる良いところ、気になるところをできるだけ正直に書いていきます。

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