こんにちは、ランクル完全ガイドのハルです。
FJクルーザーの運転席を見ていて、「この車ってクルーズコントロールが付いているの?」「レバーがない車でも後付けできる?」と気になった方もいると思います。
今回、北海道でFJクルーザーに乗るK.Mさんからステアリングまわりの写真を提供してもらいましたが、実車にはステアリング右側から伸びる純正クルーズコントロールレバーがしっかり付いていました。
一方、国内で販売されたFJクルーザーなら、どの年式・仕様でも最初から同じように付いているわけではありません。
トヨタの年式別装備情報を確認しても、クルーズコントロールが標準装備となる仕様と、オプション扱いとなる仕様があります。
そして中古車になった現在は、新車時の装備だけでなく、前オーナーによる後付けやステアリング交換なども考えなければなりません。
FJクルーザーのクルーズコントロールは後付けできる車もありますが、「レバーを買えば全部の車に付く」と考えないことが大切です。
この記事では、純正クルーズコントロールの有無から、後付け前に確認する部分、部品選び、施工後の確認まで順番に解説します。
なお、ここで扱うのは国内で2010年から2018年に販売された4.0L V6のFJクルーザーです。
2026年発売のランドクルーザーFJとは別車種なので、部品や装備情報を混同しないようにしてくださいね。
記事のポイント
- FJクルーザーの純正クルーズコントロール設定
- 年式やパッケージによる装備の違い
- クルーズコントロールを後付けする前の確認事項
- 純正部品や中古部品を選ぶときの注意点
FJクルーザーのクルコン結論
FJクルーザーには純正クルーズコントロールの設定があります。
ただし、すべての車両で標準装備だったわけではなく、年式やパッケージによって標準装備とオプション装備が分かれていました。
そのため、後付けを考える場合も車名だけで部品を選ぶのではなく、まず自分のFJクルーザーがどの仕様なのかを確認するところから始めます。
純正クルコンは設定あり
純正クルーズコントロールは、アクセルペダルを踏み続けなくても設定した速度を保って走行するための機能です。
FJクルーザーの場合、ステアリング右側の奥に専用レバーが配置され、レバー先端のスイッチや上下操作などで機能を使います。
最近の車にある前走車追従型のレーダークルーズコントロールとは違い、FJクルーザーの純正機能は設定速度を維持する定速走行タイプです。
つまり前の車が遅くなったから自動的に速度を落としたり、車間距離を一定に保ったりする機能ではありません。
ここを勘違いすると使い方そのものが変わってしまうので、最初に分けて考えておきたいですね。
K.MさんのFJクルーザーはカラーパッケージで、実車写真からも純正クルーズコントロールレバーを確認できます。
中古車サイトの内装写真を見るときも、この位置にレバーがあるかどうかは装備確認の一つの手掛かりになりますよ。
装備の有無は仕様で変わる
注意したいのが、「FJクルーザーにはクルーズコントロールがある」という情報だけを見て、自分の車にも付いていると思い込むことです。
トヨタの年式別装備情報を見ると、たとえば2014年7月以降のカラーパッケージではクルーズコントロールが標準装備として掲載されています。
一方、同じ時期のベースグレードではオプション扱いです。
2012年7月発売のブラックカラーパッケージは標準、同時期のオフロードパッケージではオプションとされており、パッケージ名だけで全車共通とは言えません。
| 確認例 | 純正クルコン | 見方 |
|---|---|---|
| 2012年7月 ブラックカラーパッケージ | 標準 | 装備情報では標準扱い |
| 2012年7月 オフロードパッケージ | オプション | 実車ごとの確認が必要 |
| 2014年7月 カラーパッケージ | 標準 | 装備情報では標準扱い |
| 2014年7月 ベースグレード | オプション | 実車ごとの確認が必要 |
これは代表的な年式の確認例であり、FJクルーザーには一部改良や特別仕様車もあります。
中古車ではさらに前オーナーが部品を交換している可能性もあるため、最終的には現車を見るのが一番確実です。
標準装備の仕様
標準装備になっている仕様なら、基本的にはステアリング右側のレバーとメーター内のクルーズコントロール表示を確認できます。
中古車を購入するときは、単に「カラーパッケージだから付いているはず」と判断するのではなく、掲載写真や現車でレバーまで見てください。
年式が古くなるほど、ステアリングや周辺部品が交換されている車も珍しくありません。
オプションの仕様
オプション設定だった仕様では、同じ年式・同じパッケージでも装着車と非装着車が存在する可能性があります。
ここがFJクルーザーのクルーズコントロールを検索すると情報が食い違って見える理由の一つです。
「自分と同じ年式の人が付いていたから自分の車にも付く」という判断はしない方がいいでしょう。
FJクルーザー自体の年式、パッケージ、中古車選びまでまとめて確認したい方は、FJクルーザーの中古価格・燃費・サイズと選び方をまとめた総合ガイドも参考にしてください。
まず確認するのは部品ではなく車両側です。
年式、パッケージ、生産時期、現在の装備状態を確認してから後付けの可否を見ていくと、部品の買い直しを避けやすくなります。
純正クルコンの使い方
すでに純正クルーズコントロールが付いているFJクルーザーなら、使い方自体は複雑ではありません。
ただし、現在のレーダークルーズコントロールとは役割が違うので、「車が全部やってくれる機能」ではなく、一定速度での巡航を補助する装備として使います。
レバーで速度を設定する
トヨタのFJクルーザー取扱説明書では、クルーズコントロールスイッチをONにすると、メーター内のクルーズコントロール表示灯が点灯します。
その後、希望する速度まで走行してレバーを操作すると、その速度での定速走行に入る仕組みです。
2017年1月から2018年1月生産車向けの取扱説明書では、シフトレバーがDまたは4レンジのときに設定でき、設定速度は約40km/hから約100km/hの範囲とされています。
年式によって取扱説明書が分かれているため、自分の車の生産時期に合う説明書を読むようにしてください。
高速道路で長時間アクセルを同じ位置に保ち続けなくてよくなるので、単純な機能ながら長距離移動ではありがたい装備です。
私もプラド150で長距離を走ると、右足をずっと同じ角度にしている地味な疲れを感じます。
だからこそ、FJクルーザーで高速道路をよく使う人が後付けを考える気持ちはよく分かります。
解除と復帰の仕組み
FJクルーザーの純正クルーズコントロールは、レバー操作で定速走行を解除できるほか、ブレーキペダルを踏んだ場合も解除されます。
条件を満たしていれば、レバー操作によって以前の設定速度へ復帰することも可能です。
取扱説明書では、実際の速度が約40km/h以下になると設定速度が消去され、復帰しないと説明されています。
さらに、設定速度より実際の速度が約16km/h以上低下した場合や、VSCが作動した場合にも自動解除されます。
ここで大事なのは、ブレーキ操作による解除がクルーズコントロールの安全性に直結していることです。
後付けではレバーが反応するだけでは不十分で、ブレーキを踏んだときに確実に解除されるところまで確認しなければなりません。
使わない方がいい場面
クルーズコントロールは便利ですが、いつでも使えばいい機能ではありません。
トヨタの取扱説明書では、交通量が多く車間距離が十分取れない道路、急カーブの多い道路、雨天時や凍結路・積雪路など滑りやすい道路、急な下り坂などで使用しないよう注意されています。
FJクルーザーは雪道や悪路に強いイメージがある車ですが、それとクルーズコントロールを雪道で積極的に使っていいかは別の話です。
北海道のFJオーナーK.Mさんからも雪道での頼もしさを教えてもらっていますが、滑りやすい路面ではドライバーがアクセルやブレーキを細かく調整できる状態を優先したいところ。
クルーズコントロールは自動運転ではありません。
道路状況を見て速度を変えることも、前方の車へ自動追従することもないため、運転操作と周囲の確認は常に必要です。
後付けできるかの判断
純正クルーズコントロールが付いていないFJクルーザーでも、車両の仕様によっては後付けを検討できます。
ただ、その判断を「ステアリングにレバーを取り付けられるか」だけで行うのは危険です。
クルーズコントロールはエンジン制御、車速、ブレーキ操作などと関係する走行装置だからです。
スイッチだけでは決まらない
インターネットでFJクルーザーの後付け情報を探すと、純正形状のレバー、配線付きのセット、ステアリングカバーなどが見つかることがあります。
すると「空いている場所にスイッチを付ければ完成しそう」と思えてしまいますよね。
ところが、同じFJクルーザーでも生産時期や仕様によって車両側の配線状態まで同一とは限りません。
クルーズコントロールの入力を受ける車両側回路、ステアリング内の接続部分、ブレーキ操作を検出する回路、メーター表示、エンジン制御コンピューター側の対応など、確認する部分は複数あります。
すでに必要な回路が車両側に用意されていて比較的少ない追加部品で成立するケースも考えられますが、それを全FJクルーザーへ当てはめることはできません。
だから、部品を買ってから「自分の車には配線が足りなかった」と気付く順番にはしない方がいいです。
確認するべき車両情報
後付けを相談するときは、最低でも車両を特定できる情報と現在の装備状態を伝えられるようにしておきます。
「黄色のFJクルーザーです」「2014年式です」だけでは、必要な部品まで正確に判断できないことがあります。
| 確認項目 | 確認する理由 |
|---|---|
| 年式と生産時期 | 途中の仕様変更や部品差を確認するため |
| 型式 | 対象車両を正確に特定するため |
| パッケージ | 新車時の標準・オプション装備を確認するため |
| 現在のステアリング | 純正状態か交換済みかを確認するため |
| クルコンレバーの有無 | 現在の装備状態を把握するため |
| 車両側コネクターと配線 | 追加配線の必要性を判断するため |
| メーター表示 | システムが正常に認識されるか確認するため |
| 既存の電装カスタム | 後付け機器との干渉を確認するため |
年式とパッケージ
まず車検証などから年式や型式を確認し、さらにカラーパッケージ、オフロードパッケージ、ベースグレードなど、新車時の仕様を確認します。
トヨタの主要装備一覧では、標準装備とメーカーオプションが区別されています。
メーカーオプションは新車注文時に工場で装着するものなので、現在中古車へ行う「後付け」は、新車時のメーカーオプションを後から注文することとは意味が違います。
出典:トヨタ自動車「このクルマに○○という装備は設定されているの?」
配線とコンピューター
次に見たいのが、車両側に必要な信号線や接続先が用意されているかです。
ここは外から眺めただけでは分かりません。
「同型車で成功例がある」という情報も参考にはなりますが、自分の車の配線まで同じだと保証するものではないですよね。
そのため私は、後付けを本気で考えるなら、部品番号を決める前に車両側を確認できる順番がいいと思います。
輸入仕様は別に確認する
FJクルーザーはもともと海外市場でも販売された車なので、並行輸入車を所有している方もいます。
国内仕様と海外仕様では装備、ステアリング位置、部品構成、配線などが異なる可能性があります。
国内仕様GSJ15W向けとして販売されている部品を、海外仕様にもそのまま使えると考えないでください。
後付け部品の考え方
車両側がクルーズコントロールの後付けに対応できると分かってから、ようやく部品選びへ進みます。
ここでも「FJクルーザー用」という商品名だけではなく、自分の車両に対する適合を優先してください。
純正部品で組む場合
純正の見た目を崩したくないなら、純正クルーズコントロールレバーを中心に構成する方法が候補になります。
FJクルーザーはもともと純正クルーズコントロール設定があるため、装着後の見た目も自然です。
レバーだけでなく、車両によっては周辺のカバー、取付部品、接続用の配線などが関係します。
必要な部品点数は車両側の状態で変わるので、ここでも「ネットに掲載されたセット内容=自分の車の必要部品一式」と決めつけない方がいいでしょう。
FJクルーザー用の純正クルーズコントロール部品を探す場合も、部品番号と対象となる生産時期を先に照合したいところです。
同じ形に見える純正部品でも、品番の変更や車両仕様による違いがあります。
中古パーツ通販の商品名より、車両情報と部品番号の一致を優先すると失敗しにくくなります。
中古部品を使う場合
すでに生産を終えているFJクルーザーでは、中古純正部品を利用したくなる場面もあります。
新品より見つけやすかったり、費用を抑えられたりする可能性がある一方、中古部品は状態のばらつきが大きいのが難しいところです。
特に操作スイッチは運転中に繰り返し触る部分なので、外観がきれいでも内部の接点状態までは写真だけで判断できません。
中古の純正クルーズコントロール部品を選ぶなら、適合する品番だけでなく、取り外した車両情報、破損の有無、動作確認、返品条件まで見ておきたいですね。
「安かったからとりあえず確保」は、FJクルーザーの外装小物ならまだしも、走行に関わるスイッチでは私はあまりおすすめしません。
社外クルコンの場合
純正部品による後付けが難しい車では、社外クルーズコントロールという選択肢も考えられます。
ただし、これは純正クルーズコントロールを復元するのとは別の方法です。
社外品では製品側の制御装置を使い、車速やアクセル、ブレーキなど車両の信号と連携して定速走行を実現する製品があります。
そのぶん適合確認の項目も増えます。
FJクルーザーに取り付けられるという情報だけでなく、年式、エンジン、車両側の電子制御、既存の電装品まで含めて確認してください。
純正方式との違い
| 比較 | 純正部品を使う方法 | 社外品を使う方法 |
|---|---|---|
| 見た目 | 純正状態に近づけやすい | 製品によって異なる |
| 操作部 | 純正レバーを使える場合がある | 専用スイッチなどを使用 |
| 適合判断 | 車両配線や純正制御を確認 | 製品と車両双方の適合を確認 |
| 施工 | 車両仕様で作業内容が変わる | 製品ごとに作業内容が変わる |
| 購入前の確認 | 部品番号と車両情報 | メーカー適合情報と車両情報 |
純正方式なら何でも簡単、社外品なら何でも難しいという話でもありません。
自分の車がどういう状態なのかによって、現実的な方法は変わります。
DIYをすすめない理由
FJクルーザーのクルーズコントロール後付けについて調べると、DIYで取り付けた例を見つけることもあるでしょう。
工具に慣れている方なら挑戦したくなる気持ちも分かりますが、この記事では安易なDIYはすすめません。
理由は、見た目以上に安全へ関係する場所を扱うからです。
SRSエアバッグ周辺の作業
純正クルーズコントロールレバーはステアリング周辺に取り付けられています。
そしてステアリング中央には運転席SRSエアバッグがあります。
クルーズコントロールレバーを後付けするためにステアリング周辺へ手を入れる場合、エアバッグ関連部品を扱う作業につながる可能性があるため、普通の内装小物の取り付けと同じ感覚では考えられません。
誤った取り扱いは部品の破損だけでなく、SRSシステムの不具合につながるおそれもあります。
「ネジ数本なら自分でもできそう」と作業難易度を見た目だけで判断しないことが大切です。
ブレーキ解除信号が重要
私がクルーズコントロール後付けで特に軽く考えたくないのが、ブレーキ操作による解除です。
純正クルーズコントロールは定速走行中でも、ブレーキペダルを踏めば解除される仕組みになっています。
つまり「ONになった」「速度を設定できた」だけで施工完了とは言えません。
解除操作、ブレーキ操作、再設定、自動解除など、意図したとおりに機能するところまで見て初めて使える装備です。
もし後付け後に解除系統が正しく働かなければ、便利になるどころか運転中の不安要素になります。
作動確認は「クルコンが入ったか」だけで終わらせないでください。
ブレーキ操作による解除、レバーによる解除、メーター表示、異常表示の有無まで一連で見る必要があります。
診断と作動確認が必要
施工後は、見た目だけでは分からない異常が残っていないかも確認したいところです。
警告灯が出ていなくても、車両診断で関連する異常記録がないか確認できれば、より安心して使えます。
さらに実際の走行では、設定、速度変更、解除、ブレーキ解除、復帰など一連の動作を確認します。
安全に関わる操作系なので、私はFJクルーザーの電装に対応できる店舗でのクルーズコントロール後付け施工を前提に考えます。
依頼するときは「取り付けできますか」だけではなく、適合確認をどこまで行うのか、施工後に診断するのか、正常作動の確認範囲、施工部分の保証まで聞いておくと話が早いですよ。
施工後に見たい部分
施工後は、メーター内のクルーズコントロール表示が正常か、設定操作へ正しく反応するかを確認します。
次に、レバー操作やブレーキ操作で確実に解除されるかを見ます。
さらに警告灯や異常表示がなく、車両診断でも問題が出ていないことを確認できれば安心材料が増えます。
逆に、表示灯が点滅する、設定してもすぐ解除される、操作に対する反応がおかしいといった症状があるなら、そのまま使い続けない方がいいでしょう。
トヨタの取扱説明書でも、クルーズコントロール表示灯が点滅し、再設定しても使用できない場合などはシステム異常のおそれがあると説明されています。
中古FJを買うときの確認
これから中古のFJクルーザーを購入する方なら、後からクルーズコントロールを付けるより、最初から装備された車を探す方が話はシンプルです。
ただし、中古車情報の装備欄だけで判断せず、写真と現車を合わせて確認してください。
写真でレバーを確認する
一番分かりやすいのは、運転席写真からステアリング右奥のレバーを見る方法です。
今回紹介しているK.Mさんの車のように、角度が合えば純正クルーズコントロールレバーを写真でも確認できます。
中古車サイトでは運転席を正面から撮影した写真だけでなく、メーター周辺やステアリング横の写真まで拡大すると見つけやすいですよ。
ただし、レバーがあることとシステムが正常に使えることは同じではありません。
前オーナーによって後付けされている場合もあるため、現車確認では実際の作動状態まで聞きたいところです。
現車で表示灯を確認する
純正クルーズコントロールでは、システムをONにするとメーター内の表示灯が点灯します。
中古車を購入する際に試乗できるなら、安全な環境で販売店スタッフと機能を確認しておくと分かりやすいでしょう。
試乗できない場合も、「クルーズコントロールは正常作動しますか」と具体的に聞いておくことはできます。
中古車は年式が同じでも状態が一台ずつ違うので、装備の存在と正常作動を分けて見るのがポイントです。
後付け歴も確認する
FJクルーザーはカスタムを楽しむオーナーが多い車です。
タイヤやホイール、足回りだけでなく、ナビ、ライト、追加メーターなど電装品が変更されている中古車もあります。
クルーズコントロールも後付けされているなら、どの部品を使ったのか、どこで施工したのか、作業記録が残っているかを確認できると安心材料になります。
純正風にきれいに付いているからといって、新車時から装備されていたとは限りません。
中古車では「クルーズコントロール付き」という装備欄だけでなく、レバー、表示、作動、施工歴まで見ると車両状態をつかみやすくなります。
クルコンと似た機能の違い
FJクルーザーには名前に「コントロール」が付く機能が複数あるため、初めて調べると少しややこしいです。
特にクルーズコントロールとクロールコントロールは名前が似ていますが、使う場面はほぼ正反対。
クロールとは別機能
クルーズコントロールは、主に舗装路で一定速度の巡航を補助する機能です。
一方のクロールコントロールは、砂地や岩場などの悪路を極低速で進むための走行支援機能になります。
2012年7月の改良以降、オフロードパッケージにはクロールコントロールが標準装備された時期があります。
こちらはエンジン出力とブレーキを制御し、ドライバーが主にステアリング操作へ集中しながら悪路を低速走行するためのものです。
高速道路で速度を保つクルーズコントロールとは目的がまったく違います。
クロールコントロール、A-TRAC、リヤデフロックなどについては、FJクルーザーの走破性と悪路装備を解説した記事で詳しく紹介しています。
レーダークルーズではない
もう一つ混同しやすいのが、現在のトヨタ車で一般的になっているレーダークルーズコントロールです。
FJクルーザーの純正クルーズコントロールは、レーダーなどで前走車を検知して車間距離を保つタイプではありません。
設定した速度を維持する昔ながらの定速走行型なので、前方の交通状況に合わせた減速はドライバー自身が行います。
特に2026年は「FJ」で検索すると新しいランドクルーザーFJの情報も出てくるため、装備を調べる際は車種名の確認がかなり重要です。
旧FJクルーザーとランドクルーザーFJの違いもまとめているので、検索結果が混ざって分かりにくい方は確認してみてください。
後付けで失敗しない進め方
ここまでの内容を踏まえると、FJクルーザーのクルーズコントロール後付けは、部品選びより手順の順番が大切だと分かります。
見た目が純正と同じ部品を見つけても、適合確認を飛ばして購入しないこと。
最初に車両を特定する
まず車検証などから年式、型式、生産時期を確認し、パッケージや現在の装備状態も見ます。
中古で購入した車なら、過去のカスタムやステアリング交換歴が分かる範囲で確認しておきましょう。
純正レバーがないから非対応とも限りませんし、逆にレバーを付ける場所があるから対応しているとも限りません。
この段階では、まだ部品を注文しないのがポイントです。
型式と車台番号の確認方法は、FJクルーザーのコーションプレートと車台番号の確認方法を解説で詳しく解説しています。
次に車両側を確認する
車両が特定できたら、クルーズコントロールに必要な車両側配線、接続部分、制御系統などを確認します。
ここはFJクルーザーの電装を扱える店舗へ車両を見せた方が確実です。
ネット上の成功例と年式が近くても、生産時期や装備差がある可能性を残しておきます。
「同じ車だからたぶん大丈夫」ではなく、「この車両で確認したら対応できた」まで持っていくイメージですね。
最後に必要部品を決める
車両側の対応状況が分かってから、必要な純正部品や追加部品を決めます。
この順番なら、部品を先に買ってから追加配線や別部品が大量に必要だと分かるリスクを減らせます。
中古部品を利用する場合も、ここまで車両条件を絞ってから品番を探した方が効率的です。
そして取り付け後は、メーター表示や定速走行だけでなく、ブレーキによる解除まで含めて作動を確認します。
おすすめの順番は「車両確認 → 適合確認 → 必要部品の確定 → 施工 → 診断・作動確認」です。
最初に部品を買わないだけでも、FJクルーザーのクルーズコントロール後付けで起こりやすいミスマッチをかなり避けやすくなります。
FJクルーザーのクルーズコントロールに関するよくある質問(FAQ)
最後に、FJクルーザーの純正クルーズコントロールや後付けを検討するときに出やすい疑問をまとめます。
Q1. FJクルーザーにはクルーズコントロールが標準装備ですか?
A. すべてのFJクルーザーに標準装備されていたわけではありません。
年式やパッケージによって標準装備とオプション装備が分かれており、たとえば2014年7月以降のカラーパッケージでは標準、同時期のベースグレードではオプションとして掲載されています。
中古車では後付けされている可能性もあるので、年式・仕様に加えて現車のレバーと作動状態を確認してください。
Q2. FJクルーザーに純正クルコンを後付けできますか?
A. 後付けを検討できる車両はありますが、FJクルーザーなら全車同じ方法で取り付けられるとは言えません。
年式、パッケージ、生産時期、車両側の配線、制御系統、現在のステアリングまわりなどによって必要な部品や作業が変わります。
部品を購入する前に、対象車両で純正方式の後付けが成立するか確認するのがいいでしょう。
Q3. クルコンレバーだけ買えば後付けできますか?
A. レバーだけで完成すると決めつけない方がいいです。
クルーズコントロールはレバーからの入力だけでなく、車速、ブレーキ操作、エンジン制御、メーター表示など複数の部分と関係しています。
車両側に必要な回路がどこまで用意されているかによって追加部品や作業が変わるため、レバーは適合確認後に購入するのがおすすめです。
Q4. FJクルーザーのクルコンは何km/hから使えますか?
A. 2017年1月から2018年1月生産車向けのトヨタ取扱説明書では、約40km/hから約100km/hの範囲で設定できるとされています。
また、実際の速度が約40km/h以下になると設定速度が消去され、元の設定速度へ復帰しません。
生産時期ごとに取扱説明書が用意されているので、自分のFJクルーザーに対応する説明書も確認してください。
Q5. クルーズコントロールとクロールコントロールは同じですか?
A. まったく別の機能です。
クルーズコントロールは舗装路などで設定した速度を維持するための機能で、クロールコントロールは砂地や岩場などを極低速で走行するときにエンジンとブレーキを制御する悪路走行支援機能です。
名前は似ていますが、使う道路も目的も違うので混同しないようにしましょう。
FJクルコンのまとめ
FJクルーザーには純正クルーズコントロールが設定されており、実際にカラーパッケージなどでは標準装備となる仕様があります。
一方、ベースグレードやオフロードパッケージなどでは、年式によってオプション扱いとなる例も確認できます。
そのため、中古のFJクルーザーを見て「同じ車なのにレバーがある車とない車がある」というのは不思議なことではありません。
クルーズコントロールが付いていない車についても後付けを検討できますが、最初に純正レバーや部品セットを買うのは避けたいところです。
年式、型式、パッケージ、生産時期を確認し、その車両の配線や制御側がどうなっているのかを見てから必要部品を決めてください。
また、ステアリング周辺にはSRSエアバッグがあり、クルーズコントロール自体もブレーキ解除など走行安全に関わります。
単にスイッチを取り付けて表示灯が点いたところで終わりではありません。
設定、速度変更、レバーによる解除、ブレーキによる解除、メーター表示、異常の有無まで確認して初めて安心して使える装備です。
施工を依頼するなら、FJクルーザーの車両側適合を確認でき、取り付け後の診断や作動確認、施工部分の保証まで説明してくれる店舗を選ぶのがいいと思います。
純正らしい見た目を保ちながら高速移動が少し楽になるクルーズコントロールは、FJクルーザーで遠出する人には魅力のある装備です。
だからこそ、「付くかもしれない」で部品を買うのではなく、自分の一台に合うことを確認してから取り付ける。
これがFJクルーザーのクルーズコントロール後付けで、私が一番大切にしたいポイントです。





