こんにちは、ランクル完全ガイドのハルです。
ランドクルーザー100の燃料フィルターを交換しようとすると、最初に迷いやすいのが「どのフィルターを買えばいいのか」という点です。
ランクル100にはガソリン車とディーゼル車があり、同じ100系でも燃料フィルターは同じではありません。
さらに、今は発売からかなり年数が経っているため、ネット通販で「ランクル100対応」と書かれているだけの商品をそのまま買うのは、ちょっと怖いところ。
型式、年式、エンジン型式、車台番号まで確認して、現在装着されている部品と照合してから選ぶ方が確実です。
燃料フィルターが詰まると、燃料の流れが悪くなり、始動性や加速に影響する可能性があります。
ただし、エンジンが掛かりにくいからといって、燃料フィルターだけを交換すれば直るとは限りません。
この記事では、ランクル100のガソリン車とディーゼル車を分けながら、適合品の確認方法、交換時期、症状が出たときの考え方、部品選びまで詳しく見ていきます。
記事のポイント
- ランクル100の燃料フィルター適合確認方法
- ガソリン車とディーゼル車の違い
- 燃料フィルター交換時期の考え方
- 始動不良や加速不良が出た場合の確認点
ランクル100の燃料フィルター
まず、ランドクルーザー100の燃料フィルターが何をしている部品なのかを押さえておきましょう。
名前の通り、燃料の中に含まれる異物などを取り除き、燃料系統へできるだけきれいな燃料を送るための部品です。
燃料に含まれる異物を除去する
燃料タンクからエンジンへ燃料を送る途中には、燃料ポンプ、配管、フィルター、噴射装置など複数の部品があります。
燃料フィルターは、その途中で異物を捕まえる役目を持っています。
長く使えばフィルター内部には汚れがたまるため、永久に使える部品ではありません。
特にランクル100は1998年から販売されたモデルなので、2026年現在では車両そのものの年齢もかなり進んでいます。
走行距離だけではなく、「最後にいつ交換したのか分からない」という履歴の問題も出てきます。
ランクル100では、現在の走行距離より「前回いつ燃料フィルターを交換したのか」が分かるかどうかも重要です。
フィルターだけで考えない
燃料フィルターは大切な部品ですが、燃料系統の一部にすぎません。
始動不良、吹け上がりの悪さ、加速時の息つきなどが出たとしても、燃料フィルターが原因とは限らないんですよ。
燃料ポンプ、インジェクター、配管、電装系、吸気系など、別の原因でも似た症状は出ます。
そのため、「症状があるからフィルター交換」ではなく、交換履歴と症状の両方を見ることが大切です。
ガソリンとディーゼルで違う
ランドクルーザー100の燃料フィルターを探すうえで、最も大切なのがガソリン車とディーゼル車を分けることです。
国内の100系では、代表的に4.7L V8ガソリンの2UZ-FEと、4.2L直列6気筒ディーゼルターボの1HD-FTEがあります。
トヨタのランドクルーザー100車両情報でも、4.7L V8ガソリンと4.2L直列6気筒ディーゼルターボが設定されていたことを確認できます。
燃料の種類も、燃料供給の仕組みも違います。
当然ながら、燃料フィルターも同一品として選ぶものではありません。
| 主な仕様 | ガソリン車 | ディーゼル車 |
|---|---|---|
| 代表型式 | UZJ100W | HDJ101K |
| エンジン | 2UZ-FE | 1HD-FTE |
| 燃料 | ガソリン | 軽油 |
| 代表的な燃料フィルター純正品番 | 23300-50090 | 23390-64480 |
| 購入時の確認 | 型式・年式・車台番号 | 型式・年式・車台番号 |
ここで挙げた品番は、国内100系で確認できる代表的な純正品番です。
同じランドクルーザー100でも、品番だけを見て無条件に購入するのではなく、必ず実車情報で適合を確認してください。
燃料フィルターの適合確認
ここからは、実際にランクル100用の燃料フィルターを購入するときに、何を見ればいいのかを具体的に説明します。
ネット通販では「100系適合」という表示だけの商品もありますが、それだけでは情報が足りません。
ディーゼル車の適合品
国内のランドクルーザー100ディーゼルで代表的なのが、HDJ101K・1HD-FTEです。
この仕様では、純正燃料フィルターエレメントの代表品番として23390-64480が確認できます。
ネット通販でも、この純正品番に対応する社外フィルターが複数販売されています。
ただし、「23390-64480互換」と書かれていれば何でも同じ、と考えるのはおすすめしません。
車台番号まで確認する
純正部品や補修部品を注文するときは、車検証に記載された車台番号を使って適合確認するのが一番分かりやすいです。
HDJ101Kという型式だけではなく、初度登録年月や車台番号まで伝えれば、部品店側でも確認しやすくなります。
中古のランクル100では、前オーナーが部品を変更しているケースもゼロではありません。
現車に取り付けられているフィルターの品番や形状も確認できれば、さらに間違いを減らせます。
ディーゼル100の代表例:HDJ101K・1HD-FTEでは純正品番23390-64480が確認できます。
ただし、注文時は車検証の車台番号を使って最終適合を確認してください。
通販で探す場合は、HDJ101K用燃料フィルターを候補にして、商品説明に記載されている純正互換品番まで確認すると探しやすいですよ。
ガソリン車の適合品
ガソリンのランドクルーザー100では、国内仕様のUZJ100W・2UZ-FEが代表的です。
こちらでは、燃料フィルターの代表的な純正品番として23300-50090が確認できます。
ディーゼル用の23390-64480とは番号だけでなく部品そのものが別です。
検索結果で両方が表示されることがあるので、ここは要注意。
UZJ100Wで年式も確認する
UZJ100Wは販売期間が長く、前期、中期、後期と仕様変更があります。
燃料フィルターについて23300-50090が幅広い2UZ-FE搭載車で確認できるとはいえ、購入時は年式まで入力して確認した方がいいでしょう。
さらに、純正品番には品番変更や代替品が設定される場合があります。
古いサイトに載っている番号と現在販売されている番号が違っても、それだけで間違いとは限りません。
「昔の純正品番と違うから使えない」と即断せず、現在の代替品番まで含めて確認してください。
通販で購入候補を探す場合は、UZJ100W用フューエルフィルターとして検索し、2UZ-FEと純正互換品番の両方を見るのがおすすめです。
車検証で確認する項目
自分のランクル100がどの仕様なのか分からない場合は、車検証を見ればかなり絞れます。
確認したいのは、型式、初度登録年月、車台番号です。
さらにエンジン型式が分かれば、部品検索の精度は高くなります。
| 確認項目 | 見る理由 |
|---|---|
| 型式 | ガソリン・ディーゼルなど車両仕様を絞る |
| 初度登録年月 | 年式による仕様変更を確認する |
| 車台番号 | 純正部品の適合を細かく確認する |
| エンジン型式 | 燃料系統の違いを確認する |
| 現在の部品番号 | 過去の交換や仕様変更を確認する |
年式の古いランドクルーザーほど、この確認は大切です。
純正部品の供給や社外部品の選び方については、ランクル100の純正・中古部品とレストアの考え方でも詳しく解説しています。
燃料フィルターの交換時期
次に気になるのが、「ランドクルーザー100の燃料フィルターは何kmで交換すればいいのか」という点ですよね。
ここはネット上の数字だけを見て一律に決めない方が安全です。
車載資料を最優先にする
燃料フィルターの交換時期は、車種、エンジン、使用条件などによって変わります。
そのため、手元に当時のメンテナンスノートや整備記録が残っているなら、まずそれを確認してください。
特に古い100系の場合、現在のトヨタ公式サイトだけでは当時の車両ごとの整備周期を簡単に確認できないことがあります。
ネット上には「何万kmで交換」という数字がいくつも出ていますが、別車種の基準や社外フィルターメーカーの一般的な目安が混ざっているケースもあります。
交換周期を、別のトヨタ車や社外フィルターの一般的な目安だけで決めないでください。
自分のランクル100のメンテナンスノート、過去の整備記録、現在の状態を優先して判断するのが基本です。
交換履歴不明なら確認する
中古で購入した100系では、「燃料フィルターをいつ替えたか分からない」ということも珍しくありません。
この場合、前オーナーが交換している可能性もあれば、長期間そのままの可能性もあります。
整備記録簿や納品書に記載がなければ、点検時に現在のフィルター状態を確認して、交換するか決める方法が現実的です。
燃料フィルターは、交換履歴が分からないまま何年も先送りしたい部品ではありません。
今後長く乗るなら、一度基準を作ってしまうと管理しやすくなります。

積算走行距離30万kmに達したランドクルーザー100。距離が伸びた車ほど、燃料フィルターを含め過去の交換履歴を確認したいところです。(写真提供:山形県在住のランドクルーザー100 オーナー・K.Tさん)
写真を提供してくれたK.Tさんの1998年式ディーゼル100は、実際に30万kmまで走っています。
30万km走れるから整備しなくていい、という意味ではありません。
むしろ長距離を走る車ほど、消耗品をどのように交換してきたのかが大切です。
ランクル100全体の予防整備については、今回の記事をまとめる上位ページであるランクル100のメンテナンスと長く乗るための整備計画も合わせて確認してください。
ディーゼルは水分にも注意する
ディーゼルの燃料フィルターでは、ゴミだけではなく燃料中の水分も意識しておきたいところです。
ディーゼル車の燃料系では、水分がたまった状態をそのままにしないことが大切。
燃料フィルター周辺の警告が出た場合や、水分混入が疑われる場合は、そのまま走り続ける前に状態を確認します。
ただし、警告灯の意味や水抜き方法は車種によって異なるため、別車種の手順を見てランクル100へそのまま当てはめないでください。
ディーゼル100では、フィルター交換だけでなく、燃料に水分が混ざっていないかという視点も必要です。
使用環境でも考え方は変わる
燃料フィルターの状態は走行距離だけで決まるわけではありません。
長期間動かしていなかった車、燃料タンク内部の状態が良くない車、長年整備履歴が分からない車では、同じ走行距離でも条件が違います。
古いランクル100を中古で購入した直後なら、前回交換時期が分からない部品を一度洗い出すのがおすすめです。
エンジンオイルだけ交換して安心するのではなく、燃料系、冷却系、ベルト、ブレーキ、駆動系などを一緒に見ておくと、その後の整備計画を立てやすくなります。
交換を考えたい症状
燃料フィルターが詰まった場合には、燃料供給が追いつかなくなり、走行に変化が出ることがあります。
ただ、ここで紹介する症状が出たからといって、燃料フィルターが原因だと断定はできません。
エンジンが掛かりにくい
燃料が十分に供給されなければ、始動性へ影響する可能性があります。
特にディーゼルでクランキングはするのに掛かりにくい場合、「燃料フィルターかな」と考える人もいるでしょう。
ただし、ランクル100で始動不良を起こす原因は一つではありません。
バッテリー、セルモーター、配線、燃料系、グロー系など複数の候補があります。
実際、今回写真を提供してくれたK.Tさんのディーゼル100では、セルモーターの故障も経験しています。
なので、始動しにくいという症状だけで燃料フィルターを犯人にしないこと。
この切り分けが大切です。
セルの回り方も確認する
キーを回したときにセル自体が弱々しい、あるいは正常に回らないなら、燃料以前に始動系を確認したいところです。
逆にセルは元気に回るもののエンジンがなかなか掛からないなら、燃料供給を含めて確認する余地があります。
始動不良を含む100系の代表的なトラブルについては、ランクル100の故障と持病、購入前の確認項目でも詳しくまとめています。
加速時に息つきする
アクセルを踏んだときにスムーズに回転が上がらない、加速中に力が抜けるように感じる場合も、燃料供給を確認する理由になります。
負荷が小さいときは普通に走れても、アクセルを大きく踏んで必要な燃料量が増えた場面で症状が目立つ可能性があります。
とはいえ、吸気系、点火系、センサー、燃料ポンプ、インジェクターなどでも似た症状は起こり得ます。
「燃料フィルターは安いからとりあえず替える」という方法も一つではありますが、症状が出ているなら燃料系全体を見た方が遠回りしにくいかなと思います。
以前より燃費が落ちた
燃料フィルターの状態が悪ければ燃料供給へ影響する可能性がありますが、燃費悪化だけでフィルター交換を決めるのも早いです。
タイヤ空気圧、大径タイヤ、エンジンオイル、ブレーキの引きずり、センサー、吸気系、積載量など、燃費には多くの要素が関係します。
ランクル100はもともと重量のある大型4WDです。
さらに大径タイヤへ変更された車も多く、同じ100系でも燃費差がかなりあります。
燃費が急に変わったなら、以前の給油記録と比べながら「何か車の状態が変わっていないか」を考えてください。
燃料漏れや臭いがある
燃料フィルター周辺や配管から燃料が漏れている場合は、フィルターの詰まりより優先して確認する必要があります。
ガソリンでも軽油でも、燃料漏れをそのままにするのは危険です。
交換後であれば、フィルター本体だけでなく接続部分、シール、ホース、締結状態なども確認します。
燃料の漏れや強い燃料臭がある状態で、そのまま走行を続けないでください。
特にガソリンは引火性が高いため、DIY交換時も火気を近づけないことが大前提です。
燃料フィルターの交換方法
ランクル100の燃料フィルターは消耗品なので、自分で交換しようと考える人もいるでしょう。
ただし、ガソリン車とディーゼル車では作業内容が違います。
ガソリン車は圧力に注意
ガソリン車の燃料系統は加圧されています。
配管をいきなり外せば燃料が出る可能性があるため、燃圧を抜く手順を含めて正しい整備方法で作業する必要があります。
火気はもちろん、静電気、燃料の飛散、目や皮膚への付着にも注意が必要です。
交換後はエンジンを始動する前後で、接続部分から燃料が漏れていないかを確認します。
「フィルターを外して付け替えるだけ」と考えると簡単に見えますが、燃料を扱う作業なので私は軽く考えない方がいいと思っています。
ディーゼルはエア抜きも重要
ディーゼル車では、フィルター交換後に燃料系統へ空気が残らないようにする作業が重要です。
エアが入ったままだと、エンジンが始動しにくくなったり、始動できなかったりすることがあります。
また、フィルター部分には水分を処理する仕組みやセンサー類が関係する仕様もあります。
新品フィルターへ交換しただけで作業終了ではなく、取り付け、エア抜き、始動、漏れ確認までが一連の作業です。
パッキン類も確認する
フィルター交換では、付属するOリングやシール類も確認してください。
古いシールをそのまま使ったことで、交換後に燃料がにじむようでは本末転倒です。
社外品を購入するときも、本体だけなのか、必要なシール類が付属するのかを商品説明で見ておきましょう。
工賃込みで比較する
燃料フィルター単体の価格だけを見ると、自分で交換した方が安く感じます。
ただ、工具を持っていない場合や燃料系の作業に慣れていない場合は、部品代だけで比べない方がいいでしょう。
店舗へ依頼するときは、部品代、交換工賃、必要なシール類、交換後の漏れ確認などを含めた総額で見ます。
作業をどこへ頼むか迷う場合は、楽天Car車検で近くの整備工場の料金や口コミを比べてから見積もりを取ると、車検や点検とまとめて依頼する先を選びやすくなります。
さらに別の点検と同時に依頼できれば、入庫回数を減らせる場合もあります。
通販の部品価格だけでなく、「適合確認から交換後の確認まで含めていくらか」で考えると比較しやすくなります。
燃料フィルターの選び方
燃料フィルターを交換すると決めたら、純正品にするか社外品にするかも迷うところです。
どちらを選ぶ場合でも、最優先は適合です。
純正品は適合確認しやすい
純正部品の良さは、車台番号から適合を確認しやすいことです。
特に100系のように年式が進んだ車では、「この車に今設定されている純正部品はどれか」を確認できるメリットがあります。
古い純正品番から代替品番へ変更されている場合も、部品検索で追えることがあります。
価格だけなら社外品より高い場合がありますが、間違った部品を購入するリスクを減らしやすいのは魅力です。
社外品は純正互換番号を見る
燃料フィルターは、複数のフィルターメーカーから社外品が販売されています。
信頼できるメーカーの商品で、純正互換番号と車両適合が確認できるなら選択肢になります。
一方で、「ランドクルーザー用」「トヨタ4WD用」といった曖昧な表示だけでは判断しません。
HDJ101KなのかUZJ100Wなのか。
1HD-FTEなのか2UZ-FEなのか。
ここまで確認してから選びたいですね。
| 選び方 | 確認したい内容 |
|---|---|
| 純正品 | 車台番号から現在の純正品番を確認 |
| 社外品 | 型式・エンジン・純正互換品番を確認 |
| 通販 | 商品説明だけでなく適合表も確認 |
| 中古品 | 燃料フィルターのような消耗品では基本的に選ぶ必要性が低い |
安さだけで選ばない
燃料フィルターはエンジンへ送られる燃料に関わる部品です。
数百円、数千円の差だけを理由に、メーカーも適合もよく分からない商品を選ぶ必要はないと思います。
ランクル100は大きな修理になると負担が増えやすい車です。
だからこそ、消耗品は価格だけでなく「適合情報が明確か」「製造元が分かるか」「必要な付属品がそろっているか」で判断してください。
交換後に確認したいこと
燃料フィルターは新品へ交換したら終わり、ではありません。
交換直後の状態と、その後の変化も見ておきましょう。
燃料漏れを確認する
最優先で見るのは燃料漏れです。
フィルター本体、ホース、配管の接続部、シール周辺などを確認します。
交換前にはなかった燃料臭が出た場合も、そのまま様子見にしない方がいいでしょう。
特に古い100系では、フィルターを交換するために動かしたホースや周辺部品自体が経年劣化している可能性があります。
新品フィルターだけを見ず、その周辺も合わせて見るのがポイントです。
始動状態を確認する
交換後はエンジンが正常に始動するかを確認します。
ディーゼルならエア抜きが不十分だと始動性へ影響する可能性があります。
始動後もアイドリングが不安定ではないか、異常な振動がないか、燃料がにじんでいないかを見てください。
試運転する場合も、いきなり遠出するより近距離から状態を確認した方が安心です。
交換記録を残す
これはかなり大事です。
交換日、走行距離、使用した品番を記録しておくと、次回交換を考えるときに迷いません。
ランクル100のように長く所有する車では、整備記録そのものが車の履歴になります。
将来売却するときも、どの部品をいつ交換してきたのか分かる車の方が状態を説明しやすいですよね。
燃料系全体も点検する
燃料フィルターを交換するタイミングは、燃料系統全体を確認する良い機会でもあります。
フィルターだけ新品になっても、周辺に問題が残っていれば症状は改善しません。
ホースや配管を見る
100系は年式が進んでいるので、ホースやシールなどゴム部品の経年変化も無視できません。
硬化、ひび割れ、にじみなどがないかを確認します。
燃料配管の金属部分についても、下回りの錆が多い車なら状態を見ておきたいところです。
特に雪国や海沿いで長く使われてきた車は、見える部分だけでなく下回りまで確認してください。

ランドクルーザー100の下回りに見られる錆と腐食。燃料フィルターだけでなく、年式に応じて周辺の配管や下回りも確認したいところです。(写真提供:山形県在住のランドクルーザー100 オーナー・K.Tさん)
この写真を見ると、「エンジンが元気なら他は大丈夫」とは言えないことが分かります。
100系の維持では、見えないところを定期的に確認することが本当に大切です。
燃料ポンプも原因候補になる
燃料が十分に送られない症状では、フィルターだけでなく燃料ポンプ側に問題がある可能性もあります。
フィルターを交換しても症状がまったく変わらない場合は、「新品に替えたのにおかしい」と考えるより、別の原因へ視野を広げてください。
特に始動不良や高負荷時の息つきなどでは、燃料圧や燃料供給量を含めた確認が必要になることがあります。
インジェクターも別問題
ディーゼル100では、噴射系の状態も走りへ大きく影響します。
燃料フィルターはインジェクターを守るためにも重要ですが、フィルターを新品へ交換したからインジェクターまで新品の状態へ戻るわけではありません。
異音、煙、始動性、アイドリング、加速など複数の変化がある場合は、一つの部品だけに絞らず考えます。
燃料フィルターは「燃料系を守る部品」であって、「燃料系の不具合をすべて直す部品」ではありません。
中古ランクル100購入時の確認
これからランドクルーザー100を購入する人にとっても、燃料フィルターの履歴は確認材料になります。
ただし、フィルター交換の有無だけで中古車の良し悪しを決めるものではありません。
整備記録全体を見る
燃料フィルターを定期的に交換していたか分かれば一つの安心材料です。
ですが、それ以上に重要なのは、その車が全体としてどのように整備されてきたか。
エンジンオイル、冷却系、ベルト、AT、デフ、ブレーキ、足回り、電装系などの記録も合わせて見てください。
燃料フィルターだけ新品でも、他が長期間放置されていれば安心とは言えません。
走行距離だけで判断しない
ランクル100を探していると、10万km、20万km、30万kmという走行距離が気になります。
もちろん距離は大切ですが、それだけで状態は決まりません。
今回のK.Tさんの車のように30万kmまで走っている実例もあります。
一方で、距離が少なくても長期間動かしていなかったり、整備記録がほとんどなかったりする車もあります。
中古の100系では「何km走ったか」だけでなく、「その距離まで何を交換してきたか」を見てください。
納車後整備の予算も残す
中古のランドクルーザー100を購入する場合、車両代だけで予算を使い切らない方がいいでしょう。
納車後に油脂類、バッテリー、タイヤ、冷却系、燃料フィルターなどを交換したくなる可能性があります。
特に履歴が不明な車では、「いったん基準を作るための整備費」が必要になることも。
購入価格が少し安くても、その後の整備が重なると総額では高くなる場合があります。
ランクル100の燃料フィルターFAQ
最後に、ランドクルーザー100の燃料フィルター交換でよく迷うポイントをまとめます。
Q1. ランクル100の燃料フィルターはガソリンとディーゼルで同じですか?
A. 同じではありません。国内100系では、ガソリンのUZJ100W・2UZ-FEと、ディーゼルのHDJ101K・1HD-FTEで燃料フィルターが異なります。代表的な純正品番もガソリンでは23300-50090、ディーゼルでは23390-64480と別なので、車検証の型式や車台番号を確認して選んでください。
Q2. ランクル100の燃料フィルターは何kmで交換しますか?
A. 走行距離だけで一律に決めず、車両のメンテナンスノートや過去の整備記録を優先してください。100系は年式が進んでいるため、走行距離に加えて前回交換時期、使用環境、燃料系の状態も合わせて考えることが大切です。交換履歴が分からない中古車では、点検時に現在の状態を確認して交換を検討すると管理しやすくなります。
Q3. エンジンが掛かりにくい場合は燃料フィルターが原因ですか?
A. 燃料フィルターが原因になる可能性はありますが、それだけでは断定できません。バッテリー、セルモーター、燃料ポンプ、インジェクター、配線、ディーゼルのグロー系などでも始動不良は起こります。フィルターの交換履歴と症状を確認し、燃料系だけに原因を絞らないことが大切です。
Q4. 社外の燃料フィルターでも使えますか?
A. 車両への適合が確認できる商品なら候補になります。ただし「ランクル100用」という表示だけで選ばず、型式、エンジン型式、年式、純正互換品番を確認してください。ディーゼルのHDJ101Kなら23390-64480、ガソリンのUZJ100Wなら23300-50090など、現在の純正品番との適合確認を基準にすると選びやすいです。
Q5. 燃料フィルターは自分で交換できますか?
A. 作業自体は可能な仕様もありますが、燃料を扱うため簡単な消耗品交換と同じ感覚では考えない方がいいです。ガソリン車では燃圧への対応、ディーゼル車では交換後のエア抜きなどが関係します。交換後には燃料漏れや始動状態まで確認する必要があります。
ランクル100の燃料フィルターまとめ
ランドクルーザー100の燃料フィルターを選ぶときは、最初にガソリン車とディーゼル車を分けることが重要です。
ガソリンの代表的な国内仕様はUZJ100W・2UZ-FEで、燃料フィルターの代表的な純正品番は23300-50090です。
一方、ディーゼルの代表的な国内仕様はHDJ101K・1HD-FTEで、代表的な燃料フィルターエレメントは23390-64480となります。
ただし、品番だけを見て購入を決めないでください。
ランクル100は長期間販売された車であり、現在は部品番号の変更や代替品が設定されている可能性もあります。
型式、初度登録年月、エンジン型式、そして車台番号まで確認して適合を取るのが基本です。
交換時期についても、「ランクル100なら何万km」と一つの数字だけで判断するのではなく、車載のメンテナンスノートや整備履歴を優先してください。
中古車で前回交換時期が分からないなら、現在の状態を確認したうえで交換しておけば、そこから自分の整備記録を作れます。
また、始動不良や加速時の息つきがあっても、燃料フィルターだけが原因とは限りません。
燃料ポンプ、インジェクター、始動系、電装系など、別の部分でも似た症状は起こります。
「症状があるからフィルター交換」ではなく、「適合するフィルターを選び、交換履歴と燃料系全体を確認する」こと。
これが、年式の進んだランクル100を長く乗るうえで大切な考え方です。
派手なカスタムではありませんが、燃料フィルターのような地味な消耗品をきちんと管理していくことが、結果としてランクル100らしい長寿命につながっていくのかなと思います。



