ランドクルーザー100

ランクル100のNOx適合|登録地域と購入前の確認点を解説

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ランドクルーザー100ディーゼルのNOx適合と登録前の確認ポイントを解説するイメージ

こんにちは、ランクル完全ガイドのハルです。

ランドクルーザー100のディーゼルを中古で探していると、「NOx・PM適合」「全国登録可能」「規制地域でも登録可能」と書かれた車両を見かけることがあります。

4.2L直列6気筒ディーゼルの1HD-FTEは100系ならではの魅力がありますし、今あえてディーゼル100を探している人なら、この言葉はかなり気になるはずです。

ただ、ここは中古車情報の短い一文だけで判断しない方がいいところ。

ランクル100のディーゼルを買えるかどうかは、車両そのもののNOx・PM適否だけでなく、現在の登録区分、あなたが使用の本拠を置く地域、自治体独自の条例、適合対策をしている場合はその根拠まで確認する必要があります。

特に100系は年式が古く、中古車の中には1ナンバーのまま使われている車、3ナンバーへ変更されている車、仕様変更されている車などがあります。

「同じランクル100ディーゼルだから条件も同じ」とは限らないんですよ。

この記事では、ランドクルーザー100ディーゼルのNOx・PM規制、登録地域による違い、適合車の確認方法、NOx・PM対策に掛かる費用の考え方まで、購入前に確認したい順番で見ていきます。

記事のポイント

  • ランクル100ディーゼルとNOx・PM法の関係
  • 登録できる地域を判断するときの確認方法
  • NOx・PM適合車と対策車を見分けるポイント
  • 適合対策を含めた購入総額の考え方

ランクル100とNOx・PM規制

最初に、ランドクルーザー100ディーゼルとNOx・PM規制の関係から確認しておきましょう。

この部分を飛ばして「自分の県なら買える」「3ナンバーなら大丈夫」と決めてしまうと、話がずれてしまう可能性があります。

ディーゼル100は規制確認が必要

国内のランドクルーザー100には、4.7L V8ガソリンの2UZ-FEだけでなく、4.2L直列6気筒ディーゼルターボの1HD-FTEが設定されていました。

今回写真を提供してもらった山形県在住のK.Tさんの車両も、1998年初度登録のVXリミテッド・ディーゼルです。

1998年登録のランドクルーザー100 VXリミテッド ディーゼルの外観

1998年初度登録のランドクルーザー100 VXリミテッド・ディーゼル。(写真提供:山形県在住のランドクルーザー100 オーナー・K.Tさん)

環境省によると、自動車NOx・PM法の車種規制では、対策地域内に使用の本拠を置くトラック、バス、特種自動車などに加えて、ディーゼル乗用車も対象になります。

つまり、「貨物登録だから確認が必要で、乗用登録なら関係ない」という単純な話ではありません。

100系ディーゼルを検討するなら、現在のナンバー区分と車検証の内容を車両ごとに確認する必要があります。

出典:環境省「自動車NOx・PM法について」

ランクル100ディーゼルは、車名だけでNOx・PM適合・不適合を決めないことが大切です。

中古車では登録区分や対策内容が変わっている可能性があるため、必ず購入候補そのものの車検証を基準に見てください。

NOxとPMは排出ガスの規制

NOxは窒素酸化物、PMは粒子状物質を意味します。

古いディーゼル車について話すときによく出てくる言葉ですが、「古いディーゼル車を全国一律で禁止する制度」という理解では正確ではありません。

自動車NOx・PM法では、大都市部を中心に指定された対策地域に使用の本拠を置く対象車について、NOxとPMの排出基準が設けられています。

基準に適合しない車は、対策地域内でそのままずっと登録し続けられるわけではありません。

逆に言えば、対策地域外で使用の本拠を置く場合と、対策地域内で使用する場合では条件が違うということです。

走行禁止とは別に考える

ここは少しややこしいところです。

自動車NOx・PM法の車種規制は、基本的に「どこを走ったか」だけを見る制度ではなく、対象車の使用の本拠が重要になります。

一方で、自治体が独自に設けるディーゼル車規制では、対象地域への流入や走行そのものが条件に関係する場合があります。

つまり、「NOx・PM法上は自宅住所で登録できるから、どこへ行っても何も確認しなくていい」とまでは言えません。

国の制度と自治体条例は分けて確認する必要があります。

ハル
ハル
100系ディーゼルを調べていると、「規制地域」「乗り入れ規制」「登録不可」が一緒に書かれていることがあります。でも実際は、それぞれ何を規制しているのかを分けて見た方が分かりやすいですよ。
妻さん
妻さん
同じ「規制」って言葉でも意味が違うなら、中古車の説明だけ見て決めるのはちょっと怖いね。

登録地域によって条件が変わる

ランドクルーザー100ディーゼルを購入するとき、一番最初に確認したいのが、自分が車を登録する場所です。

販売店の所在地ではなく、購入後にあなたが使用する場所を基準に考えます。

使用の本拠で判断する

自動車NOx・PM法では、対策地域に使用の本拠の位置があるかどうかが重要です。

一般的な個人所有車なら、自宅を使用の本拠として登録するケースが多いでしょう。

ただし、住所と使用の本拠が必ず同じになるとは限らないため、最終的には車庫証明や車検証上の情報を基準に確認します。

環境省の案内でも、車種規制は「対策地域内に使用の本拠の位置を有する新車と現在使用している車」に適用されると説明されています。

なので、販売店から「この車は今、地方ナンバーで普通に車検がありますよ」と説明されても、それだけではあなたの住所で同じ登録ができる根拠にはなりません。

現在車検が残っていることと、あなたの使用の本拠で次の登録ができることは別問題です。

特に対策地域外から対策地域内へ中古車を移す場合は、現在の登録状態だけで判断しないようにしてください。

対策地域は大都市部が中心

自動車NOx・PM法の対策地域は、日本全国すべてではありません。

埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、愛知県、三重県、大阪府、兵庫県の一部地域が対象になっています。

ただし、県全域が一律に対象という意味ではありません。

同じ県内でも市町村によって対象・対象外が分かれるため、「東京都だから全部ダメ」「兵庫県なら全部同じ」といった判断もしない方がいいですよ。

確認項目 見る内容
都道府県 NOx・PM法の対策地域を含む都府県か
市区町村 実際の使用の本拠が対策地域に含まれるか
車両 車検証上のNOx・PM適否
登録区分 乗用・貨物など現在の用途
自治体条例 国の法律とは別の運行規制がないか

市町村名は合併などで変わっている場合もあるので、古い一覧をコピーした中古車販売ページだけで確認するのではなく、環境省などの公的情報から確認するのがおすすめです。

地域外なら何でも自由ではない

自動車NOx・PM法の対策地域外に使用の本拠を置く場合、同法の車種規制による登録条件は対策地域内とは異なります。

だからといって、「地域外ナンバーなら全国どこへでも何の条件もなく乗り入れできる」という意味でもありません。

東京都などを含む関東圏や兵庫県などでは、自治体独自のディーゼル車規制があります。

対象となる車種、車両総重量、用途、走行する場所などは制度によって違います。

ランドクルーザー100も現在の登録区分によって見るべき制度が変わるため、旅行や仕事で規制地域へ入ることが多い人は、普段の使用地域まで含めて考えた方が安心でしょう。

対策地域外でも確認は必要

たとえば自動車NOx・PM法の対策地域外に住んでいる場合、「自分の地域では登録できる可能性がある」というところまでは考えられます。

しかし中古車を買う前なら、そこで確認を終わらせるのは少し早いです。

車検証のNOx・PM適否、現在の登録状態、今後引っ越す可能性、よく走る地域まで見ておいた方がいいでしょう。

ランクル100は短期間で乗り換えるというより、長く所有したい人も多い車です。

今の住所で登録できるかだけでなく、数年後の使い方まで考えて選びたいですね。

車検証でNOx適合を確認する

では、中古車販売店でランドクルーザー100ディーゼルを見つけたとき、何を確認すればいいのでしょうか。

広告文より優先したいのが、実際の車検証です。

まず備考欄を見る

国土交通省の案内では、平成14年8月以降に継続検査を受けた対象車について、自動車検査証の備考欄にNOx・PMの適否情報や使用可能最終日などの情報が記載される仕組みになっています。

電子車検証では紙面にすべての情報が見えていない場合もあるため、自動車検査証記録事項も含めて確認してください。

購入前なら販売店へ車検証または自動車検査証記録事項の該当部分を見せてもらうのが一番分かりやすいです。

「適合しています」と口頭で聞くだけより、車両ごとの根拠を確認できます。

30万kmを走行したランドクルーザー100ディーゼルのメーターパネル

30万kmに到達した実車のランドクルーザー100ディーゼル。年式の古い中古車ほど車両単位で履歴や登録内容を確認したいところです。(写真提供:山形県在住のランドクルーザー100 オーナー・K.Tさん)

型式だけで決めつけない

国内の100系ディーゼルではHDJ101Kという型式を見かけます。

そのためネットでは「HDJ101KはNOx・PMがどうなのか」という情報を探す人も多いでしょう。

もちろん型式は重要な確認材料です。

しかし中古車では、長い年月の間に低減装置を装着した車、登録内容が変更された車、改造や構造変更を受けた車なども存在します。

購入判断では「HDJ101Kだから○○」ではなく、「この車台番号の、この車検証の車がどうなっているか」を見てください。

同じ年式、同じグレード、同じエンジンでも、現在の登録状態まで同じとは限りません。

用途と登録区分も見る

ランドクルーザー100ディーゼルは、国内ではバンとして販売された仕様があります。

そのため中古市場では1ナンバー車を見かけますが、乗用登録へ変更されている車両もあります。

車検証を見るときはNOx・PMの欄だけではなく、用途、乗車定員、最大積載量、車両総重量なども確認しておきましょう。

登録区分はNOx・PMだけでなく、自動車税や車検周期など、購入後の維持費にも関係します。

この点はランクル100の税金・車検・整備費をまとめた維持費記事でも詳しく解説しています。

ランドクルーザー100ディーゼルVXリミテッドの運転席と木目ステアリング

ランドクルーザー100ディーゼルVXリミテッドの運転席。100系は同じディーゼルでも中古車ごとに現在の登録状態を確認したい車です。(写真提供:山形県在住のランドクルーザー100 オーナー・K.Tさん)

ハル
ハル
100系は20年以上使われてきた車が多いので、「新車時はこの仕様だった」で止めない方がいいです。今の車検証がどうなっているかを見るのが一番確実ですよ。
妻さん
妻さん
見た目が同じ白い100系でも、登録内容まで同じとは限らないんだね。中古車ってそこまで見ないと分からないんだ。

全国登録可能の表示に注意

中古車情報で特に気になるのが、「NOx・PM適合」「全国登録可能」という表示です。

本当に条件を満たしている車もありますが、この言葉だけを見て契約まで進めるのはおすすめしません。

全国登録可能の根拠を見る

販売店が「全国登録可能」と記載している場合、私はまず何を根拠に全国登録可能としているのかを確認します。

車検証ですでにNOx・PM適合が確認できるのか。

低減装置が装着されているのか。

これから対策を行った状態で納車する価格なのか。

広告価格に対策費が含まれているのか。

この違いで購入後の条件がかなり変わります。

「全国登録可能」という言葉そのものより、車検証上の適合情報と対策の根拠を見る。

これがランクル100ディーゼルを選ぶときの基本です。

対策前の価格か確認する

中古車サイトの支払総額が安く見えても、NOx・PM適合化を希望する場合は別途費用というケースなら、比較する金額が変わります。

反対に、すでに適合対策済みで登録まで含めた金額なら、車両価格だけが高く見えても条件は違います。

そこで比較するときは、次のように「実際に乗り始めるまでの総額」で見ると分かりやすいです。

費用 確認する内容
車両本体価格 中古車そのものの価格
通常の諸費用 登録・車庫証明・納車など
NOx・PM対策費 必要な場合に別途掛かるか
装置取付費 本体価格に含まれるか
検査・証明関係 必要な手続きが見積もりに含まれるか
登録変更費 用途変更や構造変更を伴う場合の費用
納車後整備 古い100系として必要な整備費

同じ250万円のランクル100でも、対策済みで250万円なのか、購入後に追加作業が必要な250万円なのかでは意味が違います。

ステッカーだけで判断しない

NOx・PM適合車にはステッカー制度もあります。

ただし、環境省の適合車ステッカー制度では対象車種などに条件があります。

そのため、中古のランドクルーザー100で「ステッカーが見当たらないから不適合」「ステッカーがあるように見えるから絶対大丈夫」という判断は避けてください。

購入候補車では、車検証や登録関係書類を優先します。

NOx適合対策と費用

「ランクル100をNOx・PM適合にするにはいくら掛かるのか」は、購入検討者が特に気になるところでしょう。

ここは一律の価格を出すことが難しい部分です。

適合費用は全国一律ではない

NOx・PM対策には、「この法律だから一律○万円」という全国共通の固定料金があるわけではありません。

対象車両、装着できる低減装置、施工内容、証明や検査、登録手続きなどによって総額が変わります。

また、古いネット記事に載っている過去の価格が現在もそのまま使えるとは限りません。

低減装置そのものが現在も供給されているか、対象型式へ施工できるかという問題もあります。

そのため、ランクル100のNOx適合費用を比較するときは、広告に出ている概算だけでなく、購入候補の車台番号や型式を伝えたうえでの見積もりを基準にするのが現実的です。

費用に含まれる範囲を見る

見積もりを比べるときは、装置本体だけを比較しないようにしてください。

装置代、取付工賃、必要な検査や証明、登録に関する手続きなどのうち、どこまでが提示価格に含まれているかを確認します。

中古車販売店が適合作業までまとめて行う場合もあれば、別の施工事業者へ依頼する形になる場合もあります。

安い見積もりを見つけても、必要な手続きを足したら結果的に高かった、では比較になりません。

「NOx適合○万円」という数字だけでは総額を判断できません。

その価格で自分の使用の本拠へ登録できる状態まで完了するのかを確認してください。

低減装置で適合できる場合もある

環境省は、排出基準を満たさない対象車でも、国土交通省が認めたNOx・PM低減装置を装着することによって排出基準を満たせる場合があると案内しています。

国土交通省では、NOx・PM低減装置の製造事業者に関する情報も公開しています。

出典:国土交通省「NOx・PM低減装置の製造事業者の名称」

ただし、これは「どのランクル100でも希望すれば必ず現在施工できる」という意味ではありません。

装置には対象となる車両や仕様があるため、実車単位で適用可否を確認する必要があります。

年式の古い車なので、以前は対応できた製品でも現在の供給状況が変わっている可能性があります。

対策済み中古車も比較する

これから適合対策をする方法だけでなく、すでに必要な対策が行われている中古車を探す方法もあります。

この場合も、単に販売ページの「適合済み」という表記を見るだけではなく、現在の車検証や施工内容を確認してください。

対策費をあとから追加する車両と、すでに登録可能な状態まで整っている車両では、車両価格の比較方法が変わります。

私は100系のような古い車なら、NOx・PM対策費だけではなく、購入直後の整備費も一緒に見ます。

ランドクルーザー100のスペアタイヤ付近に見られる下回りの錆と腐食

実際のランドクルーザー100の下回り。NOx・PM対策費だけでなく、年式相応の錆や整備費も購入総額へ入れて考えたいところです。(写真提供:山形県在住のランドクルーザー100 オーナー・K.Tさん)

たとえば適合対策が済んでいる車でも、下回りの腐食や足回りの交換が必要なら、その費用は別に掛かります。

逆に未対策でも、車体状態が非常に良く、希望地域への登録まで含めた見積もりが明確なら、検討する価値はあります。

ハル
ハル
NOx・PM対策だけ見ていると、つい「対策済みなら安心」と思ってしまいます。でも100系では、錆や足回り、電装、ベルト類なども同時に見たいですね。
妻さん
妻さん
せっかく登録できても、買ってすぐ修理が重なったら予算が全然変わっちゃうもんね。

購入前に確認する順番

情報が多くてややこしく感じるかもしれないので、ここからは実際にランクル100ディーゼルを買うときの確認順をまとめます。

この順番で見れば、「買ってから自分の地域では登録条件が違った」という行き違いを減らせます。

自分の使用地域を確認する

まず、自分が車を使う本拠が自動車NOx・PM法の対策地域に入るか確認します。

都道府県だけではなく、市区町村まで確認してください。

さらに、普段から独自のディーゼル車規制がある地域へ入るなら、その自治体条例についても見ておきます。

転勤や引っ越しの可能性が高い人なら、「今登録できればいい」だけで選ばない方がいいでしょう。

車検証のコピーを確認する

次に、購入候補車の車検証を確認します。

型式、初度登録年月、用途、燃料の種類、乗車定員、最大積載量、車両総重量、NOx・PM適否に関係する備考を見ます。

電子車検証の場合は、自動車検査証記録事項も確認してください。

販売店へ「NOx・PMは大丈夫ですか?」とだけ聞くのではなく、「私の使用の本拠は○○市ですが、この車両はその住所で登録できますか。その根拠になる車検証の記載を確認したいです」と具体的に聞く方が話が早いですよ。

対策内容の証拠を見る

低減装置などによって適合させた車なら、何を装着しているのかも確認したいところです。

装置のメーカー、型式、施工内容、必要な証明、現在の車検証への反映状況などです。

単にマフラー周辺へ何か装置が付いているから適合車、とは判断できません。

NOx・PM適合は見た目では分からないので、書類を基準にします。

購入総額を比較する

最後に、車両本体価格だけではなく総額で比べます。

ランクル100ディーゼルの場合、私は次の4つに分けて考えます。

項目 主な内容
購入費 車両価格・登録諸費用・納車費用
適合関連費 必要なNOx・PM対策・検査・手続き
初期整備費 消耗品・錆・足回り・故障箇所への対応
年間維持費 税金・車検・保険・燃料・整備

この合計で比べると、購入価格だけでは見えなかった差が分かります。

特にディーゼル100は、燃料代だけを見ればガソリンより魅力を感じる人もいるでしょう。

実際の燃費については、ランクル100のガソリン・ディーゼル実燃費比較も参考にしてください。

ランクル100中古で見る部分

NOx・PMの登録条件をクリアしても、100系の中古車選びが終わるわけではありません。

むしろ車齢を考えると、ここからが大事です。

整備履歴を確認する

ランドクルーザー100は耐久性の高い車として知られていますが、「ランクルだから何も壊れない」という車ではありません。

K.Tさんのディーゼル100でも、セルモーターやコンプレッサーベルトの故障を経験しています。

走行距離だけでなく、過去にどの部品を交換しているかを見ると、購入後に必要になりそうな整備を考えやすくなります。

記録簿、整備明細、交換履歴が残っていれば確認しましょう。

積算走行距離30万kmを表示するランドクルーザー100ディーゼルのオドメーター

K.Tさんのランドクルーザー100ディーゼルは30万kmへ到達。走行距離だけでなく、ここまでどのように整備されてきたかが重要です。(写真提供:山形県在住のランドクルーザー100 オーナー・K.Tさん)

下回りの状態を見る

雪国で使われていたランドクルーザー100では、融雪剤による錆や腐食も確認したい部分です。

海沿い、砂浜、悪路で使われていた車も同様ですね。

表面にうっすら錆が出ている状態と、金属が大きく腐食している状態では意味がまったく違います。

今回提供してもらった実車写真でも、スペアタイヤ周辺には進行した腐食が確認できます。

外装がきれいでも、下回りまで同じとは限りません。

「NOx・PM適合済みで希少だから」という理由だけで、車両状態への確認を甘くしない方がいいでしょう。

カスタム内容を見る

100系にはカスタム車もかなりあります。

K.Tさんの車両も305/65R18のBFグッドリッチ、社外ホイール、後期US仕様のヘッドライト、シグナス仕様のテールなどへ変更されていました。

ランドクルーザー100ディーゼルに装着したメッキホイールと305 65R18タイヤ

K.Tさんのランクル100に装着されたLT305/65R18タイヤとメッキホイール。(写真提供:山形県在住のランドクルーザー100 オーナー・K.Tさん)

カスタムそのものが悪いわけではありません。

ただ、購入後の車検や登録に影響する変更がないか、純正部品が残っているか、変更内容を説明できるかは確認しておきたいですね。

保険料も購入前に確認する

中古車の購入予算を組むなら、任意保険も忘れたくないところです。

ランクル100は同じ車名でも登録区分や使用目的などによって条件が変わるため、現在乗っている車の保険料をそのまま当てはめない方がいいでしょう。

購入候補の登録内容が分かった段階で保険料を確認しておくと、年間維持費をイメージしやすくなります。

インズウェブで自動車保険を一括見積もりして比較しておく方法もあります。

車検を頼める店舗も確認する

100系ディーゼルを長く乗るなら、「買える店」だけではなく「買ったあと見てもらえる店」も大切です。

特にNOx・PM対策装置が付いた車や登録変更された車なら、現在の車両状態を把握したうえで車検を受けられる環境を考えておきたいところ。

車検時期が近い中古車なら、納車後すぐの出費も含めて比較してください。
楽天Car車検

ハル
ハル
100系ディーゼルは魅力がありますけど、私は「登録できるか」と「維持できるか」を別々に考えます。NOx・PMの問題をクリアしても、20年以上前の車であることは変わらないですからね。
妻さん
妻さん
欲しい車ほど良いところに目が行くけど、最初に掛かるお金を全部出してから決めた方が後悔しにくそうだね。

購入候補を比較する方法

最後に、NOx・PM適合車、未対策車、ガソリン車で迷ったときの比べ方を考えてみます。

「ディーゼルに乗りたい」という気持ちは大事ですが、現実的な条件も一緒に見ると選びやすくなります。

適合済みディーゼル

自分の使用の本拠で登録できることが書類上確認でき、車両状態も良いディーゼル100なら、かなり分かりやすい候補です。

特に1HD-FTEの走りやディーゼル音が好きで、100系を長く所有したい人には魅力があります。

K.Tさんも、ディーゼルらしい音、加速、長距離での疲れにくさを気に入っていたそうです。

ただし「適合済みだから高くても全部お得」とは限りません。

車両状態、走行距離、錆、整備履歴、今後掛かる修理費まで見て判断してください。

100系ディーゼル中古車の相場や購入前の確認ポイントは、ランクル100のディーゼル中古|相場と購入前の確認ポイントで詳しく解説しています。

未対策ディーゼル

未対策車でも、自分の使用の本拠では条件上登録できるケースがあります。

ただし将来の引っ越し、使用地域、自治体条例などを考えると、価格だけで飛びつくのは避けたいところです。

適合対策を前提に買う場合は、契約前に施工可否と総額を確認しておきましょう。

「買ってから業者を探せばいい」と進めて、対象装置が見つからないとなると困ります。

ガソリン100も比較する

ディーゼル100が欲しくて探している人には少し違う話かもしれませんが、登録条件を優先するなら4.7L V8ガソリンも比較対象になります。

もちろん燃料代、自動車税、V8特有の維持費は考える必要があります。

一方で、ディーゼル特有のNOx・PM規制条件とは切り分けて考えられます。

状態のいいディーゼルを無理に探すより、程度のいいガソリン100を選んだ方が自分には合う、という人もいるでしょう。

どちらが絶対に正解という話ではありません。

欲しいエンジン、登録できる地域、購入総額、年間維持費、車両状態の5つを並べたときに、自分が納得できる一台を選ぶのが一番です。

夕暮れの砂浜に停めたランドクルーザー100ディーゼルの外観

今では希少になった1HD-FTE搭載のランドクルーザー100ディーゼル。購入時は魅力だけでなく登録条件まで確認して選びたい一台です。(写真提供:山形県在住のランドクルーザー100 オーナー・K.Tさん)

ランクル100のNOx適合に関するよくある質問(FAQ)

Q1. ランクル100ディーゼルはNOx・PM規制地域で登録できますか?

A. 車両ごとの適合状況によって変わります。自動車NOx・PM法の対策地域内に使用の本拠を置く場合、対象車は排出基準への適合が必要です。低減装置などで適合している車両もあるため、「ランクル100ディーゼルだから全部登録不可」とは判断できません。購入候補車の車検証と現在のNOx・PM適否を確認してください。

Q2. 3ナンバーに変更すればNOx規制を回避できますか?

A. ナンバー区分を変えるだけでNOx・PM法の対象から外れるとは考えない方がいいです。車種規制にはディーゼル乗用車も含まれます。そのため「1ナンバーがダメなら3ナンバーにすれば大丈夫」と単純には判断できません。現在の用途や登録区分、排出基準への適否を車両単位で確認してください。

Q3. NOx適合にする費用はいくらですか?

A. 全国共通の固定料金ではありません。対象車両に使用できる低減装置、装置代、取付工賃、検査や証明、登録手続きなどによって総額が変わります。また、古い情報に掲載されている装置が現在も入手・施工できるとは限りません。購入候補車を特定してから、その車両に対する施工可否と総額を確認するのが確実です。

Q4. NOx・PM対策地域外ならディーゼル100を買えますか?

A. 自動車NOx・PM法の車種規制については、使用の本拠が対策地域内かどうかが重要です。ただし自治体独自のディーゼル車規制は別に存在するため、対策地域外で登録できることと、どの地域でも無条件に走行できることは同じではありません。普段走る地域まで含めて確認してください。

Q5. 中古車の全国登録可能という表示を信用しても大丈夫ですか?

A. 表示だけでなく根拠を確認するのがおすすめです。現在の車検証でNOx・PM適合が確認できるのか、低減装置による対策車なのか、購入価格に適合作業が含まれているのかまで確認してください。特に対策地域内で登録する場合は、自分の使用の本拠を販売店へ伝え、その住所で登録できる車両なのかを書類と合わせて確認した方が安心です。

ランクル100のNOx適合まとめ

ランドクルーザー100の4.2Lディーゼルは、1HD-FTEならではの力強さやディーゼル音が魅力の一台です。

現在では新車で選べない組み合わせだけに、あえて100系ディーゼルを探している人の気持ちもよく分かります。

ただし購入するときは、「NOx適合」「全国登録可能」という中古車広告の言葉だけで決めないようにしてください。

まず確認するのは、あなたの使用の本拠が自動車NOx・PM法の対策地域に含まれるかどうかです。

次に、購入候補車の車検証や自動車検査証記録事項から、現在のNOx・PM適否、用途、登録区分などを確認します。

適合対策車なら、どのような低減装置や手続きによって適合しているのかも見ておきたいところ。

これから適合対策をするなら、装置代だけではなく、取付、検査、証明、登録まで含めた総額で比較してください。

そして忘れたくないのが、ランドクルーザー100そのものがすでに車齢の進んだ中古車だという点です。

NOx・PMの条件をクリアしていても、錆、足回り、ベルト類、セルモーター、電装品などに整備費が掛かる可能性はあります。

登録できるか、いくらで買えるか、買ったあと維持できるか。

この3つを分けて考えると、ディーゼル100選びはかなり分かりやすくなります。

「全国登録可能」という一文より、車検証と自分の使用地域、適合対策の根拠、購入後まで含めた総額を見る。

そこまで確認して納得できる一台なら、希少になったランクル100ディーゼルを長く楽しめる可能性はぐっと高くなるかなと思います。

ハル
ハル
100系ディーゼルは、今だからこそ乗りたい魅力があります。だからこそ広告の一言で決めず、「この一台を自分の地域でどう登録するのか」まで確認して選びたいですね。
妻さん
妻さん
条件を全部確認したうえで選んだ車なら、買ったあとも気持ちよく乗れそうだね。

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ハル

ランクル完全ガイドを運営しているハルです。現在は、ランドクルーザープラド150 TX Lパッケージ マットブラックエディションに乗っています。家族4人での使い勝手、維持費、燃費、乗り心地、カスタム、内装用品、盗難対策、リセール、買取などを、ランクルオーナー目線で発信しています。自動車評論家でも販売店でもありませんが、実際に乗っているからこそ分かる良いところ、気になるところをできるだけ正直に書いていきます。

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